執筆者:形成外科専門医
山田果林
東京女子医科大学 形成外科
目次
1. 乳頭が大きくなる原因と医学的背景
1-1. 先天的な要因(体質・遺伝)
1-2. 後天的な要因(妊娠・授乳・刺激)
2. 理想的な乳頭のサイズとは?「黄金比」のエビデンス
3. 【術式解説】授乳機能を守る「乳管温存法」とその他の手法
3-1. 乳管温存法(将来授乳したい方へ)
3-2. くさび状切除法(直径を小さくしたい方へ)
3-3. コンビネーション法
4. 症例写真
5. 「形成外科専門医」を選ぶ
6. 手術のダウンタイムと実際
7. 失敗しないためのクリニック選び
8. よくある質問(FAQ)
9. まとめ
10. 参考文献
乳頭縮小術を検討されている方から、カウンセリングでよくいただく質問の一つが「乳頭縮小術の傷跡は残りますか?」「手術をしたことはばれてしまいますか?」というものです。
乳頭の傷跡は比較的目立ちにくい部位といえますが、切開している以上傷跡が全く残らないわけではありません。できるだけ傷跡を目立ちにくくする工夫と縫合を意識することが重要です。
この記事では、
・乳頭縮小術の傷跡はどこにできるのか
・手術したことがばれる可能性
・傷跡が残りやすい体質
・傷跡をできるだけきれいに治すためのポイント
について、症例写真を交えながら解説します。
大宮・東京エリアで手術を検討される方はぜひこのコラムを読んでからクリニックを選んでください。

乳頭縮小術では、乳頭の付け根部分や側面に傷跡ができることがほとんどです。
ただし、理想の乳頭の大きさがかなり小さい場合は乳頭の頂点にも傷跡ができることがあります。
傷跡ができる
・乳頭の付け根
・乳頭の側面
については、乳頭の立体構造の中に自然となじみやすい位置になります。
乳頭は血流が非常に豊富な組織であるため、傷の治りは比較的よいところといえます。
多くの患者さんが気にされるのが、「手術をしたことがばれるのでは…」という点です。
実際には、乳頭縮小術の傷跡は乳頭と乳輪の境界部分に沿ってできるため、日常生活の中で他人に気づかれることはほとんどありません。
例えば
・温泉やサウナ
・パートナーとの関係
・水着や下着
などを気にされる方もいらっしゃいますが、時間が経過して傷跡が落ち着くと、近くで注意して見なければ分からない程度になることが多いです。
ただし、色素がもともと非常に薄い方の場合は術後すぐの時期は傷跡が赤く見えることがあり、腫れや浮腫みも残っています。
術後数週間もすると目立ちにくくなることがほとんどです。
乳頭縮小術の傷跡は、時間の経過とともに徐々に目立ちにくくなっていきます。傷の治り方には個人差がありますが、一般的には次のような経過をたどります。
| 術後1〜2週間 | 抜糸を行う時期です。まだ腫れや赤みがあり、傷跡がやや目立つことがあります。 |
|---|---|
| 術後1〜3か月 | 浮腫みが徐々に落ち着き、傷跡の赤みも少しずつ薄くなっていきます。日常生活の中ではほとんど気にならない程度です。 |
| 術後3〜6か月 | 傷跡の色調が周囲の皮膚となじみ、さらに目立ちにくくなっていきます。 |
| 術後6か月〜 | 傷跡が成熟し、かなり自然な状態になっていきます。 |
乳頭は血流が豊富な部位であり、比較的傷がきれいに治りやすいという特徴があります。
ただし、術後3か月程度までは乳頭に負担をかけることをすると傷跡が少しひらき、白い瘢痕となって目立つ可能性があります。術後しばらくは愛護的に過ごしていただくことをおすすめしています。
見た目としては若干の腫れはあるものの抜糸直後から傷跡が気にならないことがほとんどです。

軽い内出血がありますが、10日前後で自然と軽快します。内出血はあまり出ない方もいらっしゃいますが、多くてもこの程度です。抜糸直後なので、傷の位置がわかりやすいですね。シャワーで軽く洗っていただくとわかりにくくなります。
まだ腫れがある時期です。

腫れが落ち着き、傷跡もなじんできています。見た目には傷跡がどこにあるのかほとんどわかりませんが、よくみると少し赤みが出ている時期です。

形成外科専門医の執刀ですので、傷跡はほとんど目立たない状態です。
形態も整い、「手術を踏み切って本当によかったです、傷跡も気になりません」とのことでした。お写真のご協力ありがとうございました。

乳頭縮小術では、多くの場合時間の経過とともに傷跡は目立ちにくくなります。 しかし、もちろん傷跡が目立つ状態になることがあります。
適切な位置での切開や、傷口に負担をかけない縫合方法が非常に重要です。
皮膚の余裕をみながらデザインをしていきますが、最終的な仕上がりをイメージしながら手術をすることができるのも形成外科専門医ならではの技術です。
乳頭は下着と接触する部位のため、術後早期に強い摩擦が加わると傷の治癒が遅れたり、赤みが長引いたりすることがあります。
ケロイド体質や色素沈着が起こりやすい体質の方では、傷跡が赤く盛り上がったり、色が残ったりすることがあります。
喫煙は血流を低下させるため、創傷治癒を遅らせる可能性があります。また、術後感染のリスクも高まるため、禁煙を検討することをおすすめします。
傷跡の仕上がりは、手術の方法によって大きく変わります。特に重要なのは
・切開する位置
・切除する皮膚量
・縫合方法(中縫いの有無や皮膚の合わせ)
・使用する針や糸、器械
です。
形成外科では、傷跡をできるだけ目立たせないために
・皮膚の張力を分散する縫合
・細い糸による丁寧な縫合
・乳頭の自然な構造を考慮したデザイン
などを行います。
こうした解剖学的な理解と手術技術によって、できるだけ自然で目立ちにくい仕上がりを目指します。
今回の症例の方の傷跡を拡大してみます。
矢印部分が傷跡ですが、おそらくよく見てもわからないくらいキレイな傷跡になっています。

乳頭縮小術では切開を伴うため、完全に傷跡が消えるわけではありません。ただし、乳頭の基部や側面に沿って切開を行うことで、立体構造の中に自然となじみやすくなります。
形成外科専門医が適切な手術を行うと、多くの場合時間の経過とともに傷跡は目立ちにくくなります。
個人差はありますが、一般的には
・術後1〜2週間:抜糸、赤み、腫れが残る
・術後1〜3か月:傷跡が全体に落ち着く
・術後3~6か月前後:さらに傷跡がなじむ
という経過をたどります。
乳頭縮小術の傷跡は乳頭の境界部分に沿ってできるため、日常生活の中で他人に気づかれることはほとんどありません。術後しばらくは赤みがありますが、時間の経過とともに目立ちにくくなります。
抜糸までは糸がついた状態になりますので、抜糸までは見た目に手術をしたことがわかります。抜糸翌日からは腫れはあるものの、見た目には特に違和感なく過ごせるはずです。術後3か月もすると腫れもほとんど落ち着きます。
ケロイド体質の方では、傷跡が赤く盛り上がる可能性があります。きずあとがケロイドになった経験がある場合は、手術前に医師に相談してください。
術後は
・摩擦を避ける
・保湿を行う
などのアフターケアが重要です。傷跡に状態により適切なアフターケアが異なることがありますので、必ず手術をした医師に指示を仰いでください。傷跡については形成外科専門医が得意とする分野ですので、専門医がいるクリニックを選ぶことも大切です。
多くの場合、術後1〜2週間程度で抜糸を行います。抜糸の時点ではまだ腫れや浮腫みが残っていることがあります。
次のような方は傷跡が目立ちやすい可能性があります。
・ケロイド体質
・色素沈着が起こりやすい
・摩擦が多い生活環境
・喫煙習慣がある
乳頭の大きさや形にはもともと左右差があることが多いため、術後の経過にもわずかな違いが出ることがあります。また、もともとの乳頭の位置を変えることは難しいので注意が必要です。
ただし、適切なデザインと縫合を行うことで、できるだけ自然な仕上がりを目指します。
乳頭縮小術は小さな組織の中で繊細な操作を行う手術のため、切開位置や縫合技術によって傷跡の仕上がりが大きく変わります。
そのため、乳房や皮膚の構造を理解した形成外科専門医による手術が重要です。
乳頭の大きさや高さ、形についてのお悩みは、人に相談しにくいものです。
乳頭縮小術では
・乳頭の高さ
・乳頭の直径
・乳頭と乳輪のバランス
を整えることで、自然な形に近づけることが可能です。
また、傷跡の仕上がりは
・手術方法
・縫合技術
・術後ケア
によって大きく変わります。
当院では、形成外科専門医が乳頭の解剖を踏まえたデザインで手術を行い、できるだけ自然で目立ちにくい仕上がりを目指しています。
乳頭の形や大きさ、傷跡について不安がある方は、カウンセリングでお気軽にご相談ください。
Category