日焼け後の肌ダメージ対策|
くすんだ肌を一刻も早く戻す
方法を
医師が解説

日焼け後の肌ダメージ対策
について

はじめに

紫外線は肌の最大の敵といわれています。日焼けによる赤みや炎症だけでなく、細胞レベルでDNAを損傷し、シミ・ソバカス、くすみ、さらにはしわやたるみといった「光老化」を引き起こすことが知られています。
紫外線対策の基本は日焼け止めですが、「塗布量が少ない」「塗り直しをしない」「PA値が十分でない」などの理由でうっかり日焼けしてしまうこともありますよね。
そこで今回はうっかり日焼け直後からできるケアについてまとめてみましたので、ぜひ参考にしてください。

I.自宅で取り入れるべき
紫外線ダメージ対策

うっかり日焼けの直後にいかにダメージを軽減するかが大切です。
自宅でできるケアを中心にご紹介していきます。

1.うっかり日焼け直後の対応

日焼け後に赤みが出てしまった場合は直後のケアが非常に大切です。特に72時間以内にいかに炎症を落ち着かせるかがカギになります。日焼け後の応急処置は「やけどのケア」と同じ発想で行うことが重要です。

  1. ・冷却:まずは保冷剤や流水でしっかり冷やす。これにより炎症が沈静化し、皮膚の赤み・ほてりが和らぎます。
  2. ・保湿:紫外線後は皮膚バリア機能が低下し、急激に乾燥が進行します。ワセリンやセラミドなどを含む保湿剤で十分に潤いを与えましょう。
  3. ・栄養補給:ビタミンCはメラニン生成を抑え、色素沈着予防に有効。まずは内服(2000㎎以上)で補給し、皮膚の修復を助けます。

この「冷却→保湿→ビタミン補給」の流れを迅速に行うことで、その後の色素沈着やシミ形成を最小限に抑えることができます。
もし、クリニックを受診することができるのであれば、セラミド補給のためのイオン導入や、
(超)高濃度ビタミンC点滴を受けることでさらなる鎮静効果が期待できます。

2. 抗酸化物質のスキンケア活用

米国皮膚科学のレビュー(Burke KE, 2004)では、患部に直接塗ることも光老化予防に有効であることが明らかにされています。

ビタミンC(L-アスコルビン酸)
  1. ・紫外線による活性酸素を中和し、DNA損傷やサンバーン細胞を減少させます。
  2. ・コラーゲン生成を促進し、シワやたるみ改善に寄与。
  3. ・チロシナーゼ阻害作用によって色素沈着を抑え、シミの予防や改善にも効果。

ゼオスキンヘルスの「シーセラム」

  1. ・特に効果的なのはピュアビタミンCであり、20%前後のビタミンC濃度のもの。ただし、高濃度になるほど刺激も強くなるため、まず使用してみてほしいのがゼオスキンヘルスの「シーセラム」。ビタミンCに加えてビタミンEも配合。抗酸化作用が非常に強く、紫外線ダメージだけではなく赤みや毛穴にも効果的です。
ビタミンE(d-α-トコフェロール)
  1. ・脂溶性抗酸化物質で、角層に多く存在。
  2. ・紫外線による炎症・色素沈着の抑制、さらに皮膚癌予防作用があると報告。
  3. ・非エステル型の方が皮膚での抗酸化効果が強い。
セレン(L-セレノメチオニン)
  1. ・抗酸化酵素グルタチオンペルオキシダーゼの補因子。
  2. ・紫外線による紅斑や色素沈着を軽減し、マウス実験では皮膚癌発生も減少。
  3. ・外用によりシワの改善も確認されている。

3. 内服

内服による効果は直後の炎症を除去するというよりも継続的な内服により紫外線ダメージを少しずつ修復していくものになります。
特に

  1. ・トラネキサム酸
  2. ・高濃度ビタミンC
  3. ・タチオン
  4. ・ビタミンE

については抗炎症作用もありつつ美白作用もあるためぜひ紫外線ダメージを受けた肌にサポートとして飲み始めてください。

4. 自宅ケアまとめ

自宅でできることは、「応急処置」「抗酸化スキンケア」「長期内服」に集約されます。これに加えて、十分な日焼け止め使用と生活習慣(睡眠・栄養)も重要です。
ただし、自宅ケアはあくまで軽度〜中等度の予防と補助にとどまります。

II.クリニックで受けるべき専門的ケア

うっかり日焼けのあとのくすみをなるべく早く除去するためにはやはりクリニックケアが効果的です。

1. 高濃度サリチル酸ピーリング

  1. ・市販品は1~3%程度ですが、クリニックでは30~40%のサリチル酸を用いたケミカルピーリングを行います。
  2. ・強力な角質除去作用により、ターンオーバーを促進し、メラニン排出を助けます。
  3. ・シミ・くすみ・ニキビ跡の改善に加え、皮脂バランスを整える作用もあります。
  4. ・ダウンタイムはほとんどなく、肌への負担少なくくすみを除去することが可能です。
  5. ・ピーリング剤としてグリコール酸ピーリングも有名ではありますが、グリコール酸は逆に紫外線ダメージを増強させる可能性があると言われています。サリチル酸含めて一般的にケミカルピーリングとして記載されていることもあるため詳細をクリニックへ問い合わせてみてください。

2. 高濃度ビタミンC点滴

  1. 経口摂取では得られない高い血中濃度が全身に作用します。
  2. 抗酸化作用に加えて、コラーゲン生成促進、メラニン抑制効果が期待できます。
  3. 肌全体の明るさ・透明感アップだけでなく、免疫力向上や疲労回復など全身的なメリットも報告されています。
  4. 特に「日焼け後のダメージ回復を加速させたい」「慢性的なくすみを改善したい」人に適しています。li>

3. マイクロニードルRF(シルファーム)

  1. 微細な針で皮膚に小さな穴をあけ、高周波(RF)エネルギーを真皮層に届ける治療。
  2. オジスキンクリニックでは肌診断機をもとに非常に細かく出力やモードを設定することができるため、くすみが気になる部分だけではなく毛穴や小じわなど肌全体のお悩みに部位毎に対応可能です。
  3. 日焼け後はメラニンが増えやすくなりますが、シルファームを施術することでメラニン生成を抑え正常な状態へ戻すことが可能です。
  4. レーザーよりも表皮ダメージが少なく、ダウンタイムが短いのもメリットです。

4. 水光注射

  1. 紫外線ダメージにより、肌バリアが落ちることでくすみや乾燥、小じわ等様々な肌トラブルが起こります。
  2. 水光注射は肌状態に応じて真皮層へ直接有効成分を注射していくことで肌悩みを解決する治療です。
  3. 韓国で10年以上前から肌育製剤として王座に君臨するリジュランをはじめとして、スネコスやボトックスなどその時の肌に合わせて製剤を選択できるのもメリット。
  4. 当院のホワイトニングのオプションはあらゆる製剤との相性もよく、赤みやくすみ全般に効いていくように文献ベースに配合しています。特に肝斑や頑固な色素沈着に対して有効性が高く、クリニックでしかできない治療です。

III.当院の特徴

当院では、単なる施術の提供ではなく、肌全般を任せていただける総合的なケアを目指しています。

1.VISIA肌診断機による精密な分析

皮膚科専門医がVISIAで肌状態を多角的に診断し、シミ・毛穴・しわ・赤みまで客観的に把握します。そのデータをもとに最適な治療プランをご提案します。

2.安心の担当医制

一度の施術で終わりではなく、担当医が経過を継続的にフォロー。肌の反応やライフスタイルの変化を踏まえながら、次の一手を調整します。

3.豊富な治療メニュー

美容皮膚科施術は機械を幅広く取り揃えているため、非常に多くの選択肢から適切な治療をご提案させていただくことが可能です。

4.スキンケアから治療までトータルサポート

ご自宅でのスキンケア選びから、クリニックでの高度な治療まで、すべてを一貫してご相談いただけます。「肌のことをすべて任せられるクリニック」として、多くの患者さまに信頼をいただいています。

よくあるご質問

Q.日焼け後の肌ダメージは放置しても
自然に治りますか?

A.軽度の赤みは自然に引きますが、紫外線ダメージは皮膚に蓄積し、シミ・しわ・たるみの原因となります。早期の抗酸化ケアが重要です。

Q.自宅ケアとクリニックケアはどう違いますか?

A.自宅ケアは予防や軽度の改善に有効ですが、すでにできたシミや色素沈着の改善には限界があります。クリニックでは専門的知識のもと高濃度成分や医療機器を用いるため、より高い効果が期待できます。

Q.クリニックのサリチル酸ピーリングは
市販品とどう違いますか?

A.医療機関では30~40%の高濃度を使用し、ターンオーバー促進とメラニン排出を強力にサポートします。専門医の管理下で適切なタイミングで安全に施術を行う点も大きな違いです。

Q.VISIA肌診断とは何ですか?

A.VISIAはシミ・毛穴・赤み・しわなどを数値化し、多角的に分析できる肌診断機です。当院では診断結果をもとに、患者さまごとに最適な治療をご提案しています。

Q.どの治療を選べば良いかわからないのですが?

A.当院では初診時の診断から治療後の経過観察まで基本的には同じ医師が担当します。豊富な治療メニューの中から、患者さまのお肌に合わせた最適なプランをご提案いたします。

終わりに


紫外線によるダメージは一度で蓄積し、放置すればシミやしわとなって表れます。
自宅での毎日のケアは基礎として欠かせませんが、すでにできた色素沈着や光老化の改善にはクリニックでの治療が効果的です。
当院では、科学的根拠に基づく診断と治療、そして安心の担当医制による継続的なサポートを通じて、患者さま一人ひとりに最適な美肌プランをご提案しています。
「光老化から肌を守りたい」「できてしまったシミを改善したい」お肌のお悩みをお気軽にご相談ください。

参考文献

1.Burke KE. Mechanisms of aging and development—A new understanding of environmental damage to the skin and prevention with topical antioxidants. J Investig Dermatol Symp Proc. 2004;9(2):169–180. [PMCID: PMC2645136]
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/
PMC2645136/

2.Serafini MR, et al. Photoprotective potential of salicylic acid against UVB-induced DNA damage and sunburn cell formation in human skin. Pharmacol Res. 2009;59(3):136–142. [PMCID: PMC2791365]
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/
PMC2791365/

3.Shindo Y, Witt E, Packer L. Antioxidant defense mechanisms in murine epidermis and dermis and their responses to ultraviolet light. J Invest Dermatol. 1994;102(1):122–127. [PMCID: PMC11965193]
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/
PMC11965193/

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日付:   カテゴリ:シミ, 女医のきれいブログ

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