有名女優さんの「水2Lで肌ぷるぷる」を検証

こんにちは、オジスキンクリニックの吉原です。

 

ぐーんと寒くなりましたね!

夏を超えて、ふと気づくと1日に飲む水の量が減ったなあ…と。

もともと水はよく飲むほうですが(肌云々関係なく喉がかわきがち)、某きれいな女優さん(元アナウンサーさん♡)が「水を2L飲むと肌がうるおいますよー」と言っていますよね!

本当かどうか気になりませんか?

 

今日は医学的な立場から

水を飲むと肌がぷるぷるになるのか検証!

 

です。

 

■水分とカラダの関係。

肌のことに言及する前に、わたしたちはいったいどれくらいの水分を摂取すると脱水状態にならずに健康的な体を維持できるのか。

これ、実は男性では3L、女性では2L~2.25Lといわれています。

そう、結構な量ですよね。どこかで聞いたことがあるかもしれませんが、わたしたちの体は55(高齢者)~75%(乳児)が水分でできています。

つまり、肌をきれいに保つ以前に水を飲むことは自分の臓器を健康的に維持するために必要ということです。

 

水分が足らない状態になると、あらゆる臓器がうまく機能しにくくなります。

ふらついたり、便秘になったり、体力がなくなりパフォーマンスが落ちたり…

美容皮膚科的にいいますと、皮膚を栄養する血管もほっそりしますので創傷治癒のプロセスもうまくいかなくなりますのでレーザー照射後や手術後の傷の治りにも関わってきます。

肌が実際にぷるぷるになるかはさておき、皆様お水はたくさん飲むとよいですよ。

 

 

■肌がうるおうってなんなの?

少し難しい話になります。

肌がうるおうというのはどういうことか。

うえから乳液を塗っても肌をうるおいません。

肌のうるおい=角質層がいかに水分を保持できるか、です。

わかりやすく書くと…

✓健康な角質層は細胞自体が水分をもっています=天然保湿因子

✓健康な角質層は細胞と細胞の間もうるおいます=細胞間脂質(セラミド)

そして、われわれの皮膚は常に多かれ少なかれ外気に影響されながら角質層から水分がとんでいます=経皮水分喪失(TEWL)

 

いわゆる乾燥肌は角質層が含むうるおい(細胞内や細胞間)が少なくなり、皮膚のバリアが低下するので肌トラブルが多くなります。

いわゆる脂性肌はうるおいではなく、皮脂腺からの油膜が多すぎる状態です。これもうるおいが減る原因ですので肌トラブルは多くなります。

 

■結論、水を飲むと肌をうるおうのか

 

上記内容をふまえまして…

実際に肌がうるおうのかを検証です。

ここからは研究、論文に頼りましょう!

 

水を飲むと肌がうるおうのであれば、

✓天然保水因子が増える

✓細胞間脂質が増える

✓TEWLが減る

があれば「うるおった」ことになりますね!

 

いままでの研究がいくつかあります。

細かい内容は割愛しますが気になる方は検索してみてください。

①Assessment of effects of an additional dietary natural mineral water uptake on skin hydration in healthy subjects by dynamic barrier function measurements and clinic scoring. Skin Res Technol. 2006;12:199‐205.
②Dietary water affects human skin hydration and biomechanics. Clin Cosmet Investig Dermatol. 2015;8:413‐421.
③Positive impact of dietary water on in vivo epidermal water physiology. Skin Res Technol. 2015;21:413‐418.
④Relationship between the dietary intake of water and skin hydration. Biomed Biopharm Res, 2012; 2: 173‐181.

 

内容としては毎日2Lの水(もしくは通常の生活+1Lの水)を飲んで1か月間(~42日間)過ごしてもらい、肌がどうなるのかをみてみたものです。

 

結論です。

残念ながら皮膚から喪失する水分量は変わりません。

ただし

臨床的に被験者の体感として

いずれも乾燥感が減り、肌の弾力性は増したという結果に。

実際に皮膚を拡大してみてみると…

明らかに実験前と比較してキメが整っていることがわかりました。

弾力性は数値で表しにくいのですが、ちょっとした計算式のパラメータにあてはめた研究があり、それでは1か月後の肌の弾力性は確かに増加したことがわかりました。

 

ただし、医学的に考えるとそのメカニズムがまだあいまいで解明されていないところ。

水分を摂取すると角質層のさらに奥のさらに奥、「真皮」の水分含有量が増えることはわかっています。真皮の水分量が増えることでそれが角質層まで影響する可能性もありますが、真相は「?」です。

 

ただし、現実として

「1日2Lの水を飲むと肌はうるおう」

という田中み〇みさんの意見は正しいんです。

 

さすが!

 

■効果を出したい方へ。せっかく飲むなら水道水?ミネラルウォーター?

 

さて、飲むのは水道水でもいいの?という疑問がわきませんか?

わたしはわきます!

だって日本の水道水は世界的にもきれい。

日本のおもしろい研究があります。

Improvement of skin symptoms and mineral imbalance by drinking deep sea water in patients with atopic eczema/dermatitis syndrome (AEDS). Acta Medica (Hradec Kralove). 2002;45:83‐84.

カルシウムやミネラルを含む深海水でアトピー性皮膚炎が改善する、というもの。しかもミネラルウォーターでは改善できないという報告です。

ほかにもいろいろ調べてみました。

水道水のほうがミネラルウォーターより肌のpHを下げる効果がある、というものもいくつか見つかりました。

肌のpHは平均して4.5~6.0程度です。もともと肌が乾燥しがちな人はpHがやや高い(アルカリ性)傾向にあることが知られていますので、乾燥している方は水道水のほうが良いということです。

ただ、水道水もミネラルウォーターもその効果に変わりないと記してあるものもいくつか。うーん。ここに関してはまだまだ追加研究が必要ですね。

逆にいうと、水道水でも十分効果はあるということなので、ミネラルウォーターにこだわる必要はありません♪

 

■これからの季節、肌のために水分補給を!

 

夏が終わり、日によっては暖房の季節。

湿度も下がりますし、暖房はTEWLを増やす方向に働いてしまします。

肌から失われる水分量が増える分、水はいつもよりも多く飲んであげましょうね!

(ただし飲みすぎは腎臓や心臓へ負担が出てきてしまいますので要注意です(^^;)

 

オジスキンクリニックではプラスケアでさらにぐーんとうるおいを感じていただけるメニューをご用意しています。

肌の角質層の深いところまで水分を与えるイオン導入。

ここだけの話、翌日の肌のもっちり感はやみつきです。

デートの前、イベントの前にぜひ受けていただきたい施術です!

「OZI艶肌導入」「OZI美白導入」「ニキビ改善導入」の3種類ご用意しています。

効果のあるお薬を肌へ浸透させていきますので、実際に色むらがうすくなる、ニキビ跡が改善する、など効果を実感していただけるはずですよ。

 

クリニックにいらした方へは毎日の生活習慣から美肌づくりのお話を(勝手に)させていただいています。せっかくクリニックでケアするのであれば、自宅で正しいケアをしていただきたいから…!

 

 

 

 

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日付:   カテゴリ:女医のきれいブログ, 毎日のスキンケア

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