脇汗をかきやすく、色の濃いシャツを着れない、腕を上げるのが嫌、と悩まれている方は少なくありません。制汗剤の過度な使用で肌荒れを起こし、皮膚が黒ずんできてしまう方もいます。ボトックス治療であればダウンタイムなく、１回の注射でおよそ４～６ヶ月効果が持続するため気軽にお悩みを解消することができます。
わきが・多汗症とは
汗をかく３つの要因
温熱性
全暑い時や運動したときに体温調節を行うために出るもの。関与する汗腺
→ エクリン腺味覚性
辛いものを食べたときに味覚が刺激されるために出るもの。関与する汗腺
→ エクリン腺精神性
緊張したときに一時的に出るもの。関与する汗腺
→ エクリン腺、アポクリン腺
汗をかく仕組み
全身の皮膚には汗腺という汗を出す組織が分布しています。汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺の２種類が存在します。エクリン腺は全身に分布し、アポクリン腺は脇や乳輪など限られた部位にのみ存在します。脇はエクリン腺とアポクリン腺の両方が存在するため、あらゆるシチュエーションで汗をかきやすい部位です。
ボトックスの作用
オジスキンクリニックでは厚生労働省認可のアラガン社のボトックスを使用しているため、効果と安全性が保証されています。安心して施術を受けていただけます。 ボトックスには交換神経に作用し、汗の放出を促す信号をブロックする働きがあります。
作用するのはエクリン汗腺であり、夏の暑い日や運動時などあらゆるシーンでの汗をしっかり抑えることができます。
多汗症と腋臭症（わきが）の違い
多汗症は主にエクリン汗腺から過度に汗が分泌されている状態であり、腋臭症（わきが）はアポクリン汗腺から分泌された汗の中に含まれる脂肪酸が皮膚表面の細菌により分解され臭いが出ている状態です。腋臭症は優性遺伝であるため両親に腋臭症の方がいる場合は発症することがあります。 ただし、ご自身で脇の臭いを気にしている方の多くが多汗症です。
汗をかいた状態が長く続くことで皮膚の常在菌が繁殖し、臭いが気になってくるため、ボトックスにより汗を止めることで多汗も臭いも解消されることがあります。 腋臭症の治療には皮膚に切開を入れ、裏側からアポクリン汗腺を除去する手術がありますがきずあとのリスクや再発する可能性もあります。
まずはボトックスによる治療を試し、臭いが改善するかどうか経過をみることをおすすめします。 脇の臭いに関しては多汗症も腋臭症も皮膚表面の細菌が原因となるため、毎日よく洗浄することで改善してくることもあります。
脇以外の多汗症
脇以外にも、手のひらや足の裏から汗が出すぎてしまう方へもボトックスの治療が適応となります。
特に手のひらは隠すことができないため、コンプレックスに感じている方が多くいます。まずはお気軽にご相談ください。