二重埋没法の点留めで値段は変わる?手術の費用相場と選び方のコツ

二重埋没法の点留めは、留める点数によって仕上がりの安定感も費用も変わってきます。1点留めなら両目で3万〜5万円前後、4点留め以上になると15万〜30万円を超えるケースも珍しくありません。
「安い施術で十分なのか、それとも多く留めたほうが持ちがいいのか」と迷っている方は多いでしょう。大切なのは、点数だけでなくまぶたの厚みや脂肪の量、左右差、そして術後の持続期間をトータルで考えることです。
この記事では、まぶたの治療に携わってきた経験をもとに、点留めごとの費用相場から自分に合った術式を選ぶポイントまでを丁寧に解説します。
二重埋没法の点留めとは?1点留めから4点留めまでの術式を解説
二重埋没法の「点留め」とは、まぶたに医療用の細い糸を通して二重のラインを形成する方法で、留める箇所の数によって1点留め・2点留め・3点留め・4点留めと呼び分けます。
点数が増えるほどラインが安定しやすい傾向がありますが、まぶたの状態によって適した点数は変わるため、多ければ多いほど良いとは限りません。
1点留めはこんな方に向いている
1点留めは、まぶたの皮膚が薄く脂肪が少ない方に向いた術式です。もともと二重のラインがうっすら入っている方や、奥二重をはっきりさせたい方が選ぶケースが目立ちます。
施術時間が短く、腫れも比較的少ないため初めての二重整形で試しやすい反面、まぶたが重い方だと糸が緩みやすいというデメリットがあります。費用を抑えたいときにまず候補に上がる選択肢といえるでしょう。
2点留めが「定番」と呼ばれる理由
多くのクリニックが基本メニューとして設定しているのが2点留めです。留める箇所が2つになることで二重ラインの左右バランスが取りやすく、持続期間も1点留めより長いとされています。
2点留めと3点留めの費用感の違い
| 項目 | 2点留め | 3点留め |
|---|---|---|
| 費用相場(両目) | 5万〜10万円 | 8万〜15万円 |
| 施術時間の目安 | 15〜20分 | 20〜30分 |
| 持続期間の目安 | 3〜5年程度 | 5〜8年程度 |
3点留め・4点留めは「持ち重視」の方が検討する術式
まぶたの皮膚が厚い方、脂肪が多い方、あるいは幅広の二重を希望する方には、3点留めや4点留めが提案されることがあります。留める箇所が増えるぶん糸への負荷が分散され、ラインが消えにくくなると考えられています。
ただし、点数を増やしたからといって永久に持続するわけではありません。まぶたの状態と希望するデザインに合った点数を医師と相談して決めることが大切です。
埋没法の値段を左右する5つのポイントを知っておこう
二重埋没法の費用は「点数」だけで決まるわけではなく、クリニックの立地や使用する糸の種類、担当医の経歴など複数の要素が絡み合っています。
見積もりを比較する前に、どんな項目が費用に影響しているのかを知っておくと、納得感のある判断につながるでしょう。
使用する糸の種類と太さで差が出る
埋没法に使われる糸はナイロン製が主流ですが、近年は極細のモノフィラメント糸や、表面がコーティングされた糸など種類が多様化しています。
素材やブランドが変われば仕入れ原価にも差が出るため、同じ2点留めでもクリニックごとに数万円の開きが生じる場合があります。
担当医の経験年数と指名料
院長クラスやSNSで人気のある医師を指名すると、別途指名料が加算される場合があります。
経験豊富な医師ほど左右差を出しにくいデザイン力がある一方、指名料が1万〜5万円ほど上乗せされるケースも珍しくありません。
クリニックの所在地と価格帯
都心部のターミナル駅周辺にあるクリニックは、テナント料や広告費が経営コストに反映されやすく、施術料もやや高くなりがちです。
反対に、郊外型のクリニックや地方都市の医院では同じ術式でも費用が抑えられることがあるため、通院の負担も含めてバランスを考えるといいかもしれません。
| 費用に影響する要素 | 値段が上がる傾向 | 値段が下がる傾向 |
|---|---|---|
| 糸の種類 | 特殊コーティング糸 | 標準ナイロン糸 |
| 担当医の指名 | 院長・人気医師指名 | 指名なし |
| 立地 | 都心ターミナル駅前 | 郊外・地方都市 |
| 保証制度 | 長期保証つき | 保証なし |
二重埋没法の費用相場を点数別にまとめてみた
結論として、二重埋没法の費用は1点留めの両目で約3万〜5万円からスタートし、4点留めになると15万〜30万円前後が目安です。
クリニックの料金設定や保証の有無によって幅があるため、複数院のカウンセリングを受けて比較するのが賢い進め方でしょう。
1点留め・2点留めの費用相場は手が届きやすい
1点留めは両目で3万〜5万円、2点留めは5万〜10万円あたりが中央値です。学割やモニター価格を利用すればさらに安く受けられる場合もあり、学生やはじめて美容医療を受ける方に人気があります。
ただし、極端に安い価格にはカウンセリング料や麻酔代が別途かかるケースもあるため、「総額いくらか」を必ず確認してください。
3点留め・4点留めの費用相場はまぶたの状態で上下する
| 点数 | 費用相場(両目) | 持続の目安 |
|---|---|---|
| 1点留め | 3万〜5万円 | 1〜3年 |
| 2点留め | 5万〜10万円 | 3〜5年 |
| 3点留め | 8万〜15万円 | 5〜8年 |
| 4点留め | 15万〜30万円 | 8年以上 |
「安い=悪い」わけではないが、極端な激安には気をつけて
費用が安いこと自体は悪いことではありません。しかし、相場よりも著しく低い価格を前面に出しているクリニックでは、カウンセリング当日に追加施術を強く勧められたり、保証期間が極端に短いケースが報告されています。
費用を抑えたい気持ちは当然ですが、「なぜこの値段になるのか」をカウンセリングの場で遠慮なく質問してみましょう。丁寧に答えてくれる医師やクリニックは信頼に値します。
「安い埋没法」と「高い埋没法」で仕上がりは本当に違うのか
費用が高いほど仕上がりがきれいになるとは言い切れませんが、使用する材料の質や医師の技量、術後サポートの手厚さに差が出やすい傾向は否定できません。
費用と品質のバランスを見極めるために、カウンセリングで確認すべきポイントを押さえておきましょう。
糸の品質と仕上がりの関係
安価なプランでは、汎用的なナイロン糸を使用することが一般的です。上位プランになると、結び目が小さくなりやすい極細糸や、異物反応が起きにくいとされる特殊素材を採用しているクリニックもあります。
糸の違いが仕上がりに与える影響は微妙なところですが、術後の腫れの出方や糸玉の目立ちにくさに関わることがあるため、気になる方はカウンセリングで糸の種類を確認してみてください。
保証制度の有無が「トータルコスト」を変える
埋没法は永久に持続するものではなく、数年で糸が緩んだりラインが薄くなったりする可能性があります。そのため、再施術を無料または割引で受けられる保証制度がついているかどうかは、長い目で見た費用に大きく影響します。
初回費用が安くても保証がなければ、ラインが取れた際に再度全額を支払うことになるかもしれません。5年保証や10年保証を設けているクリニックでは、初回費用はやや高めでも、トータルで見るとお得になることがあります。
医師の技術力はカウンセリングで見抜ける
腕のいい医師を見極める確実な方法はありませんが、カウンセリング時に過去の症例写真を見せてもらう、デザインの提案が具体的かどうかを確認する、リスクについて隠さず説明してくれるかを観察する、といった方法である程度の判断材料になります。
- 症例写真の数が豊富で、さまざまなまぶたのタイプを対応できている
- 希望するデザインだけでなく、似合わない可能性についても正直に伝えてくれる
- リスクやダウンタイムについて具体的な日数で説明がある
- 質問に対して焦らせずに丁寧に回答してくれる
自分に合った埋没法の点数を選ぶために確認したい3つのこと
点数を決める際に費用だけを基準にすると、結果的に満足できない仕上がりになることがあります。自分のまぶたの状態、求めるデザイン、そして生活スタイルの3点を整理しておくと、カウンセリングで医師と建設的な相談ができるでしょう。
まぶたの厚みと脂肪の量をチェックする
まぶたが薄くてハリがある方は、少ない点数でもラインが安定しやすい傾向があります。
一方、まぶたの皮膚が厚い方や眼窩脂肪(がんかしぼう=目の周りのクッションとなる脂肪)が多い方は、少ない点数だと糸への負担が大きくなり、二重ラインが早く取れてしまうリスクが高まります。
自分のまぶたがどちらに近いのかは、鏡を見ただけでは判断しにくいものです。カウンセリングで医師に直接触診してもらい、客観的な評価を受けることをおすすめします。
希望する二重幅と点数の関係
末広型の自然な二重であれば2点留めでも十分に対応できるケースが多いですが、幅広の平行型二重を希望する場合は3点以上の留めが必要になることがあります。
幅が広いほどまぶたにかかるテンションが大きくなるため、留める箇所を増やして支える必要が出てくるからです。
まぶたのタイプ別おすすめ点数の目安
| まぶたのタイプ | おすすめ点数 | 特徴 |
|---|---|---|
| 薄くてハリがある | 1〜2点 | 少ない点数でも安定しやすい |
| やや厚みがある | 2〜3点 | バランスよく持続を期待できる |
| 厚くて脂肪が多い | 3〜4点 | 糸の負担を分散して長持ちさせる |
ダウンタイムと生活スタイルから逆算して考える
点数が増えるほど術後の腫れや内出血が長引く傾向があります。お仕事で長期の休みが取りにくい方、接客業で早めに復帰したい方は、必要以上に点数を増やさないほうが現実的かもしれません。
医師にダウンタイムの目安を聞くときは、「仕事に復帰できるまでの日数」と「腫れが完全に引くまでの日数」を分けて質問すると、具体的な答えが返ってきやすくなります。
埋没法のカウンセリングで失敗しないための賢い質問リスト
クリニック選びで後悔しないためには、カウンセリングの場で適切な質問を投げかけることが何より大切です。費用のことだけでなく、リスクやアフターケアについても遠慮せず尋ねましょう。
「この点数にした理由」を医師に聞いてみよう
医師が2点留めを勧めてきた場合、「なぜ2点なのか」を聞いてみてください。
まぶたの厚みや脂肪の量、希望するデザインをもとに医学的な根拠を示してくれる医師であれば安心できます。逆に、理由を説明せずに高額なプランを押してくる場合は注意が必要です。
再施術の条件と追加費用はカウンセリングの時点で確認する
「糸が取れたらどうなるのか」という不安は、多くの方が感じているポイントです。
保証期間内であれば無料で再施術が受けられるのか、保証適用の条件は何か、保証期間を過ぎた場合の費用はいくらか、など具体的に質問しておくと術後の安心感が格段に違います。
麻酔の種類とダウンタイム対策を聞き漏らさない
埋没法では局所麻酔が一般的ですが、痛みに不安がある方向けに笑気麻酔や静脈内鎮静法(じょうみゃくないちんせいほう=点滴で眠くなる麻酔)を用意しているクリニックもあります。
追加の麻酔には別料金がかかることが多いため、見積もりに含まれているかどうかを確認してください。
| カウンセリングでの質問項目 | 確認すべきポイント |
|---|---|
| 点数の根拠 | 医学的な理由を説明してくれるか |
| 保証制度 | 期間・適用条件・再施術の費用 |
| 麻酔の種類 | 追加料金の有無 |
| ダウンタイム | 仕事復帰と腫れの引く目安 |
| 糸が取れた場合 | 何年後に取れやすいか |
二重埋没法の値段で損をしないためにクリニック比較で見るべき項目
同じ「2点留め」でもクリニックによって5万円以上の差が出ることは珍しくありません。金額だけではなく、含まれるサービスの内容までしっかり比較しないと、安いと思っていたはずが結局高くついてしまうことがあります。
見積もりは「総額表示」で比べるのが鉄則
広告に掲載されている価格は施術料のみで、麻酔代・薬代・検診料が別途かかる場合があります。カウンセリングで「当日支払う総額」を必ず書面でもらい、そのうえで他院の見積もりと比較しましょう。
見積もりで見落としやすい追加費用
- 笑気麻酔や静脈内鎮静法などのオプション麻酔代
- 術後2回目以降の検診料
- 保証プランへのアップグレード料金
- 術後に処方される痛み止めや抗生剤の薬代
口コミやSNSだけに頼らず複数院を回るべき
インターネットの口コミは参考になりますが、投稿者のまぶたの状態と自分のまぶたが同じとは限りません。実際にカウンセリングを受けてみると、ウェブサイトの印象とまったく違ったという話はよく聞きます。
できれば3院以上のカウンセリングを受けて、医師の提案内容・費用内訳・雰囲気を体感したうえで決めると後悔しにくくなります。急かされて当日契約するのは避けたほうが無難です。
モニター制度やキャンペーンは条件をよく読む
モニター価格で施術を受ける場合、術前・術後の写真撮影やSNSへの掲載が条件になっているときがあります。「顔全体が写るのか」「目元だけなのか」「掲載期間はいつまでか」など、契約前に細部まで確認してください。
思いがけないかたちで自分の写真が使われてしまうトラブルを防ぐためにも、書面での確認が大切です。
よくある質問
- 二重埋没法の点留めの糸が取れたら再手術にいくらかかりますか?
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再手術の費用はクリニックの保証制度によって大きく異なります。保証期間内であれば無料で再施術を受けられるところが多い一方、保証がない場合や保証期間を過ぎた場合は、初回と同等もしくはやや割引された金額が必要になるケースが一般的です。
再施術の費用は両目で3万〜15万円程度が目安となります。契約前に「糸が取れた場合の費用」について書面で確認しておくと安心でしょう。
- 二重埋没法の2点留めと3点留めではどちらが長持ちしやすいですか?
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一般的には3点留めのほうが2点留めより長持ちしやすいとされています。留める箇所が増えることで糸1本あたりにかかる負荷が分散されるため、ラインが消失するまでの期間が延びる傾向にあります。
ただし、まぶたの厚みや脂肪の量、日常的に目をこする癖の有無によっても持続期間は変動します。薄いまぶたの方であれば2点留めで十分に長持ちすることも多いため、医師の診察を受けて判断するのがよいでしょう。
- 二重埋没法の点留めはまぶたが厚い人でも受けられますか?
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まぶたが厚い方でも埋没法の点留めを受けること自体は可能です。ただし、皮膚が厚く脂肪が多い場合は糸にかかるテンションが大きくなるため、2点留め以下だとラインが早期に消失するリスクが高まります。
そのため、まぶたが厚い方には3点留めや4点留めが提案されることが多くなります。場合によっては、埋没法だけでは安定したラインを維持しにくいと判断され、切開法を勧められることもあるでしょう。
カウンセリングで医師にまぶたの状態を診てもらい、埋没法が適応になるかどうかを確認してください。
- 二重埋没法の点留めで左右差が出た場合は修正してもらえますか?
-
多くのクリニックでは、術後の左右差が明らかな場合に修正対応を行っています。保証制度の対象に左右差の修正が含まれているかどうかはクリニックごとに異なるため、カウンセリング時に必ず確認してください。
術直後は腫れの影響で左右差があるように見えることがありますが、1〜3か月かけて腫れが引くと自然に均一になるケースも少なくありません。医師が指定する経過観察の期間を待ったうえで、それでも気になる場合に修正を相談するのが一般的な流れです。
- 二重埋没法の点留めの施術後にコンタクトレンズは使えますか?
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施術直後のコンタクトレンズ装着は控えるよう指示されることがほとんどです。目安としては、ソフトコンタクトレンズで術後3日〜1週間、ハードコンタクトレンズで1〜2週間の装着制限が設けられるケースが多くなっています。
まぶたの腫れや糸の位置によって装着可能な時期が前後するため、術後の検診で医師に相談してから再開するのが安全です。施術当日はメガネを持参し、帰宅後もしばらくはメガネで過ごす準備をしておくとスムーズでしょう。
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