前頭筋吊り上げ術開かないまぶたを開ける飛び道具的治療

BEFORE
AFTER

前頭筋吊り上げ術(ぜんとうきんつりあげじゅつ)は中等症~重症の先天性眼瞼下垂(生まれつきまぶたが上がりにくい病気)のかたのための手術です。

軽症の先天性眼瞼下垂であれば一般的な眼瞼下垂手術である挙筋前転術(きょきんぜんてんじゅつ)で改善しますが、 中等症~重症のかたは眼瞼挙筋(がんけんきょきん)の動きが弱いので同じ手術では効果がいまひとつです。
まぶたを上げる眼瞼挙筋が弱いのであれば、別の筋肉の力を利用してまぶたを上げるという発想の手術が前頭筋吊り上げ術です。
これはまぶたと眉毛を上げる前頭筋(おでこの筋肉)を連結することで、眉毛をあげる力でまぶたを上げるようなシステムをつくる、ある意味飛び道具のような手術です。うまく行えばこの手術にしか出せない結果を出すことができます。

前頭筋吊り上げ術がオススメの方
  • 重症の先天性眼瞼下垂症の方
  • 挙筋前転術を受けてもまぶたが全然あがらなかった方

手術手順

  • 手術前
  • 二重ラインと眉上の切開デザイン。
  • 筋膜またはゴアテックスをまぶたに通して、
    瞼板と前頭筋に固定します。
  • 二重をつくりながら
    縫合します。
  • 眉毛をあげると目が
    開くようになり完成です。

施術時間:120分程度(両側)

前頭筋吊り上げ術の種類

前頭筋とまぶたを連結させる素材として、自分の組織である筋膜(きんまく)と、人工物であるゴアテックスがあります。筋膜の最大のメリットは、自分の組織であり感染のリスクが低いという点ですが、筋膜特有の縮み(拘縮)がデメリットとなることがあります。
筋膜が縮む程度は一定ではなく、筋膜があまり縮まなかった場合は低矯正(まぶたの上がりが悪いこと)、筋膜が縮みすぎた場合は過矯正(まぶたが上がりすぎること)となり、過矯正の場合は目の痛みやドライアイの症状が出ることがあります。コントロールのしにくい手術であるともいえます。

一方、人工物であるゴアテックスは、筋膜のように縮むことがないので調整がしやすいです。ゴアテックス特有のゆるみが少しありますが、臨床的に問題になることはありません。ゴアテックスのデメリットとしては、感染や露出のリスクが筋膜よりも高いことですが、感染率は5%未満という報告が多く、適切な手術を行えば感染のリスクを下げることができます。

また、ゴアテックスは太ももやこめかみ付近から筋膜を取る必要がなく、まぶた以外の場所にキズができません。筋膜採取部(特に太もも)はかなりの痛みを伴いますので、痛みやキズの面ではゴアテックスが圧倒的に優れています。
こういった理由で当院では主にゴアテックスでの前頭筋吊り上げ術を行っております。

当院の前頭筋吊り上げ術の特徴とこだわり

痛みや腫れ、内出血をできるだけ少なくする

特別に調整した局所麻酔薬を極細の注射針を用いて丁寧に打ち、手術中に止血操作を細かくしていくことで腫れや内出血を可能な限り少なくします。安心リラックス麻酔(笑気麻酔)を使用すればさらに楽に手術を受けることができます。

徹底的にきれいなアーチを目指す

前頭筋吊り上げ術はまぶたを無理やり引き上げる様な手術なので、どうしてもまぶたのカーブが角張ったり、きれいなアーチを描きにくいです。しかし、ゴアテックスや筋膜の固定位置を上下左右1mm単位で微調整することで徹底的にきれいなアーチを目指します。そのために起き上がって座った状態での術中確認が必要となります。

眉毛の上のキズをできる限り
目立たなくする固定方法

二重のキズは二重に隠れて目立ちませんが、何も考えずに従来の方法で眉毛の上のキズを縫合してしまうと、眉毛のキズや段差が目立ちやすいのがこの手術の落とし穴でもあります。当院では独自の方法でゴアテックスや筋膜を固定し、キズが平らできれいになるような縫合を行っています。

安心のアフターフォロー

手術は受けて終わりではありません。アフターフォローが大切です。1か月後、3か月後、6か月後に担当医がまぶたの状態をチェックさせていただき、ご満足いただけているかどうか、気になることはないかどうかをお聞きいたします。ご希望に応じて手術前のお写真やデザインのお写真などをお渡しすることもできます。

治療の流れ

  • 医師によるカウンセリングと
    シミュレーション(約20分)

    まぶたの状態を診察した上で医師の知識と経験をふまえて、前頭筋吊り上げ術が適しているかを判断し、手術のメリット・デメリットをよく説明した上で手術にのぞみます。

  • 洗顔
    半個室のパウダールームにて洗顔していただきます。        

  • 手術前のデザイン(約15分)
    完全個室の施術室で、医師とデザインの打ち合わせを行い、丁寧にデザインしていきます。デザインが決まりましたら、鏡でよく確認していただきます。

  • 手術(約120分)
    局所麻酔の注射を打ってから手術を開始します。力をできるだけ抜くことが腫れを少なくすることにつながります。もちろん緊張しやすく力をなかなか抜きにくいかたもいらっしゃいますので、できるだけ緊張がほぐれるように優しくお声がけしながら施術をすすめていきます。
    オプションで安心リラックス麻酔(笑気麻酔)を使用しますと、よりリラックスした状態で手術を受けることができます。

  • まぶたのお冷やし休憩(約20分)
    手術が終わりましたら、半個室の部屋のリクライニングチェアでゆっくりとくつろぎながらまぶたを冷やしていただきます。
    冷やし終わったら一度チェックし、お会計となります。

  • 手術後の検診
    手術後7日(抜糸)、1か月、3か月、6か月くらいの時点でまぶたの状態をチェックさせていただきます。不安なことや心配なことがあれば、ご遠慮なくおっしゃってください。
    もちろん、検診をご希望されない場合は必須ではありません。

ダウンタイムについて

施術当日よりも翌日や翌々日が腫れのピークです。腫れが強い時期はまぶたがむくんで開きにくく、二重幅も広く見えます。その後少しずつ腫れがひいていき、手術後7日目前後で抜糸となります。この時期はまだ腫れが残っていて、目も少し開きにくく、二重幅も広くみえたり左右差が目立ったりします。この時期に大きな左右差などがあればその時点で修正処置をします。
抜糸翌日からはメイク可能となりますのでメガネをかけて仕事に復帰されるかたが多いです。内出血が出た場合は2週間程度、黄色っぽいアザとなった後に吸収されていきますのでお化粧で隠していただく必要があります。手術後1か月の時点ではきずが赤く、浮腫みがまだ残っているので二重幅も広くみえますが、大きな腫れはなくなっています。
手術してから3か月もすると浮腫みもほとんどひいて完成に近づいていきます。
手術の完成は術後6か月です。このようにダウンタイムが比較的長い治療ですので、担当医に定期的にチェックしてもらいながら落ち着いて完成を待つことも大切になってきます。

費用 <保険適応>
片側約¥20,000(1割負担の場合)
片側約¥60,000(3割負担の場合)
リスク 腫れ、痛み、浮腫み、内出血、血腫、移植物への感染、移植物の露出、創離開、きずあと(白い線)、肥厚性瘢痕、ケロイド、まつげ付近の感覚鈍麻、低矯正、過矯正、まぶたのアーチ不整、目の開きの左右差、眉毛が下がる、眉間や目頭側のしわの出現、兎眼、ドライアイ、角膜潰瘍、角膜びらん、視力の変化、二重の左右差、予定外重瞼(三重まぶた)、二重のくいこみ、きずのへこみ、二重が浅くなる・消える、まつげの外反・内反、結膜下出血など

※価格は全て税抜き表示になります。

料金表へ

[浦和駅]徒歩1分 [診療時間]10:30〜19:00
休診日:第1.2.4 月・木/第3 日・月/祝日