レーザーで肝斑は悪化する?!

こんにちは、オジスキンクリニックの院長吉原です。

今日は肝斑に対する美白治療についてです。

肝斑の治療というと皆さんなにを思い浮かべるでしょうか。

内服にピーリングに導入に…

たくさんの選択肢がありますが、ここ数年メジャーになっているのはレーザー治療。

ですが、肝斑にレーザー治療は実は半分正しく、半分不正解。

当院では同じ肝斑の診断でも「レーザーはNGです!」だったり「レーザー治療しましょう!」だったりその方のお肌により治療方針は変わります。

今回の記事を読んで、「私の肝斑にはどの治療がいいの?」という疑問に参考にしていただければと思います。

吉原糸美先生執筆者:吉原 糸美
オジスキンクリニック浦和院 院長

目次

肝斑とは

肝斑については前回の記事 【肝斑としみを見分けて適切な治療をしよう】 にまとめていますので是非ご覧ください。

前回の記事はこちら

肝斑の本質は、細胞レベルでの機能破綻。

とにかくメラニンをたくさん作る状態にあるんです。

女性の場合は摩擦や妊娠やピル内服…そして紫外線ダメージが重なり、どんどん濃くなって悪循環に陥るわけです。

 

肝斑の治療とは

肝斑の治療には2本の柱があります。

1.「今ある色素をなくすこと」

2.「色素をつくらせないこと」

です(※1)。

この2つの中で、レーザー治療は基本的には(1)に当てはまります。

果たして肝斑へのレーザー治療の効果はどうでしょうか。

レーザー治療の種類

レーザーによる美白治療は大きく3種類です。

1.高出力Qスイッチレーザー

2.ピコ秒レーザー

3.IPL(光治療)

それぞれ、いわゆるシミ(老人性色素班、日光黒子)には効果的ですが、肝斑となると話は別です。

1.高出力Qスイッチレーザー

最近はピコレーザーに置き換わってきていますが、従来よりシミ治療に用いられることが多いQスイッチレーザー。実は肝斑への照射は禁忌とされています。(※2)

細胞の破壊を伴うので、これが肝斑を悪化させてしまいます。

Qスイッチレーザーは比較的濃いシミ(いわゆる日光黒子、老人性色素班)にはよい適応ですが、肝斑は要注意ですよ。

2.ピコ秒レーザー

Qスイッチレーザーの次世代として近年開発されたシミ治療用のレーザーです。

ピコレーザーにはいくつか照射方法があります。

その中で色素が特にターゲットになるのが「ピコスポット」「ピコトーニング」ですね。スポットは細胞を破壊していく方法なので肝斑には推奨されません。

ただし、ピコトーニングは非常に短いパルス幅で低エネルギー照射をしていく方法なので、肝斑の治療としては選択肢のひとつです。こちらについては次回詳しく記載していきますね。

3.光治療(IPL)

フォトフェイシャルなどを含む光治療(正確にはレーザーではありません)もシミ治療によく使われますね。Qスイッチレーザーやピコスポットに比較するとマイルドな治療です。(※3)

ただし、こちらも肝斑には基本的にはNGです。

光治療を何度も継続しているうちに頬のシミが濃くなってきた!!というのは、もしかすると頬に肝斑が出ているのかもしれません。いわゆる通常のシミやそばかすには効果はありますので、自分のシミが何なのかよく判断してから治療を受けてくださいね。

ピコトーニングが効く肝斑、
効かない肝斑

表題の通り、レーザー治療の中で肝斑への選択肢といえるトーニング。

実はトーニングが効く肝斑と効かない肝斑が存在します。

「肝斑治療=トーニング」ではありません。

実際に、日本の美容外科および美容皮膚科学会が合同で作成している美容医療の指針(※4)にも

「条件によっては行うことを推奨する」とあります。

この条件について、次回のコラムにて詳しく説明していきますのでお楽しみに。

まとめ

色素病変って本当に奥が深いんです。

まずは肝斑なのか違うシミなのか。

そして肝斑ならどの治療を選択するのか。

お悩みの方はお気軽にご相談ください。

ご予約はこちら

おまけ

肝斑の重症度を判定する項目に「MASI」というものがあります。

臨床で用いるというより研究の際に改善度をみるときに使うスコアリングですが、ご興味のある方はぜひ計算してみてください。

MASI ( Melasma Area Severity Index) calculator

MASIスコアの詳細については下記論文もぜひ。

MASIスコアの詳細

参考文献

※1 Kang WH, Yoon KH, Lee ES, et al. Melasma:histopathological characteristics in 56 Korean patients. Br J Dermatol, 146(2):228‒237, 2002.

※2  Sheth VM, Pandya A. Melasma:a comprehensive update:part Ⅱ. J Am Acad Dermatol, 65(4):699‒714, 2011.

※3 Bjerring P, Christiansen K. Intense pulsed light source for treatment of small melanocytic nevi and solarlentigines. J Cutan Laser Ther, 2:177‒181, 2000.

※4 https://www.jsaps.com/pdf/information/jsaps_guidelines2020.pdf

浦和駅1分の美容皮膚科・まぶたの治療【OZI SKIN CLINIC】

日付:   カテゴリ:しみ, 女医のきれいブログ

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