当日の洗顔や入浴はどうすればいい?埋没法後の傷跡を清潔に保つアフターケア

当日の洗顔や入浴はどうすればいい?埋没法後の傷跡を清潔に保つアフターケア

埋没法の術後は、傷跡を清潔に保ちつつ血流を過剰に促進しない生活が理想的です。当日の洗顔は患部を避け、入浴は短時間のシャワーにとどめることが腫れを最小限に抑えるポイントとなります。

デリケートな目元を守る正しい知識を身につけ、無理のない範囲で適切なセルフケアを継続しましょう。

本記事では、洗顔・入浴の制限から、日常生活の注意点、トラブル発生時の対処法までを網羅的に解説します。

目次

埋没法当日における洗顔の具体的な注意点

手術当日の洗顔は、まぶたの傷口を保護するために、目元以外の部位を拭き取るか、ぬるま湯で優しく流す程度に留めましょう。

埋没法は非常に細い糸を使用しますが、当日はまだ糸の通り道が完全に閉じていないため、細菌感染のリスクを最小限にする必要があります。

石鹸や洗顔料が目元に触れると刺激になり、炎症を悪化させる恐れがあるため、慎重な対応を求めます。

目元を濡らさない工夫

当日は洗面台で顔をジャブジャブと洗うのではなく、濡らしたタオルや洗顔用のシートを使って、目元以外の皮脂や汚れを優しく拭き取ってください。

もし誤って水がまぶたにかかってしまった場合は、決して擦らずに、清潔なガーゼやティッシュで軽く押さえるようにして水分を吸い取ります。

この時期の皮膚は非常に敏感であり、わずかな摩擦も腫れの原因となり得ます。洗顔シートを使用する際は、アルコール分を含まない低刺激なものを選ぶことが、肌トラブルを防ぐコツです。

ぬるま湯でのケア

どうしても顔全体のベタつきが気になる場合は、32度から34度程度のぬるま湯を使用します。熱いお湯は血管を拡張させ、内出血や腫れを強く引き起こす原因となるため、避ける必要があります。

まぶたには直接触れず、周囲の皮膚を軽く流す程度にしましょう。皮膚の温度を上げすぎないことが、ダウンタイムを短くするための重要な鍵となります。

冷たすぎる水も血管を急激に収縮させた後の反動を生む場合があるため、体温より少し低い程度の温度が適しています。手のひらで水をすくい、顔に押し当てるようにして流します。

タオルの使い方と衛生管理

洗顔後の水分を拭き取る際は、普段使っているタオルではなく、洗濯したての清潔なもの、あるいは使い捨てのフェイシャルペーパーを使用します。

タオルの繊維が傷口に引っかかるのを防ぐため、表面が滑らかな素材を選んでください。まぶたの上から強く押さえるのは厳禁であり、周囲の水分をそっと吸い取る動作を意識します。

雑菌を寄せ付けない環境を整える工夫が、美しい仕上がりへの第一歩です。タオルの共有は避け、自分専用の清潔な布を用意すると、二次感染の防止に繋がります。

洗顔に関する制限のまとめ

項目当日の対応注意点
洗顔方法拭き取りまたは部分洗いまぶたに直接触れない
水温32〜34度のぬるま湯熱いお湯は厳禁
使用ツール清潔なガーゼ・シート摩擦を絶対に避ける

手術当日の入浴とシャワーの制限

埋没法を受けた当日は、湯船に浸かる入浴を控え、首から下のシャワーのみで済ませることを推奨します。入浴による体温の上昇は血行を良くしすぎてしまい、まぶたの腫れや内出血を助長する大きな要因となります。

術後の数時間は組織が不安定な状態にあるため、体温を一定に保ち、心拍数を上げない穏やかな過ごし方が必要です。無理に身体を温めると、炎症反応が活発になり、回復を遅らせる可能性があります。

シャワーのみで済ませる理由

湯船に浸かると全身の血流量が増加し、手術部位の血管にも負荷がかかります。その影響で、一度収まっていた出血が再開したり、翌朝の腫れがひどくなったりするリスクが高まります。

シャワーであっても、長時間浴び続けると同様の影響が出るため、5分から10分程度の短時間で手早く済ませるのが理想的です。

身体を温めすぎない心がけが、早期回復への近道と言えます。浴室の温度設定も少し低めにしておくと、湯気による目元のふやけを防げます。

洗髪時の姿勢と配慮

当日の洗髪は可能であれば控えるのがベストですが、どうしても洗いたい場合は、シャンプー剤やまぶたに水がかからないよう細心の注意を払います。

下を向いて洗うと目元に血液が集中しやすいため、美容室のように上を向いた姿勢で誰かに手伝ってもらうか、シャワーヘッドの向きを調整して目元を保護しながら行います。

顔に水が流れてこないよう、タオルを額に当てるなどの工夫も有効です。シャンプーが目に入ると、激しい痛みとともに無意識に目を擦ってしまうため、細心の注意が必要です。

浴室の温度と湿度への注意

浴室内の蒸気によって目元が濡れてしまうことも想定されます。換気扇をしっかりと回し、浴室がサウナのような高温多湿状態にならないよう調整してください。

高い湿度は傷口の乾燥を妨げ、細菌が繁殖しやすい環境を作ってしまいます。快適な温度設定で、リラックスしすぎない程度の緊張感を持って入浴を終えることが大切です。

この配慮が、術後のトラブルを未然に防ぐことに繋がります。お風呂上がりはすぐに脱衣所の涼しい環境へ移動し、体温が上昇しすぎないよう調整してください。

入浴時に守るべきポイント

  • 湯船には浸からずシャワーのみにする
  • シャワーの温度はぬるめに設定する
  • 洗髪時は上を向いて目元を保護する
  • 長時間の滞在を避け手早く済ませる

傷跡を清潔に保つための衛生管理

埋没法の傷跡は非常に小さいものですが、針を刺した箇所が完全に塞がるまでは適切な衛生管理が重要です。目元は皮脂や涙、あるいは空気中のほこりなどが付着しやすい場所です。

これらの物質が原因で稀に炎症を起こす場合があります。特別な消毒は必要ありませんが、「触らない」「汚さない」という基本を徹底すると、自然な治癒を助けられます。

雑菌の侵入を防ぐ工夫

日常生活の中で、無意識に手で目元を触ってしまう癖がある方は注意が必要です。手には目に見えない多くの雑菌が付着しており、傷口から侵入すると化膿の原因となります。

特に外出先から戻った直後や、スマートフォンを操作した後の手で目を擦る行為は避けてください。爪の間に潜む菌も感染源となり得るため、この時期は爪を短く整えておくのも有効です。

どうしても痒みや違和感がある場合は、清潔な綿棒を使って優しく周辺をなぞる程度に留めます。綿棒も一度使った面は二度使いせず、常に新しい部分を使用するようにしてください。

枕元の環境作り

睡眠中は無防備になるため、寝具の清潔さが回復に影響を与えます。

枕カバーは毎日交換するか、清潔なフェイスタオルを敷いて寝るようにしてください。古い寝具にはダニや雑菌が潜んでいる可能性があり、寝返りなどの際に目元に触れると刺激になります。

また、仰向けで寝る習慣をつけると、枕との摩擦を防ぐことが可能です。重力によって目元に体液が溜まるのを軽減し、翌朝の腫れを抑える効果も期待できます。

掛け布団の襟元も顔に直接触れないように整えておけば、衛生面での安心に繋がります。

目薬と処方薬の正しい使用

クリニックから処方された点眼薬や軟膏がある場合は、指示された回数と方法を正確に守りましょう。

点眼の際は、容器の先がまつ毛やまぶたに触れないよう注意し、清潔な状態で滴下します。軟膏を塗布する場合は、指ではなく清潔な綿棒を使用し、薄く伸ばすようにしてください。

自己判断での市販の薬の使用は、配合成分が刺激になる可能性があるため推奨しません。

薬の塗布前に必ず手を洗い、清潔な状態を保つことが大切です。処方された薬は使い切るか、医師の指示に従って中断するようにし、中途半端な使用は避けましょう。

衛生管理のチェック項目

対象管理方法期待できる効果
手指頻繁な洗浄と消毒接触感染の防止
寝具カバーの毎日交換就寝中の炎症予防
処方薬指示通りの塗布・点眼早期の炎症鎮静

腫れや内出血を抑えるクーリングの方法

術後の腫れを最小限に抑えるためには、手術直後から24時間から48時間の冷やすケアが非常に重要です。冷やすと血管が収縮し、炎症物質の広がりを抑える効果があります。

ただし、冷やしすぎは皮膚の凍傷を招いたり、血流を止めすぎて治癒を遅らせたりする場合もあるため、正しい手順を理解する必要があります。

保冷剤の使い方

家庭にある保冷剤を使用する場合は、必ず清潔なタオルやガーゼで包んでください。デリケートな皮膚にダメージを与えるため、凍った状態の保冷剤を直接まぶたに当てるのは避けるべきです。

保冷剤の角が当たらないよう柔らかい布で調整しながら、まぶた全体を包み込むように優しく当てます。この際、力を入れて圧迫しないよう、重みを感じる程度に留めるのがコツです。

水分が漏れ出さないよう保冷剤をビニール袋に入れてから布で包むと、傷口を濡らす心配が少なくなります。均等に冷えるように時折当てる位置を微調整してください。

冷やす時間の目安

10分冷やして20分休むといったサイクルを繰り返すのが理想的です。長時間連続して冷やし続けると、感覚が麻痺してしまい、皮膚の異変に気づけなくなる恐れがあります。

特に手術当日は、起きている間はこまめにこのサイクルを繰り返してください。夜寝る時に保冷剤を貼ったままにすることは、寝返りによる圧迫や凍傷のリスクがあるため控えるようにしましょう。

冷やしすぎると組織の修復に必要な血流まで滞らせてしまうため、あくまで炎症を鎮める程度の温度管理を意識してください。皮膚がピンク色から白っぽくなったら、冷やしすぎのサインです。

皮膚を保護する工夫

冷やす際は、まぶたの傷口が濡れないように注意します。保冷剤の表面に付着する結露が傷口に触れると不衛生な水分が侵入する原因となります。

ガーゼを何重かに重ねて防水性を高めるか、冷感シートなどは使用せず、物理的に温度を下げる方法を選択してください。

術後2日を過ぎ、腫れのピークが収まった後は、無理に冷やし続ける必要はありません。それ以降は、自然な血流に任せて組織の回復を待ちます

。冷やす期間を適切に見極めることが、傷跡を綺麗に残さないための大切な判断となります。

適切なクーリング手順

  • 保冷剤を清潔なタオルで包み直接触れさせない
  • 1回10分程度を目安にまぶたへ軽く当てる
  • 20分以上の間隔を空けて皮膚を休ませる
  • 結露で傷口が濡れないようガーゼを挟む

メイク再開のタイミングと肌への配慮

術後のメイクは、傷口が完全に塞がるまで待つのが基本です。多くのクリニックでは、手術当日はフルメイクを控え、翌日からベースメイクが可能としています。

アイメイクは3日から1週間後からとする場合が多いです。早くメイクを楽しみたい気持ちは分かりますが、化粧品の成分が傷口に入り込むと、色素沈着や異物反応を引き起こすリスクがあります。

アイメイクの開始時期

アイライン、アイシャドウ、マスカラなどの目元に直接触れるメイクは、最低でも術後3日間は控えてください。まぶたの状態には個人差があるため、まだ腫れが強く残っている場合は待機が必要です。

赤みがある場合も、さらに数日間様子を見ましょう。メイクをすると鏡を見る回数が増え、無意識にまぶたを触ってしまうことも、回復を遅らせる要因となります。

余裕を持ったスケジュール管理を心がけ、大切なイベントがある場合は術後10日以上の期間を空けておくと、安心感を持ってメイクを楽しめるようになります。

クレンジングの注意点

メイクを再開した後のクレンジングは、術前よりも一層丁寧かつ優しく行う必要があります。

オイルタイプのクレンジングを馴染ませて、ゴシゴシと擦るような行為は厳禁です。その動作が埋没法の糸を緩めたり、傷跡を刺激したりする原因になります。

拭き取りタイプよりも、洗い流すタイプの低刺激なクレンジング剤を使い、指の腹で撫でるように汚れを落とします。

まつ毛エクステをしている方は、特に引っかからないよう注意してください。アイメイクを落とす際は、専用のポイントメイクリムーバーを綿棒に含ませて、ピンポイントで落とす方法が推奨されます。

メイクに関する制限事項

項目再開時期の目安注意点
ベースメイク術後翌日〜目元を避けて薄く塗る
アイメイク術後3日〜1週間ラメや強い色素を避ける
まつ毛ケア術後1週間〜ビューラーの圧迫に注意

化粧品の成分確認

術後しばらくは、肌が通常よりも敏感な状態になっています。ラメの強いアイシャドウや、ウォータープルーフの強力なマスカラは、落とす際に負担がかかるため避けるのが賢明です。

できるだけ石鹸で落ちるタイプのコスメや、低刺激処方のものを選ぶと、肌へのストレスを軽減できます。また、古い化粧品には細菌が繁殖しているケースが多いため注意してください。

これを機にチップやブラシを洗浄し、清潔な道具を使用するようにしましょう。新しい自分に合う新しい化粧品を選ぶ楽しさを、回復後の楽しみに取っておくのも良い選択です。

術後の経過を左右する生活習慣の管理

埋没法の仕上がりやダウンタイムの長さは手術そのものの技術だけでなく、その後の生活習慣にも大きく左右されます。不必要に血流を増加させる行為は避けましょう。

目元に物理的な刺激を与える行為を慎むと、腫れの引きを早め、内出血のリスクを低減できます。術後1週間程度は、普段よりも少しだけ自分の身体をいたわる生活を心がけてください。

飲酒と血流の影響

アルコールには血管を拡張させ、血行を促進する作用があります。術後数日以内に飲酒をすると、まぶたの腫れが強まったり、内出血が広がったりする可能性が非常に高いです。

特に手術当日は絶対に禁酒してください。その影響で眠りが浅くなり、就寝中に無意識に顔を触ってしまうリスクも高まります。腫れが落ち着くまでは、穏やかに過ごしましょう。

会食などの予定がある場合は、術後1週間以降に設定するのが無難です。お祝い事であっても、美しい二重を維持するためには、最初のリスク管理が何よりも重要となります。

激しい運動の制限

ジョギングや筋力トレーニング、スポーツなどの心拍数が上がる活動も、術後1週間程度は控える必要があります。軽いウォーキング程度であれば翌日から可能ですが、注意が必要です。

汗をかくほどの運動は傷口の不衛生にもつながり、血圧の上昇によって目元が浮腫む原因となります。

また、サウナやホットヨガなども、強い熱刺激が腫れを長引かせるため避けましょう。

身体を休めるのも、大切なアフターケアの一環です。休息を優先すると、組織の修復がスムーズに進みます。再開する際は、軽いストレッチから始めて徐々に強度を戻してください。

コンタクトレンズの使用

コンタクトレンズの使用は、まぶたの裏側に糸が通っている埋没法の特性上、慎重に行う必要があります。レンズを装着・脱着する際の動作が、傷口や糸に負担をかけるからです。

一般的には、術後3日から1週間程度は眼鏡で過ごすことを推奨します。特にハードコンタクトレンズを使用している方は、ソフトレンズよりも刺激になりやすいため注意してください。

装着する際にまぶたを強く持ち上げたり、横に引っ張ったりする癖がある方は、糸の食い込みが変わる恐れがあります。医師の指示を仰ぎ、安全を確認してから再開するようにしましょう。

避けるべき生活習慣

  • 術後3〜5日間は血行を促す飲酒を控える
  • 心拍数が上がる激しい運動は1週間避ける
  • サウナや岩盤浴など高温の場所に行かない
  • まぶたを引っ張るコンタクト装着を休む

異常を感じた時のセルフチェック項目

埋没法は安全性の高い手術ですが、術後の経過には個人差があり、稀に予想外の症状が現れる場合があります。初期のわずかな変化を見逃さず、迅速に対応しましょう。

通常のダウンタイムにおける症状なのか、あるいは早急な処置が必要な異常事態なのかを判断するための基準を持っておくと、過度な不安を取り除けます。

痛みの変化を確認する

手術直後の痛みは、鎮痛剤を服用すれば治まる程度が一般的です。術後2日から3日経っても痛みが引かない場合は、何らかのトラブルが発生している可能性があります。

時間の経過とともに痛みが強まってくる場合は、感染症や強い炎症の疑いがあります。ズキズキとした拍動性の痛みや、目を動かすたびに強い刺激を感じる場合は連絡が必要です。

異常な痛みは身体が発している重要なサインです。我慢せず、クリニックのカウンセリングや再診を受けると、精神的な安心感にも繋がります。

赤みの広がりをチェック

まぶたの縁や傷跡周辺がわずかに赤いのは通常の反応ですが、その範囲が広がってくる場合は注意が必要です。頬や眉毛の方まで赤みが及ぶ場合は、炎症が広がっています。

患部が熱を持って硬く腫れ上がったり、膿のような分泌物が出てきたりする場合も、早急な診察を要します。不衛生な水分が侵入した結果、細菌感染を起こしている恐れがあります。

清潔な環境で過ごしていても、体調や免疫力の低下によって感染のリスクは変動します。鏡で毎日状態をチェックし、左右の色の違いを観察する習慣をつけましょう。

左右差の見極め

腫れ方に左右差があるため、術後すぐは二重の幅が違って見えるケースがよくあります。この事象は、ほとんどの場合、時間の経過とともに自然に解決していきます。

しかし、片目だけが異常に腫れている、あるいは視界に違和感がある場合は、内部での出血や糸のトラブルも考えられます。1ヶ月程度経っても明らかな差が残る場合は相談しましょう。

修正が必要になる場合もあるため、経過写真をスマートフォンで定期的に撮影しておくと、医師への相談がスムーズになります。客観的な記録は適切な診断を下すための助けとなります。

セルフチェック表

症状通常の経過相談が必要な状態
痛み薬で治まる・数日で引く増強する・眠れないほど痛い
赤み傷周辺のみ・徐々に改善広範囲に広がる・熱感がある
分泌物目脂が少し増える程度膿が出る・嫌な臭いがする

よくある質問

当日の夜に寝る姿勢で気をつけることはありますか?

枕をいつもより少し高くして寝ることをお勧めします。頭を心臓より高い位置に保つと、目元に血液や体液が溜まるのを防げます。その影響で、翌朝の腫れを最小限に抑えられます。

また、まぶたを寝具に擦り付けないよう、できるだけ仰向けで寝るように意識してください。

左右どちらか一方を下にして寝ると、重力の関係でその側の目が強く腫れてしまうときがありますので、バランスの良い姿勢を保つと良いです。

洗顔後に顔を拭くとき、傷口を直接触らなければタオルで拭いても良いですか?

まぶた以外の場所はタオルで拭いても構いませんが、目元の周辺は非常にデリケートです。タオルの繊維が傷口に引っかかるリスクを考慮しましょう。

無意識に力が加わることを避けるため、目元の近くは清潔なガーゼや使い捨てのコットンで軽く押さえる程度に留めるのが最も安全です。

一度使用したタオルには目に見えない雑菌が含まれている場合もあるため、術後数日間は特に衛生面へ配慮してください。使い捨ての資材を活用するのが賢明な判断です。

お風呂上がりにまぶたが少し赤くなった気がしますが、大丈夫でしょうか?

シャワーの温度や浴室の蒸気によって一時的に血行が良くなり、赤みや軽い腫れが出るときがあります。これは血管の正常な反応の一つです。

すぐにクーリングを行い、安静にしていれば多くの場合は短時間で落ち着きます。

ただし、その後も赤みが引きにくかったり、痛みを伴ったりする場合は注意が必要です。

体温が上がりすぎた可能性があるため、次回からのシャワー設定温度を下げてください。さらに短時間で済ませるように調整し、身体への負担を減らしましょう。

涙を拭くときに気をつけるポイントはありますか?

手術直後は目が疲れやすく、涙が出やすくなるケースがあります。涙を拭き取る際は、ハンカチなどで目を擦る動作を絶対に避けてください。

清潔なティッシュの角をそっと目尻に当てるようにして、水分を吸い取る方法が適しています。まぶたを横に引っ張る動作は、埋没法の糸に負担をかけます。

二重ラインの崩れや内出血を招く恐れがあるため、常に「押さえるだけ」の動作を心がけることが大切です。身近な場所に清潔なティッシュを常備しておきましょう。

参考文献

YU, Panxi, et al. Small-incisional techniques for double-eyelid blepharoplasty: a systematic review. Aesthetic Plastic Surgery, 2023, 47.3: 1067-1075.

DERMARKARIAN, Christopher R.; ALLEN, Richard C. Upper Blepharoplasty and Browplasty. In: Oculoplastic Surgery: A Practical Guide to Common Disorders. Cham: Springer Nature Switzerland, 2025. p. 175-180.

CAO, Jingjing; YAN, Lingling. The small incisions combined with interrupted buried suture blepharoplasty: flexible-rigid fixation. Frontiers in Medicine, 2024, 11: 1383937.

HU, Jung-Woo; BYEON, Jun Hee; SHIM, Hyung-Sup. Simultaneous double eyelid blepharoplasty and ptosis correction with a single-knot, continuous, nonincisional technique: a five-year review. Aesthetic surgery journal, 2016, 36.1: 14-20.

HAN, Hyun Ho; KIM, Min Soo. Transconjunctival Müller’s muscle tucking method for non-incisional correction of mild ptosis: the effectiveness and maintenance. Aesthetic Plastic Surgery, 2019, 43.4: 938-945.

CHEN, Baoguo; SONG, Huifeng. Measuring satisfaction with appearance: validation of the FACE-Q scales for double-eyelid blepharoplasty with minor incision in young Asians-retrospective study of 200 cases. Journal of Plastic, Reconstructive & Aesthetic Surgery, 2017, 70.8: 1129-1135.

SUN, Weiyi, et al. Orbicularis-tarsus fixation approach in double-eyelid blepharoplasty: a modification of Park’s technique. Aesthetic Plastic Surgery, 2018, 42.6: 1582-1590.

埋没法のダウンタイム期間と経過に戻る

埋没法の仕組みと値段相場TOP

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Dr.王子 富登のアバター Dr.王子 富登 日本形成外科学会専門医

オジスキンクリニック医師 / 日本医師会認定産業医 / 医学博士

2010年慶應義塾大学医学部卒業。慶應義塾大学病院形成外科、東邦大学医療センター佐倉病院形成外科(医局長)などを経て現職。 形成外科専門医として大学病院で研鑽を積み、2016年度には眼瞼下垂手術の執筆症例数が千葉県最多を記録。まぶた眼瞼外来の開設や、大手美容クリニックでの勤務経験も併せ持つ。

「目の前の患者さんを自分の家族だと思ってメスを持つ」を信条に、二重整形、眼瞼下垂、まぶたのたるみ治療、他院修正など、「まぶた治療」のスペシャリストとして機能と美しさを両立させる緻密な手術に定評がある。

【所属学会】
日本形成外科学会
日本美容外科学会(JSAPS)
日本頭蓋顎顔面外科学会

目次