二重埋没法は何点留めがおすすめ?まぶたの状態に合わせた選び方

二重埋没法は何点留めがおすすめ?まぶたの状態に合わせた選び方

二重埋没法を検討し始めると、「何点留めがいいのだろう」という疑問に必ずぶつかります。1点・2点・3点・4点と選択肢があり、ネット上にはさまざまな情報があふれているため、迷うのは当然でしょう。

埋没法の点数にたった1つの正解はありません。まぶたの厚み、脂肪の量、希望する二重幅、さらに過去の施術歴によって、適切な点数は一人ひとり異なります。

この記事では、まぶたの治療に長年携わってきた医師の視点から、各点数の特徴やまぶたの状態別の選び方を解説します。納得のいく二重ラインを手に入れるために、ぜひ参考にしてください。

目次

二重埋没法の「何点留め」で仕上がりが変わる基本のしくみ

埋没法における「何点留め」とは、まぶたに糸を固定する箇所の数を指します。この点数によって二重ラインの安定感や持続期間が変わるため、施術前にしくみを把握しておくことが大切です。

埋没法は糸でまぶたに二重のラインを作る施術

二重埋没法とは、まぶたの皮膚側と裏側(瞼板や挙筋腱膜)を医療用の細い糸で留め、二重のラインを人工的に作る方法です。メスで切開する方法と異なり、傷跡がほとんど残らずダウンタイムが短い特長があります。

施術時間は10〜20分程度と短く、腫れが落ち着けば周囲に気づかれにくいため、初めてまぶたの施術を受ける方にも選ばれやすい術式です。

ただし切開法に比べると、糸がゆるんで二重ラインが薄くなるリスクがある点は把握しておきましょう。

1点・2点・3点・4点、留める数で固定力が変わる

「何点留め」かとは、糸をまぶたに通して結び目を作る箇所が何か所あるかを示しています。固定する点が増えるほど、まぶたと瞼板をつなぐ接点が増え、二重ラインが外れにくくなる傾向があります。

ただし、点数を増やせば増やすほどよいわけではありません。針を刺す回数が増えると腫れや内出血が出やすくなり、必要以上の固定は不自然な引きつれの原因にもなりかねません。

点数ごとの固定イメージ

点数固定箇所おもな特徴
1点留め中央1か所腫れが少なく手軽だが持続力は控えめ
2点留め2か所バランスがよく採用率が高い
3点留め3か所安定感が増しラインが崩れにくい
4点留め4か所強固な固定だがダウンタイムが長め

点数だけでなく糸のかけ方も仕上がりを左右する

埋没法には「挙筋法」と「瞼板法」という2つの代表的な術式があります。糸をどの組織に通すかで二重ラインの出方や持続力が異なり、同じ2点留めでも仕上がりは変わりえます。

近年は、連続的に糸を通す「連続埋没法」や、ループ状に糸をかけて面で支える方法も普及しています。点数だけに注目せず術式全体を把握することが、満足度の高い二重への近道です。

1点留め・2点留め・3点留めで持続力や仕上がりはどう違う?

各点数にはそれぞれ利点と注意点があり、「多いほど優れている」とは言い切れません。代表的な1点留め・2点留め・3点留めの違いを、持続力・ダウンタイム・仕上がりの観点から整理します。

1点留めはダウンタイムが短いが持続力に不安が残る

1点留めは針を通す回数が少ないため、術後の腫れや内出血が軽度で済みやすい特長があります。翌日からメイクで隠せるケースも珍しくありません。

一方、1か所だけで二重ラインを支える構造上、まぶたを頻繁にこする癖がある方や皮膚の厚い方ではラインが浅くなりやすい弱点があります。

2点留めは多くのクリニックで採用される標準的な方法

2点留めは、固定力とダウンタイムのバランスが取れた術式として広く採用されています。目頭側と目尻側の2か所で留めることで、自然なカーブの二重ラインを作りやすいのが利点です。

まぶたの厚みが標準的で脂肪量もそれほど多くない方であれば、2点留めで十分な持続力を得られるケースが多いでしょう。初めての埋没法で迷ったときに候補に上がりやすい点数です。

3点留めは二重のラインをしっかり保ちたい方向け

3点留めは中央部分にもう1か所固定点を追加するため、ラインの安定感がさらに高まります。幅広の二重を希望する方や、まぶたがやや厚めの方に向いた選択肢です。

ダウンタイムは2点留めよりやや長くなりがちですが、大きな差ではありません。3日〜1週間で腫れは引き、1か月ほどで仕上がりが安定するのが一般的です。

点数別の持続力・ダウンタイム比較

項目1点留め2点留め3点留め
持続の目安2〜3年前後3〜5年前後5年以上を見込める場合も
腫れのピーク1〜2日2〜3日3〜5日
向いている方まぶたが薄い方まぶたが標準的な方まぶたがやや厚い方

まぶたの厚みや脂肪量が「何点留め」の判断を左右する

埋没法の点数を決めるうえで、まぶたの構造は避けて通れない判断材料です。皮膚の厚み・眼窩脂肪の量・皮膚のたるみ具合によって、同じ2点留めでも持続力に大きな差が出ます。

薄いまぶたなら1〜2点留めでも十分な固定力が得られる

もともとまぶたの皮膚が薄く脂肪も少ない方は、糸にかかる負荷が小さいため少ない点数でもラインが長持ちしやすくなります。アイプチやアイテープで癖がつきやすい方は、この傾向が顕著です。

こうした方に3点留めや4点留めを行うと、まぶたに余計な負担がかかり、引きつれや違和感の原因になる場合もあります。医師と相談して自分の肌質に合った点数を選んでください。

まぶたが厚い方・脂肪が多い方は3点以上で安定感を高める

まぶたが厚い方や眼窩脂肪が多い方は、糸にかかる重量が増すため、1〜2点留めではラインが戻りやすくなります。3点留め以上で固定箇所を増やすと、糸1本あたりの負荷が分散されて安定しやすいでしょう。

ただし、まぶたの厚みが著しい場合は切開法のほうが向いているケースもあります。どの術式が合っているかは、カウンセリングで医師に総合的に判断してもらうのが確実です。

まぶたの状態と推奨される点数の目安

まぶたの状態推奨点数補足
薄い・脂肪が少ない1〜2点負担を抑えてナチュラルに仕上がる
標準的な厚み2〜3点多くの方がこの範囲で満足を得やすい
厚い・脂肪が多い3〜4点固定力を重視しラインの戻りを防ぐ
たるみを伴う3点以上または切開法を検討埋没法の適応を慎重に判断

加齢によるたるみがある場合の点数の選び方

40代以降になると、まぶたの皮膚にたるみが生じて二重ラインが隠れてしまうことがあります。たるみが顕著な場合、埋没法の点数を増やしても根本的な改善にはつながりにくいでしょう。

こうしたケースでは、余分な皮膚を切除する切開法や、埋没法と皮膚の引き上げを組み合わせる術式が提案されることもあります。年齢だけで判断せず、まぶたの状態を医師に評価してもらうことが大切です。

埋没法の点数を増やしても「取れにくさ」は比例しない

「できるだけ取れにくい二重にしたいから4点留めにしよう」と考える方は少なくありません。しかし点数と持続力は単純な比例関係になく、術式や糸のかけ方が大きく影響します。

点数が多いほど取れにくいと思われがちだが実際は異なる

点数を増やすと固定箇所が増えるため、物理的な安定感は高まります。けれど、留め方が不適切であれば4点留めでもラインが消失することはありますし、適切な術式の2点留めが長年持続する例も珍しくありません。

連続埋没法と1点ずつ独立して留める方法では、同じ点数でも二重ラインの消失率に差が出ることが報告されています。点数だけを比較基準にするのは十分とはいえません。

固定力は糸のかけ方やループ構造にも大きく依存する

埋没法の固定力を決める要素は、留める点数だけではありません。糸をどの組織にかけるか、ループをどう形成するか、結び目をどこに埋没させるかが持続力に大きく関わります。

糸を瞼板の表面にかける方法と挙筋腱膜にかける方法では、組織への負荷が異なります。同じ3点留めでも、術者の技術や術式によって結果は変わるのです。

不要な点数の追加はまぶたへの負担を増やすだけ

必要以上に点数を増やすと、糸の通る穴が増えることで炎症や肉芽腫のリスクが上がる可能性があります。万が一抜糸が必要になった場合も、糸の本数が多いほど作業が複雑になりかねません。

「多ければ安心」ではなく、「自分のまぶたに必要十分な点数」を選ぶことが、安全で長持ちする二重への近道です。

  • まぶたが薄い方が4点留めを選ぶと引きつれや不自然さの原因になりうる
  • 糸の本数が増えると将来的な抜糸の難易度が上がる
  • 術後トラブルを防ぐためにも、過剰な固定は避けたい

二重埋没法で何点留めにするか迷ったときの判断基準

点数に正解がないからこそ、「何を基準に選ぶか」を知っておくと迷いが減ります。判断の軸になる3つの視点を紹介します。

希望する二重幅によって適切な点数は変わる

末広型のナチュラルな二重であれば、まぶたにかかる負荷は軽く、少ない点数でも安定しやすくなります。一方、幅広の平行型二重を希望する場合は固定力を確保するため3点以上が必要になるケースもあります。

どのような二重幅を目指しているかを明確にし、医師と点数を相談することが満足のいく仕上がりへの第一歩です。

過去に埋没法が取れた経験がある方は点数を見直す

以前に埋没法を受けて二重ラインが薄くなった方は、前回と同じ点数・同じ術式では再び取れてしまう恐れがあります。前回の施術歴をカウンセリング時に正確に伝え、なぜ取れたのかを分析してもらいましょう。

まぶたの厚みや脂肪量は加齢とともに変化するため、数年前と今では適した点数が異なることもあります。過去の経験を踏まえて、改めて自分のまぶたに合った点数を選び直す姿勢が大切です。

判断基準の整理

判断基準少ない点数が向くケース多い点数が向くケース
二重幅末広型・狭め平行型・広め
施術歴初めての埋没法過去に取れた経験がある
まぶたの厚み薄い・標準厚い・脂肪が多い

カウンセリングでまぶたの状態を正確に診てもらう

ネット上の情報だけでは、自分のまぶたがどのタイプかを正確に判断するのは困難です。カウンセリングでは、まぶたの厚みや脂肪量、眼瞼挙筋(がんけんきょきん)の力、たるみ具合を医師が直接診察します。

診察結果をもとに「あなたのまぶたなら2点で十分」「3点にしたほうが長持ちしやすい」といった提案を受けられます。対面の診察なしに点数を確定させるのは避けてください。

二重埋没法のダウンタイムやリスクは点数で変わるのか

ダウンタイムの長さやリスクの程度は、点数だけでなく個人の体質や術後の過ごし方にも左右されます。とはいえ、点数が増えるにつれて負担が大きくなりやすい傾向があるのも事実です。

点数が増えると腫れや内出血がやや長引く傾向がある

針をまぶたに通す回数が増えれば、組織への刺激もそれだけ多くなります。1点留めと3点留めを比較すると、3点留めのほうが術直後の腫れがやや強く出やすく、内出血も長引きやすい傾向があります。

ただし個人差は大きく、腫れにくい方は3点留めでも翌日にはかなり落ち着く場合もあります。術後のスケジュール管理は余裕を持って行いたいところです。

まぶたへの糸の刺入回数が増えることで起こりうるトラブル

まぶたの組織に複数の異物(糸)が入ることで、糸のまわりに小さなしこり(肉芽腫)ができたり、糸が露出するトラブルが報告されています。こうした合併症は、点数が多いほど可能性がわずかに高まると考えられます。

使用する糸の素材や結び目の処理を工夫することでリスクを低減する取り組みが各クリニックで行われています。保証制度やアフターケアの体制を事前に確認しておくと安心です。

万が一やり直す場合、糸の本数が多いほど抜糸の難度は上がる

デザインの変更やラインの乱れが生じた場合、埋没法は糸を取り除いてやり直せます。しかし糸の本数が多いと、すべてを見つけて除去するのに時間がかかり、まぶたへの侵襲も大きくなります。

将来のやり直しまで視野に入れると、必要以上の糸を埋入しないほうが安心です。「もし取れたときにはどう対応できるか」も事前に確認しておきましょう。

  • ダウンタイム中は激しい運動や飲酒を控え、冷却を心がける
  • コンタクトレンズの装用再開時期は医師の指示に従う
  • 目を強くこする癖がある方は意識的にやめる努力を

信頼できる医師と一緒に決める、二重埋没法の点数

「何点留めがベストか」を自分だけで結論づける必要はありません。経験豊富な医師とともに自分のまぶたに合った点数を選ぶことが、満足度の高い施術につながります。

医師の経験や術式も「何点留め」の方針に影響する

クリニックごとに得意な術式や使用する糸の種類は異なります。ある医師は2点留めの連続埋没法を推奨し、別の医師は3点留めの挙筋法を主に行っているということも珍しくありません。

同じ「2点留め」でも医師の技術や手法で結果が違うため、点数だけで比較するのではなく、医師の施術方針まで確認しておきたいところです。

クリニック選びで確認したい項目

確認項目チェック内容
医師の専門分野まぶたの手術を多く手がけているか
採用している術式挙筋法か瞼板法か、連続式か独立式か
保証やアフターケアラインが取れた場合の再施術対応

ネット情報だけに頼らず対面での診察を受けることが大切

ネット上には「2点留めで十分」「3点留め以上でないと取れる」といった断定的な意見が散見されますが、これらは投稿者個人の体験談であり、万人に当てはまるものではありません。

実際の診察では、まぶたの皮膚をつまんで厚みを確認したり、目の開閉を観察したりと、オンラインでは得られない情報を収集します。対面でしかわからない要素が、点数の決め手になることは多いのです。

自分のまぶたに納得したうえで施術を受ける

最終的に点数を決めるのは患者さんご自身です。医師の提案を聞いたうえで、納得できるまで質問し、不安を残さず施術に臨んでください。

「自分のまぶたの状態がわかり、この点数にする根拠を理解できた」と思えたときが、施術を受ける準備が整ったサインです。

よくある質問

二重埋没法の2点留めと3点留めで料金に大きな差はありますか?

クリニックによって料金設定は異なりますが、点数が増えるほど費用も上がる傾向にあります。2点留めと3点留めの差額は数万円程度のケースが多いでしょう。

料金だけで点数を決めるのはおすすめできません。まぶたの状態に合わない点数を選ぶとやり直しが必要になり、追加費用がかかる場合もあります。コストと持続力のバランスを医師と検討してみてください。

二重埋没法は何年くらいで糸が取れてしまうのでしょうか?

持続期間は個人のまぶたの状態や術式で幅がありますが、3〜5年程度でラインが薄くなる方もいれば、10年以上保つ方もいらっしゃいます。

まぶたが薄く脂肪が少ない方は持続しやすく、厚いまぶたの方やよく目をこする方は早めにゆるむ可能性があります。変化を感じたら早めに医師へ相談するのが安心です。

二重埋没法の4点留め以上を行うクリニックもありますが、本当に必要ですか?

4点留め以上が必要になるのは、まぶたが特に厚い方や過去に何度も埋没法が取れた方など、限られたケースです。多くの方にとって2〜3点留めで十分な効果が得られます。

点数を増やすほどまぶたへの負担が大きくなり、腫れが長引いたり将来の抜糸が難しくなったりする可能性もあります。本当に必要かどうかは医師の診察をもとに判断してください。

二重埋没法の糸が取れたら、すぐにやり直しの施術を受けられますか?

多くの場合、ラインが消失してから1〜3か月ほどまぶたの状態を落ち着かせたうえで再施術を行います。腫れや炎症が残った状態で再度糸を入れると仕上がりに影響が出る恐れがあるためです。

保証期間内であれば無料で再施術を受けられるクリニックもあります。施術前に保証の内容や適用条件を確認しておくと安心です。

二重埋没法で左右のまぶたの厚みが違う場合、片方だけ点数を変えることはできますか?

左右で点数を変えることは技術的に可能であり、実際にそのような対応を行う医師もいます。まぶたの厚みや脂肪量は左右で異なることが珍しくなく、同じ点数で揃えると仕上がりに左右差が出ることもあります。

左右差が気になる方は、カウンセリングの際にその旨を伝えてください。それぞれのまぶたに合った点数を提案してもらえます。

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この記事を書いた人

Dr.王子 富登のアバター Dr.王子 富登 日本形成外科学会専門医

オジスキンクリニック医師 / 日本医師会認定産業医 / 医学博士

2010年慶應義塾大学医学部卒業。慶應義塾大学病院形成外科、東邦大学医療センター佐倉病院形成外科(医局長)などを経て現職。 形成外科専門医として大学病院で研鑽を積み、2016年度には眼瞼下垂手術の執筆症例数が千葉県最多を記録。まぶた眼瞼外来の開設や、大手美容クリニックでの勤務経験も併せ持つ。

「目の前の患者さんを自分の家族だと思ってメスを持つ」を信条に、二重整形、眼瞼下垂、まぶたのたるみ治療、他院修正など、「まぶた治療」のスペシャリストとして機能と美しさを両立させる緻密な手術に定評がある。

【所属学会】
日本形成外科学会
日本美容外科学会(JSAPS)
日本頭蓋顎顔面外科学会

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