二重整形の部分切開(小切開)とは?傷跡を抑えてラインを定着

二重整形の部分切開(小切開)とは?傷跡を抑えてラインを定着

二重まぶたを手に入れたいけれど、埋没法では糸が取れるのが不安、かといって全切開は傷跡やダウンタイムが心配――そんな悩みを抱えている方に選ばれているのが「部分切開(小切開)」による二重整形です。

部分切開はまぶたの一部だけを数ミリ切開し、組織を直接固定して二重ラインをつくる術式で、埋没法より持続力が高く、全切開より腫れや傷跡を抑えやすいという特徴を持っています。

この記事では、部分切開の手術の流れや傷跡の経過、ダウンタイムの目安から、向いている人の条件やクリニック選びのポイントまで、まぶた治療に携わってきた医師の視点で詳しくお伝えします。

目次

部分切開(小切開)は埋没法と全切開のいいとこ取りを狙った二重整形の術式

部分切開とは、まぶたの皮膚を5〜10mm程度の小さな範囲だけ切開し、内部の組織を直接固定して二重のラインを形成する手術です。埋没法の手軽さと全切開の定着力、その両方の長所を取り入れた術式といえるでしょう。

埋没法だけでは心もとないと感じる方に合った施術

埋没法は糸でまぶたの皮膚と内部組織を留めるだけの施術のため、まぶたの厚みが強い方や目をこする習慣がある方では、数年以内に糸が緩んでラインが薄くなるケースがあります。実際に「一度埋没法を受けたのに二重が取れてしまった」という相談は少なくありません。

部分切開は、小さな切開窓から眼輪筋(がんりんきん)や挙筋腱膜(きょきんけんまく)といった組織同士を直接縫い合わせて固定します。糸だけで留める方法に比べ、二重ラインの持続力が格段に高まるのが特徴です。

埋没法のやり直しを繰り返すよりも、部分切開で一度しっかり定着させるほうが、トータルでの身体的負担が軽くなるという判断もあり得るでしょう。

全切開とはどこが違うのか──切る範囲とダウンタイムの差

全切開はまぶたの端から端まで、おおむね25〜30mmにわたって皮膚を切り開く術式です。余分な皮膚や脂肪をしっかり除去できる反面、腫れが引くまでに1か月前後かかる場合もあり、傷跡も全長にわたって残ります。

部分切開では、切開する幅は5〜10mm程度にとどまり、必要に応じて2〜3か所に分散させることもあります。切開範囲が狭いぶんダウンタイムは短く、腫れのピークは術後3〜5日ほどで落ち着く傾向にあります。

傷跡もまぶたの折り目に隠れやすく、半年から1年程度で周囲の肌になじんでいく方がほとんどです。

部分切開で二重ラインが定着しやすい理由

部分切開のライン定着力は、切開窓から行う組織固定の強度に支えられています。手術では、皮膚直下の眼輪筋と瞼板(けんばん)上の組織、あるいは挙筋腱膜を縫合糸で直接結びつけます。

術後に創部が治癒する過程で、固定した箇所には瘢痕組織(はんこんそしき)が自然にでき上がります。この瘢痕が天然の癒着となり、二重の折り込みを内側から支え続けるのです。

埋没法の糸だけによる固定と比べ、瘢痕による物理的な接着が加わるぶん、ラインが消失するリスクは大幅に低くなるといえます。

埋没法・部分切開・全切開の比較

項目埋没法部分切開全切開
切開幅なし5〜10mm程度25〜30mm程度
持続力数年で取れる場合あり長期的に定着しやすい半永久的
腫れのピーク2〜3日3〜5日1〜2週間
傷跡ほぼなし目立ちにくいライン全体に残る

上の表は一般的な傾向をまとめたものであり、まぶたの状態や医師の技術によって個人差が生じます。カウンセリングで自分のまぶたに合った術式を確認することが大切です。

部分切開の二重整形はどのような手順で進むのか

「手術」と聞くと緊張する方も多いかもしれませんが、部分切開はまぶたの治療のなかでは比較的短時間で終わる術式で、日帰りで受けられるクリニックがほとんどです。全体の流れをあらかじめ把握しておくと、当日の不安はぐっと和らぐでしょう。

カウンセリングとデザインの打ち合わせ

まず医師がまぶたの厚み、脂肪の量、皮膚のたるみ具合、眼瞼挙筋(がんけんきょきん)の力などを診察し、部分切開が適しているかどうかを判断します。他の術式のほうが合っていると判断された場合は、その旨を説明されるでしょう。

術式が決まったら、鏡を見ながら二重幅と切開位置のデザインを行います。目を開けたときと閉じたときの両方で仕上がりイメージを確認し、左右の目のバランスも丁寧にすり合わせていきます。

このデザインが最終的な仕上がりを左右するため、希望するラインの幅や形を遠慮なく伝えてください。

局所麻酔から縫合完了までの施術工程

施術当日は、まず点眼麻酔と局所麻酔を行い、まぶたの痛みを感じにくい状態にします。麻酔が効いたあと、あらかじめマーキングしたラインに沿って皮膚を5〜10mm切開し、切開窓から眼輪筋の一部や余分な脂肪を必要に応じて取り除きます。

そのうえで、皮膚直下の組織と挙筋腱膜もしくは瞼板を細い縫合糸で固定し、皮膚を閉じて手術は完了です。切開箇所は1か所のこともあれば、2〜3か所に分散させる方法もあり、医師がまぶたの構造に応じて選択します。

施術にかかるおおよその時間

部分切開の手術時間は、両目で30〜60分程度が一般的な目安です。全切開に比べると、組織の処理範囲が限られているぶん手術時間が短くなりやすいでしょう。ただし、脂肪の除去量が多い場合やデザインの微調整に時間をかける場合は、もう少し長くなるときもあります。

術後は30分〜1時間ほどクリニックで安静にしたのち、そのまま帰宅できます。当日は車の運転を避け、できれば付き添いの方と来院するのが安心です。

全切開よりも傷跡が気にならない?部分切開の回復経過

「切るからには傷跡が残るのでは」という懸念は自然な感情ですが、部分切開は切開幅が極めて小さいため、時間の経過とともに傷跡が目立たなくなるケースが大半を占めます。

5〜10mm程度の切開幅が傷跡を抑える

部分切開で実際にメスを入れる範囲は、1か所あたり5〜10mm程度です。しかもこの切開線は二重の折り目のライン上に設けるため、目を開けている状態ではまぶたの折り込みに隠れ、外から確認しにくくなります。

切開箇所を複数に分散させる術式では、1か所あたりの切開長が2〜3mmまで短縮されることもあり、傷跡のリスクはさらに低減します。

術後の赤みが落ち着くまでの期間の目安

切開直後の傷跡は細い赤い線のように見え、術後1〜2週間で抜糸を行ったあとも赤みやわずかな硬さが残ることがあります。多くの場合、1〜3か月かけて赤みは徐々にピンク色へと変わり、半年から1年が経つころには白っぽい細い線へと変化していきます。

時期傷跡の状態
術直後〜1週間縫合糸が見える状態。腫れと赤みが目立つ
1〜2週間抜糸完了。赤みは残るがメイクで隠せる程度
1〜3か月赤みがピンク色に退色。硬さが徐々に和らぐ
半年〜1年白く細い線に変化し、周囲の肌になじむ

上記はあくまで平均的な経過であり、体質や術後のケアによって前後します。強い紫外線を浴びると色素沈着のリスクが高まるため、術後は日焼け止めや帽子で目元を保護しましょう。

傷跡の残り方には個人差がある

ケロイド体質の方や、過去に傷跡が盛り上がった経験がある方は、部分切開でも傷跡が目立ちやすくなる傾向があります。カウンセリングの段階で医師に体質を正直に伝えると、切開の深さや縫合方法を工夫してもらえる場合もあるでしょう。

一方で、もともと傷が治りやすい体質の方は、術後3か月ほどでほとんど目視では分からないレベルまで落ち着くこともあります。仕上がりを左右するのは体質だけでなく、術後に目元を触らない・こすらないといった日常の注意も含まれます。

傷跡ケアで術後にできること

傷跡を早くきれいに治すためには、術後のセルフケアが大切です。抜糸後は医師の指示に従ってテーピングや保湿剤を使い、傷口に余計な張力がかからないように保護しましょう。

洗顔やメイクの再開時期もクリニックの指示どおりに守ることで、感染や色素沈着のリスクを減らせます。万が一、傷跡の赤みがいつまでも消えない、盛り上がってきたといった変化を感じた場合は、早めに担当医に相談してください。

部分切開の二重整形で気になるダウンタイムと腫れの経過

多くの方がもっとも気にするのがダウンタイムの長さでしょう。部分切開では、主な腫れは1週間前後で落ち着き、2〜4週間で日常生活にほぼ支障がなくなるケースが大半です。

時期腫れの程度日常生活の目安
当日〜3日腫れのピーク自宅で安静に過ごす
4〜7日腫れが徐々に引く抜糸日。軽いデスクワークは可能
1〜2週間むくみが残る程度メイクで隠して外出可能
1か月ほぼ完成形に近づく通常どおりの生活が可能

術後1週間は目元の腫れが続きやすい時期

部分切開の腫れは、術後2〜3日がピークです。まぶた全体がぽってりと厚ぼったくなり、二重幅も仕上がりより広く見えるときがあります。この時期は冷やしたタオルや保冷剤をガーゼで包み、目元にそっと当てると腫れの軽減に役立ちます。

4〜7日目にかけて腫れは急速に引いていき、抜糸のころにはかなり落ち着いているでしょう。ただし完全に腫れが消えるまでにはもう少し時間がかかるため、仕上がりの判断はまだ早い時期です。

内出血やむくみを早く引かせるセルフケア

術後48時間は患部を冷やすことが腫れの抑制に効果的です。48時間を過ぎたあとは、体を温めすぎない程度の日常活動であれば問題ありません。長時間の入浴や激しい運動、飲酒は血流を増やして腫れを悪化させるため、術後1〜2週間は控えましょう。

就寝時に枕を少し高くして寝ると、まぶたに血液や水分が溜まりにくくなり、翌朝のむくみが軽減されることがあります。塩分の多い食事を避けるのもむくみ対策になります。

仕事や学校を休む日数の目安

デスクワーク中心の方であれば、抜糸翌日から復帰する方もいます。ただし接客業や人前に出る仕事の場合、メイクで隠せる程度まで腫れが引く術後1〜2週間を見込んでおくと安心でしょう。

学生の場合は、夏休みや冬休みなどの長期休暇を利用して手術を受ける方が多い傾向にあります。外出時にサングラスやメガネを使えば目元を自然にカバーでき、周囲に気づかれにくくなります。

部分切開が向いている人・別の術式のほうがよい人

まぶたの状態は一人ひとり異なるため、部分切開がすべての方に適しているわけではありません。自分に合った術式を選ぶことが、満足度の高い仕上がりへの近道です。

まぶたの厚みや脂肪量で判断が変わる

部分切開がとくに適しているのは、以下のような条件に当てはまる方です。

  • まぶたの厚みが中程度で、少量の脂肪除去で整う方
  • 埋没法の持続力に不安があるが、全切開ほどの大きな手術は避けたい方
  • ダウンタイムをできるだけ短くしたい方
  • 傷跡をなるべく目立たせたくない方

反対に、まぶたの皮膚が大きくたるんでいる場合や脂肪量が非常に多い場合は、部分切開の小さな切開窓では十分な組織処理が難しく、全切開のほうが適切な結果を得やすくなります。

過去に埋没法が取れた経験がある方は候補になりやすい

一度埋没法で二重をつくったものの、1〜3年で糸が緩みラインが消失してしまった方は、部分切開への切り替えを検討する価値があります。埋没法では対応しきれなかった組織の固定を、切開を通じて補強できるためです。

何度も埋没法をやり直すと、まぶたの内部に古い糸が残ったり組織が傷んだりして、仕上がりに影響が出ることがあります。2回以上の埋没法を経験している方は、次の選択肢として部分切開を視野に入れてみてもよいかもしれません。

部分切開では対応しにくいケースと代替術式

まぶたの皮膚がかなりたるんでいる中高年の方や、眼瞼下垂(がんけんかすい)を併発している方は、部分切開だけでは改善が難しい場合があります。こうしたケースでは全切開や眼瞼下垂の手術を組み合わせると、機能面と見た目の両方を整えることができるでしょう。

また、蒙古ひだ(もうこひだ)が強い方は、目頭切開との併用が勧められることもあります。どの組み合わせが自分に合っているかは、医師の診察を受けたうえで判断してください。

二重の部分切開で起こりうるリスクと対処法

手術である以上、部分切開にもリスクはゼロではありません。あらかじめ起こりうるトラブルを知っておけば、万一のときに冷静に対応できます。

左右差やラインの消失が生じることがある

まぶたの筋力や脂肪のつき方は左右で微妙に異なるため、術後に左右差が気になるケースがまれにあります。軽度の左右差は腫れが完全に引く術後3〜6か月で目立たなくなることが多いものの、明らかな非対称が残る場合は修正手術が選択肢に入ります。

リスク頻度の傾向対応策
左右差まれに発生腫れが引いても残る場合は修正手術
ラインの消失ごくまれ再度の部分切開や全切開での修正
傷跡の肥厚体質に依存ステロイド注射や圧迫療法

上の表に挙げたリスクは、部分切開に限らずまぶたの手術全般に共通するものです。発生頻度は術者の技術や患者の体質によって異なるため、カウンセリングで自分の場合のリスクを具体的に確認しましょう。

幅を広くしすぎたデザインが不自然さにつながる

「せっかく手術するなら幅広の二重にしたい」と希望する方は少なくありませんが、まぶたの骨格や筋力に対して過度に広い幅を設定すると、目を開けたときに重たい印象になったり、眠そうな目元に見えたりする場合があります。

自然で違和感のない仕上がりを得るには、自分の顔のバランスに合ったデザインを医師と一緒に吟味することが大切です。シミュレーション用のブジー(まぶたを押さえる器具)で幅を試せるクリニックもあるため、積極的に活用してみてください。

修正手術が必要になった場合の選択肢

部分切開の結果に満足できなかった場合、修正手術を受けることが可能です。ラインが薄くなったケースでは再度の部分切開で固定を補強でき、幅の修正が必要な場合は全切開へ移行して調整を行うこともあります。

修正手術は初回の手術から少なくとも3〜6か月以上間隔を空けてから検討するのが一般的です。腫れが完全に引いて瘢痕組織が安定した状態でなければ、正確なデザインが困難になるためです。

後悔しない部分切開のためのクリニック選びと術後の過ごし方

どれほど術式が優れていても、執刀する医師の技量と術後の自己管理が結果を大きく左右します。クリニック選びと術後ケアの両方に目を配りましょう。

医師の症例数と専門分野の確認

まぶたの手術は繊細な操作を要する分野であり、医師の経験がそのまま仕上がりに反映されやすいといえます。クリニックを比較する際は、公式サイトに掲載されている症例写真の数や、その医師がまぶたの手術をどの程度専門的に行っているかを確認しましょう。

形成外科や美容外科の専門医資格を持つ医師であれば、解剖学的な知識と手技のトレーニングを一定以上積んでいる目安になります。資格だけがすべてではありませんが、選ぶ際の判断材料の一つです。

カウンセリングで聞いておきたい質問

初回のカウンセリングでは、自分の疑問や不安を率直に伝えることが大切です。以下のような質問を事前にリストアップしておくと、限られた時間でも必要な情報を得やすくなります。

  • 自分のまぶたの状態に部分切開は適しているか、他の術式のほうがよい場合はどれか
  • 術後にラインが消失する可能性はどの程度あるか
  • 万が一結果に満足できなかった場合の保証や修正対応はあるか

これらの質問に対して具体的なデータや根拠を示しながら回答してくれる医師は、誠実に向き合ってくれていると判断できるでしょう。曖昧な説明やリスクの軽視が見られた場合は、別のクリニックでセカンドオピニオンを求めることも選択肢に入れてください。

術後のフォロー体制も判断材料になる

手術そのものだけでなく、術後の経過観察やトラブル対応の体制が整っているかどうかも、クリニック選びで見落とせないポイントです。抜糸のタイミングはもちろん、1か月後・3か月後の経過診察が組み込まれているかを確認しましょう。

術後に腫れが長引く、左右差が気になるといった相談を気軽にできる窓口があるクリニックは、安心感があります。通院のしやすさも含め、自宅や職場からのアクセスを考慮に入れておくと、術後の通院がストレスになりにくいでしょう。

術後の経過診察で確認したいチェック項目

確認時期チェック内容
抜糸時(術後5〜7日)傷口の治り具合、感染の有無
術後1か月腫れの引き具合、二重幅の左右差
術後3〜6か月ラインの定着状態、傷跡の経過

上の表を参考に、気になる点があれば経過診察の際に遠慮なく医師に伝えてください。早期の対応が修正の選択肢を広げることにもつながります。

よくある質問

部分切開(小切開)の二重整形は何年くらい持続しますか?

部分切開で形成した二重ラインは、切開した組織同士の癒着によって固定されるため、埋没法と比べて長期間持続する傾向にあります。個人差はありますが、適切に手術が行われた場合、多くの方が半永久的にラインを維持できています。

ただし、加齢によるまぶたのたるみや体重の大幅な増減など、時間の経過に伴う変化によって二重幅が変わることはあり得ます。ラインそのものが完全に消失することはまれですが、見え方が少しずつ変化する可能性はあるでしょう。

部分切開の二重整形で傷跡はどのくらいの期間で目立たなくなりますか?

術後1〜2週間で抜糸が完了し、そのころにはメイクで隠せる程度の赤みに落ち着く方がほとんどです。赤みがさらに薄くなるまでには1〜3か月、傷跡が白い細い線へと変わり周囲の肌となじむまでには半年から1年ほどを要します。

傷跡は二重の折り目に沿って入るため、目を開けた状態ではまぶたのひだに隠れて確認しにくくなります。ケロイド体質の方は治りが遅くなる場合があるため、事前にカウンセリングで体質を伝えておくことをおすすめします。

部分切開と埋没法のどちらにするか迷ったときの判断基準は何ですか?

判断のポイントは、まぶたの厚みと希望する持続力の2つです。まぶたが薄く、比較的短期間で元に戻せる手軽さを求める方には埋没法が向いています。一方、まぶたがやや厚めで長期間ラインを定着させたい場合は、部分切開のほうが安定した結果を期待できるでしょう。

過去に埋没法を受けて糸が取れた経験がある方や、2回以上の再手術を検討している方は、部分切開への切り替えを医師に相談してみてください。どちらが適しているかは、まぶたの状態を診察したうえでの医師の判断が最終的な指針になります。

部分切開の二重整形はまぶたの脂肪が多くても受けられますか?

脂肪の量が中程度までであれば、部分切開の小さな切開窓から余分な脂肪を除去しつつ二重ラインを形成できます。ただし、脂肪の量が非常に多い場合は、限られた切開幅では十分に取り除けないことがあります。

その場合は全切開に切り替えるか、部分切開の切開箇所を増やして対応するかを医師が判断します。カウンセリングでまぶたの状態を診てもらい、自分の脂肪量に合った術式を提案してもらうのが確実です。

部分切開の二重整形でやり直しや修正手術は可能ですか?

部分切開は修正手術が可能です。ラインが薄くなった場合は再度の部分切開で固定を強化でき、幅を変更したい場合は全切開へ移行して調整する方法もあります。修正の方法は初回の手術内容やまぶたの状態によって異なるため、担当医とよく話し合って決めましょう。

修正手術を受けるタイミングは、初回の手術から少なくとも3〜6か月以上経過し、腫れや瘢痕が十分に落ち着いてからが望ましいとされています。焦って早期に修正を行うと、まだ変化途中の組織を操作することになり、かえって仕上がりの精度が下がるリスクがあります。

参考文献

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この記事を書いた人

形成外科専門医 王子富登
形成外科専門医
王子 富登

オジスキンクリニック顧問医師 / 医学博士

2010年、慶應義塾大学医学部卒業。
慶應義塾大学病院形成外科、東邦大学医療センター佐倉病院形成外科(医局長)などを経て現職。

形成外科専門医として大学病院で研鑽を積み、2016年度には眼瞼下垂手術の執刀症例数が千葉県最多を記録。まぶた眼瞼外来の開設や、大手美容クリニックでの勤務経験も併せ持つ。
二重手術、眼瞼下垂手術、二重修正手術、逆さまつげ手術など、まぶた治療において豊富な経験を有し、初回手術から難症例まで幅広く対応している。

また、日本美容外科学会(JSAS・JSAPS)などにおいて、まぶた手術や修正手術に関するシンポジウム・パネルディスカッションへの招待演者として多数登壇し、専門的な知見の発信も行っている。

「目の前の患者さんを自分の家族だと思ってメスを持つ」を信条に、二重整形、眼瞼下垂、まぶたのたるみ治療、他院修正など、“まぶた治療”のスペシャリストとして、機能性と美しさの両立を追求した緻密な手術を行っている。

【所属学会】
日本形成外科学会
日本美容外科学会(JSAPS)

学会発表歴はこちら

2025年 第113回日本美容外科学会(JSAS)

  • 「眼瞼修正シンポジウム」招待演者
    演題:「治しにくい二重切開、治しやすい二重切開 ― 修正手術の現実からみるその違い ―」
  • 「ラウンドテーブルディスカッション ~眼瞼下垂を極める~」招待演者

2024年 第47回日本美容外科学会総会(JSAPS)

  • 「二重修正シンポジウム」招待演者
    演題:「重瞼における“姿”=“重瞼の強さ”を意識した修正手術」

2023年 第47回日本美容外科学会総会(JSAPS)

  • 「パネルディスカッション 眼瞼形成術後の修正術」招待演者
    演題:「二重まぶたの修正手術を考える」
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