OZI SKIN CLINIC

レーザーで肝斑は悪化する?!

こんにちは、オジスキンクリニックの院長吉原です。

今日は肝斑に対する美白治療についてです。

肝斑の治療というと皆さんなにを思い浮かべるでしょうか。

内服にピーリングに導入に…

たくさんの選択肢がありますが、ここ数年メジャーになっているのはレーザー治療。

ですが、肝斑にレーザー治療は実は半分正しく、半分不正解。

当院では同じ肝斑の診断でも「レーザーはNGです!」だったり「レーザー治療しましょう!」だったりその方のお肌により治療方針は変わります。

今回の記事を読んで、「私の肝斑にはどの治療がいいの?」という疑問に参考にしていただければと思います。

吉原糸美先生

執筆者:吉原 糸美
オジスキンクリニック浦和院 院長

目次

肝斑とは

肝斑については前回の記事 【肝斑としみを見分けて適切な治療をしよう】 にまとめていますので是非ご覧ください。

前回の記事はこちら

肝斑の本質は、細胞レベルでの機能破綻。

とにかくメラニンをたくさん作る状態にあるんです。

女性の場合は摩擦や妊娠やピル内服…そして紫外線ダメージが重なり、どんどん濃くなって悪循環に陥るわけです。

 

肝斑の治療とは

肝斑の治療には2本の柱があります。

1.「今ある色素をなくすこと」

2.「色素をつくらせないこと」

です(※1)。

この2つの中で、レーザー治療は基本的には(1)に当てはまります。

果たして肝斑へのレーザー治療の効果はどうでしょうか。

レーザー治療の種類

レーザーによる美白治療は大きく3種類です。

1.高出力Qスイッチレーザー

2.ピコ秒レーザー

3.IPL(光治療)

それぞれ、いわゆるシミ(老人性色素班、日光黒子)には効果的ですが、肝斑となると話は別です。

1.高出力Qスイッチレーザー

最近はピコレーザーに置き換わってきていますが、従来よりシミ治療に用いられることが多いQスイッチレーザー。実は肝斑への照射は禁忌とされています。(※2)

細胞の破壊を伴うので、これが肝斑を悪化させてしまいます。

Qスイッチレーザーは比較的濃いシミ(いわゆる日光黒子、老人性色素班)にはよい適応ですが、肝斑は要注意ですよ。

2.ピコ秒レーザー

Qスイッチレーザーの次世代として近年開発されたシミ治療用のレーザーです。

ピコレーザーにはいくつか照射方法があります。

その中で色素が特にターゲットになるのが「ピコスポット」「ピコトーニング」ですね。スポットは細胞を破壊していく方法なので肝斑には推奨されません。

ただし、ピコトーニングは非常に短いパルス幅で低エネルギー照射をしていく方法なので、肝斑の治療としては選択肢のひとつです。こちらについては次回詳しく記載していきますね。

3.光治療(IPL)

フォトフェイシャルなどを含む光治療もシミ治療によく使われますね。Qスイッチレーザーやピコスポットに比較するとマイルドな治療です。(※3)

ただし、こちらも肝斑には基本的にはNGです。

光治療を何度も継続しているうちに頬のシミが濃くなってきた!!というのは、もしかすると頬に肝斑が出ているのかもしれません。いわゆる通常のシミやそばかすには効果はありますので、自分のシミが何なのかよく判断してから治療を受けてくださいね。

ピコトーニングが効く肝斑、
効かない肝斑

表題の通り、レーザー治療の中で肝斑への選択肢といえるトーニング。

実はトーニングが効く肝斑と効かない肝斑が存在します。

「肝斑治療=トーニング」ではありません。

実際に、日本の美容外科および美容皮膚科学会が合同で作成している美容医療の指針(※4)にも

「条件によっては行うことを推奨する」とあります。

この条件について、次回のコラムにて詳しく説明していきますのでお楽しみに。

まとめ

色素病変って本当に奥が深いんです。

まずは肝斑なのか違うシミなのか。

そして肝斑ならどの治療を選択するのか。

お悩みの方はお気軽にご相談ください。

ご予約はこちら

おまけ

肝斑の重症度を判定する項目に「MASI」というものがあります。

臨床で用いるというより研究の際に改善度をみるときに使うスコアリングですが、ご興味のある方はぜひ計算してみてください。

MASI ( Melasma Area Severity Index) calculator

MASIスコアの詳細については下記論文もぜひ。

MASIスコアの詳細

参考文献

※1 Kang WH, Yoon KH, Lee ES, et al. Melasma:histopathological characteristics in 56 Korean patients. Br J Dermatol, 146(2):228‒237, 2002.

※2  Sheth VM, Pandya A. Melasma:a comprehensive update:part Ⅱ. J Am Acad Dermatol, 65(4):699‒714, 2011.

※3 Bjerring P, Christiansen K. Intense pulsed light source for treatment of small melanocytic nevi and solarlentigines. J Cutan Laser Ther, 2:177‒181, 2000.

※4 https://www.jsaps.com/pdf/information/jsaps_guidelines2020.pdf

浦和駅1分の美容皮膚科・まぶたの治療【OZI SKIN CLINIC】

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医療メディアに掲載されました

【2022年】埼玉県の美容皮膚科
おすすめしたい8医院

OZI SKIN CLINICが、医療メディア「Medical DOC」に掲載されました。

ぜひご覧ください!

掲載サイトはこちら

 

浦和駅1分の美容皮膚科・まぶたの治療【OZI SKIN CLINIC】

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肝斑とシミを見分けて
適切な治療をしよう

こんにちは、オジスキンクリニックの吉原糸美です。

「これって肝斑ですか?シミですか?」

と聞かれることがよくあります。

肝斑、という言葉は知っていてもいざ自分のお肌にある色素斑が何かわからない…という方とても多いです。

今回は肝斑と一般的なシミ(老人性色素班)の見分け方を解説します。

この記事を読んで、もう一度自分のシミを見直してみてくださいね。

どんな治療が必要になるか参考になると思います。

吉原糸美先生執筆者:吉原 糸美 
オジスキンクリニック浦和院 院長

目次

肝斑ってなに?

肝斑がある女性

https://www1.racgp.org.au/ajgp/2021/december/melasma

以前のコラムにも記載しましたが(https://www.ozi-skin.com/melasma/)、肝斑とは比較的境界が明瞭で左右対称にできるシミのことです。

女性に多く、その中でも20代から40代にあけて一番できやすいのですが、40代を過ぎても残る方は多いです。ただし、70~80代になるにつれ、自然と薄くなっていくのが特徴です。

ホルモンバランスや慢性的な炎症が原因といわれますが、これらは実は悪化因子。

詳細はまだ不明な点も多いですが、根本の原因は皮膚の細胞自身の機能異常です。(※1)

最近は色素を取り除くだけでなく皮膚の細胞を健康にすることで肝斑が改善することもいわれていますね。

あなたのシミは肝斑?

肝斑の特徴

肝斑は頬の一番高い部分(頬骨)に沿ってできると思っている方が多いのですが、実は肝斑ができるのは頬だけではありません。

肝斑はおおよそ3種類に分けられます(※2)。

  • 顔面中央型:頬、前額、口唇上部、鼻、顎タイプ
  • 頬骨型:頬、鼻タイプ
  • 下顎型:頬~顎限局タイプ

肝斑はおおよそ3種類に分けられます

いずれも比較的境界がわかりやすく、左右対称にできるのが特徴です。

もちろん、額だけが限局して目立つ方もいますが、基本的には“まだ目立ってきていないだけ”と捉えるべきでしょう。

肝斑ではないシミ

左右対称にできるものをすべて肝斑だと思われている方もいらっしゃいます。

でも肝斑以外にも左右対称のシミがあるのです。

両側性太田母斑

肝斑と間違えられることが多いこちら。

肝斑よりも深いところ(真皮)に色素が蓄積しています。なんとこちらはレーザーの非常によい適応です。いわゆる肝斑に対する治療をしていても全く改善しません。

黒皮症

皮膚に対するアレルギー(接触性皮膚炎)を繰り返した結果、肝斑の好発部位に左右対称にできることが多く、区別するのがやや難しいといわれます。ただし、元はアレルギーなので茶色っぽくなる前に赤みが強かったり痒みが出ているはずです。

アレルギーの元になる原因を避けない限りは改善しません。

そばかす(雀卵斑)

2mm程度の小さな茶色いシミが両頬~鼻にできることが多いのですが、まさに肝斑の好発部位と同じですね。そばかすよりも肝斑のほうが、皮膚に滲むような色素なので見慣れると区別は容易です。そばかすもレーザーの非常によい適応ですが、肝斑に準じた治療でも薄くなっていきます。

日光黒子

おそらく皆さんが一番最初にシミと聞いて思い浮かべるのはこちら。境界明瞭なシミで大きいものは10㎜を超えます。両頬に散在して存在することも多いですが、境界がはっきりしていて、徐々に濃くなってくるのも特徴ですね。こちらもレーザー治療のよい適応です。

肝斑が合併していることも…

上記のシミは肝斑と区別して治療していくものですが、ややこしいことに

「肝斑と合併している」

場合も多々あります。

その場合の治療は肝斑の重症度や肌質をみてトータル的に判断します。

一概に「肝斑があるからレーザーは絶対ダメ!」というわけではないこともポイントですね。

まずは自分のシミが肝斑なのかシミなのかをしっかり知ってくださいね。

そのうえで、自分のシミに一番合った治療を選んでいきましょう。

肝斑は治るの?

美容を意識する女性

肝斑と診断を受けた場合は、肝斑とうまく付き合っていく方法を考えてみてください。

肝斑の治療ゴールはいかに色素を目立たなくするか、そしてその目立たない状態をキープするかです。

つまり、いわゆる通常のシミのようにレーザーあてて色素を除去しておしまい、とはいきません。しかし、治療をせずに放っておくと濃くなってくることもあるのが肝斑です。

まずは出来てしまった色素を除去し、これ以上色素を作らせないように皮膚へアプローチすることが肝斑の治療の柱です。

肝斑と診断を受けたら…

美容を意識する女性

まずは自宅でのスキンケアや生活を見直しましょう!

  • 遮光は徹底的に。
  • 肌を極力触らないように徹底する。
  • メイクはできれば最小限に(メイクが濃くなることで肝斑も刺激され濃くなるといわれます)
  • 内服薬を見直す(ピルの内服など)
  • 睡眠を確保する

といったことが大切になります。

詳しくは以前のコラムをご覧ください。

お金をかけずに肝斑を改善する方法

肝斑には内服が必須

できることであれば内服薬から開始しましょう。

内服や外用剤は基本的にこれ以上色素を作らせないよう働きかけてくれます。(※3)

成分としては、トラネキサム酸やグルタチオン、ビタミンC、ビタミンEなどは肝斑への効果が実証されています。

肝斑の治療は難渋することもある中で、効果があるとわかっているものを使わない手はありません。そして、色素を作るスピードが比較的落ち着いている肝斑であれば内服だけでも効果を感じることができますよ。

まとめ

美容を意識する女性

いかがでしたでしょうか。

肝斑なのか、そばかすなのか、アザなのか…シミの種類によって治療は全く変わります。

顔のシミにお悩みの方はぜひ一度お気軽にお問合せくださいね。

ご予約はこちら

参考文献

※1 Guinot C, Cheffai S, Latreille J, Dhaoui MA, Youssef S, Jaber K, et al. Aggravating factors for melasma: a prospective study in 197 Tunisian patients. J Eur Acad Dermatol Venereol. 2010;24:1060–1069.

※2 Differential diagnosis of melasma and hyperpigmentation https://doi.org/10.1002/der2.144

※3 Melasma: treatment strategy J Cosmet Laser Ther. 2011 Dec;13(6):265-79. doi: 10.3109/14764172.2011.630088.

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美白効果のある食べ物って?
コンビニ食材でホワイトニング

手軽にホワイトニングをしたいと思っている方、多いのではないでしょうか。
毎日の日常生活に少し工夫を加えることで美白ケアができます。

今回は食材にフォーカスしていますが、手に入りやすいものばかりです。
何を食べるか迷ったとき、ぜひ参考にしてくださいね。

吉原糸美先生

執筆者:吉原 糸美
オジスキンクリニック浦和院 院長

目次

美白効果ってなに?

美白効果ってなに?

みなさんが普段口にするもの、せっかくなので美肌・美白効果を得たいですよね!
今回は特に美白効果にフォーカスしていきます。
美白効果といっても2種類に分けられます。

  • 肌全体を今より白くするもの

  • これ以上色素を作らないようにキープするもの

どちらもお肌にとっては非常に大切です。
ぜひこれから紹介する食材を毎日の生活に取り入れてみてください。

シミ・くすみができる仕組み

シミ・くすみができる仕組み

紫外線を浴びたり、皮膚に摩擦が加わることによりシミができます。

あれ?でも、子供って外遊びが大好きでもシミありませんよね。

実は、繰り返し10~20年以上慢性的に紫外線や刺激が加わり続けることによりDNAが破壊されることでようやくシミができてきます。DNAが破壊されると皮膚の奥にある角化細胞からメラニン(色素)が次から次へと多くつくられ、皮膚表面に蓄積していくんですよね(※1)。これがシミです。

この長年の蓄積のシミ、日常生活で少しでも改善できたらよいですよね。
そこで、毎日の食生活から美白になる方法を
お伝えします。
ぜひ明日から実践してみてくださいね。

美白に効果のある食材

美白に効果のある食材

肌全体を今より白くする食材

今よりも肌を白くするということは、蓄積したメラニンの排出を促したり、メラニン色素を茶色から白へ還元していく必要があります。

メラニンの排出を促す食材

● うなぎ

多く含まれるのはビタミンA。ビタミンAにも多くの種類がありますが、最近はレチノールが有名でしょうか。食材ではそのほか、牛乳、卵、肝臓などに含まれています。

メラニン色素を還元していく食材

● 柑橘類

含まれるのはビタミンC。ビタミンは還元する力がとても強く、ビタミンEと同時摂取でより効果的に働いてくれます。食材としては、かんきつ類のほか、ローズヒップ、グァバ、パセリなどの新鮮な野菜や果物に豊富に含まれています。化粧水や乳液などで取り入れるのもよいですですが、ビタミンCはすぐに壊れてしまいやすいのが特徴。浸透が悪いものもあるのでスキンケア選びは慎重に行いましょう。(※2)

これ以上色素を作らせない食材

色素がつくられてしまう原因は紫外線や摩擦などの刺激なので、肌への負担は最小限にする生活は守りつつ、色素をつくらないよう予防できる食材でさらに美白効果を狙えます。

紫外線ダメージによるDNA損傷を修復し、
メラニンをつくりにくくする食材

● 新鮮野菜

ビタミンCとビタミンE。万能薬ビタミンCはDNA損傷も修復してくれますが、ビタミンEと同時摂取でより効果が高まります。新鮮な野菜にはビタミンCだけでなくビタミンEも多く含まれるので、一石二鳥ですね。(※2)

● ヨーグルト

乳酸菌の摂取で日焼けしにくい肌がつくられますが、同時にDNA損傷を修復を高める作用があることがわかっています。(※3)

メラニンを生成するプロセスを
ブロックしてくれる食材

緑茶 緑茶に含まれるカテキンはチロシナーゼに結合し、メラニンがつくられるのを防ぐ力があります。最近はDNA修復促進作用についても研究されているので、
毎日の水分補給に緑茶をチョイスするとよいでしょう。(※4)

● サケ・マス

サケに含まれるアスタキサンチンは日焼けによりDNAが損傷されるのを防ぐ効果があります。特にUVAをブロックする力が高く、しわやたるみにも効果が高いとわかっていますよ。アスタキサンチンはサケ以外にもエビやカニなど甲殻類に多く含まれます。(※2)

余談

ちょっと珍しい食べ物ですが…

● 燕の巣

(※5)

中国では昔から美白効果があるとされてきましたが、その効果が最近実証されてきています。なかなか日常で食べる機会が少ないものですが、中国では昔から食されてきたと思うと面白いですよね。

まとめ

まとめ

美白効果のある食材についてまとめてみました。

日常生活で取り入れることができるものも多かったのではないでしょうか。

例えば、いつものおひるごはんがパンの場合…

サーモンのお寿司おにぎりにカットフルーツのパイナップル、ヨーグルトなんて組み合わせに変えてみてはいかがでしょう。もちろん、毎日の摂取が難しい、なんていう場合はサプリでの摂取も推奨されていますよ。

当院でも内服を継続されている方が非常に多いです。内服治療はレーザーなどの効果が出やすくなるばかりか継続することによって「日焼けしにくくなりました」「ニキビができにくくなりました」とお肌への効果も実感しやすくなりますよ。

日常生活から少しずつ美白ケアを取り入れてみてくださいね。

日焼け止めの正しい使い方についても過去ブログで紹介していますので是非ご覧になってみてください。

正しい「日焼け止め」で老化の8割が防げます

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参考文献

※1 Bella Pelle,5(1):6-13.2020

※2 Discovering the link between nutrition and skin aging Dermatoendocrinol. 2012 Jul 1; 4(3): 298–307.

※3  Exopolysaccharides Isolated from Milk Fermented with Lactic Acid Bacteria Prevent Ultraviolet-Induced Skin Damage in Hairless MiceInt. J. Mol. Sci. 2017, 18(1), 146; https://doi.org/10.3390/ijms18010146

※4 Green Tea Polyphenol Treatment to Human Skin Prevents
Formation of Ultraviolet Light B-induced Pyrimidine
Dimers in DNA Clinical Cancer Research6, 3864–3869, October 2000

※5 A Study on the Skin Whitening Activity of Digesta from Edible Bird’s Nest: A Mucin Glycoprotein Gels
. 2021 Dec 28;8(1):24. doi: 10.3390/gels8010024.

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イソトレチノインの価格改訂

昨今の世界情勢により仕入れ価格および輸送費が大幅に値上がりしたため8月1日よりイソトレチノインの価格を改訂させていただきます。

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お金をかけずに
肝斑を改善する方法

肌のシミが気になるけど
「高い治療はちょっと・・・」、「できれば強い治療はせずに治したい!」
といったお悩みありませんか?

実はこの記事でご紹介する、

● 肝斑を悪化させないコツ

● 自分できる肝斑ケア

を活用すれば、よりリーズナブルに肝斑を治療することができます。

私自身、美容皮膚科医として毎日診療にあたり、最新情報を収集しています。
この記事では、クリニックでの治療と並行してできるセルフケアをわかりやすくお伝えします。

この記事を読み、さっそく肝斑ケアに取り組みましょう!

吉原糸美先生

執筆者:吉原 糸美
オジスキンクリニック浦和院 院長

肝斑とは?

肝斑は、頬〜目の周りに沿ってできる薄茶色のシミです。
肝斑の特徴は、「左右対称」・「比較的明瞭な境界線のある色素斑」であることです。
頬〜目の周りに沿ってできることが多いですが、おでこ、口周りにできることもあります。

肝斑の原因は、作られすぎたメラニンがお肌に溜まっていくこと(*1)です。
では、なぜメラニンが溜まってしまうのでしょう。
メラニンが異常にたまってしまう理由は

● メラニンがつくられすぎる

● メラニンの排出がうまくいかない

の2点です。
紫外線や摩擦などの刺激により皮膚に炎症が起こり、細胞レベルでの破壊が進んだ結果といわれています。

肝斑へのセルフケア

なるべくお金をかけずに自宅でできる肝斑のセルフケアとして以下の4つが重要です。

● 顔をこすりすぎない

● ビタミンCを積極的にとる

● 日焼け止めを積極的に使う

● 睡眠を確保する

顔をこすりすぎない

シミを防ぐためには、肌に触れすぎないことが大切です。

顔を洗うときにこすらないこと、最小限のメイクを心がけることから実践してみてください。

肌に触れること自体が、メラニンを作る原因になるからです。

具体的に言えば、こすり洗い・タオルで顔を拭く・化粧水を叩きこむ・肌の上にコットンを滑らせる、といったことも肌への刺激になります。

メイクを塗りすぎることも肌にとって負担です。メイクを落とすときに肌をこすりますし、メイクする時も肌をこすっています。

ビタミンCを積極的にとる

内服治療で最も効果的なのはトラネキサム酸ですが、
実はビタミンCにもシミを薄くする働きがあります。

シミの原因物質であるメラニンの色を薄くするからです。

ビタミンCには他にも女性に嬉しい働きがあります。
ビタミンCは抗酸化作用・肌の炎症を抑える、など肌のメンテナンスに関わっています。

ビタミンCをとる時はちょっとしたコツがあります。
ぜひ以下のポイントを参考にしてください:

● ブロッコリーやじゃがいもを電子レンジ調理する

● サプリメントを利用する

● ビタミンCが多く含まれている食品(キウイ、アセロラ)をとる

ポイントは
「加熱調理を避ける」「ビタミンCが多い食品を選ぶ」「食事だけで取りにくいならサプリ」
です。ビタミンCは水溶性なのでお湯でぐつぐつ煮てしまうと溶けだしてしまうので調理方法には要注意です。

ビタミンCは最低900㎎程度は内服したいところ。
十分量食事から摂取するのは難しいかもしれませんよね。
その場合はサプリに頼っちゃいましょう!
ちなみに、ビタミンCは単独で摂取するよりもビタミンEと一緒に摂取することでより効果が出やすいことがわかっています。
せっかく内服治療を始めるならぜひビタミンEも一緒に♪

日焼け止めを積極的に使う(* 2)(*3)(*4)

日焼け止めは美肌に欠かせません。

「季節に関わらず」「天気に関わらず」、日焼け止めは1年中毎日使ってください。

紫外線は1年中毎日降り注いでいます。
日傘やUVカットの洋服だけでは不十分です。地面や建物から反射される紫外線を防げないからです。

紫外線は肌の調子を崩すだけでなく、シミの原因物質メラニンを増やす働きがあります。
日焼け止めを使うことでメラニンが作られにくくなります。

日焼け止めを特に塗っていただきたい部分は、頬・鼻・おでこ周りです。

基本的には2時間おきの塗り直しが推奨されています。少し面倒かもしれませんが、朝1回塗っておしまい、はNGです!

睡眠を確保する

肌のシミが気になる方こそ、ぜひ睡眠に気をつけてください。

仕事で忙しかったり、子供を育てていたり、といった事情で夜十分に眠れないと、その影響はお肌にも現れます。

しっかりと睡眠を取らないと肝斑がになってしまうこともあります。
仕事や育児で忙しいある日、鏡を見たら顔に今までなかったシミができていた、という経験をされた方は少なくありません。

夜の睡眠が不足すると、「メラトニン」が十分に分泌されなくなります。
それがお肌の新陳代謝にも影響を及ぼします。
お肌の代謝が悪くなると、肝斑の原因物質(メラニン)が肌に残りやすくなって、結果として肝斑になって現れます。

ご自分のシミの種類を知ることがまずは大切

気になっているシミが本当に肝斑かどうか見分けることは医師にも難しいことがあります。
肝斑と一緒に、他のシミ(日光黒子)やそばかすが同時に出ている事も多々あります。

この場合も、肝斑の治療を優先するのか、ほかのシミ治療を優先させるのかは
肌質によって変わります。
肝斑は難しく、再発もしやすい病気として知られています。(*5)
(*2)ので、セルフケアだけではうまく改善しないことも珍しくありません。

● 自分のくすみが何なのかわからない方

● どうしてもシミが気になる、不安だという方

● 市販の内服や外用を試したけどあまり効果を感じられなかった方

オジスキンクリニックでは肝斑治療にも力を入れています。
「肝斑」と一口に言ってもお肌質やその方の色素量(メラニン量)によって適切な治療は全く異なります。

日焼けすると真っ赤になる方、真っ黒になる方、肝斑に加えて濃いシミが併発している方、季節によってい肝斑がくなる方、光治療で肝斑が出てきてしまった方などなど…

お肌に合わせたレーザー治療、内服や外用、ピーリングなど様々な選択肢をご用意し、ひとりひとりに最適な治療をご提案させていただきます。

ぜひ一度お気軽にご相談くださいね。

ご予約はこちら

参考文献

*1 Grimes PE, Yamada N, Bhawan J. Light microscopic, immunohistochemical, and ultrastructural alterations in patients with melasma. Am J Dermatopathol. 2005 Apr;27(2):96-101. doi: 10.1097/01.dad.0000154419.18653.2e. PMID: 15798432.

*2
Grimes PE. Management of hyperpigmentation in darker racial ethnic groups. Semin Cutan Med Surg. 2009 Jun;28(2):77-85. doi: 10.1016/j.sder.2009.04.001. PMID: 19608057.

*3
Cestari T, Arellano I, Hexsel D, Ortonne JP; Latin American Pigmentary Disorders Academy. Melasma in Latin America: options for therapy and treatment algorithm. J Eur Acad Dermatol Venereol. 2009 Jul;23(7):760-72. doi: 10.1111/j.1468-3083.2009.03251.x. PMID: 19646135.

*4
Grimes PE, Ijaz S, Nashawati R, Kwak D. New oral and topical approaches for the treatment of melasma. Int J Womens Dermatol. 2018 Nov 20;5(1):30-36. doi: 10.1016/j.ijwd.2018.09.004. PMID: 30809577; PMCID: PMC6374710.

*5
Grimes PE. Melasma. Etiologic and therapeutic considerations. Arch Dermatol. 1995 Dec;131(12):1453-7. doi: 10.1001/archderm.131.12.1453. PMID: 7492140.

浦和駅1分の美容皮膚科・まぶたの治療【OZI SKIN CLINIC】

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「名医のチョイス」から取材をうけました

当院が
「名医のチョイス」に掲載されました。
ご興味があるかたはぜひご一読ください。

浦和駅1分の美容皮膚科・まぶたの治療【OZI SKIN CLINIC】

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【医師監修】効果的なエイジングケアのためにビタミンAを正しく知ろう

シミや小じわ、くすみ、ハリ感、毛穴の開きなど・・・
肌の悩みはつきないものですよね。
このような肌の悩みに対する初期のエイジングケアには、ビタミンAが配合された化粧品が効果的です。

ビタミンAは目の機能や美肌に役立つといわれているため、ご興味をお持ちの方も少なくないでしょう。

「ビタミンAは美肌に役立つらしいってホント?」
「ビタミンAが目にいいなら、意識してサプリで摂ってみようかな」

ビタミンAという名前を知っている方は多いでしょう。
でも、ビタミンAについて医学的にきちんと説明できる方はあまり多くないと思います。

ビタミンAは皮むけや赤みなどの反応が出やすい成分だということをご存じでしょうか。正しい知識をもって使わないと、かえって肌の負担になる可能性があります。

そこでこの記事では、
ビタミンAと美肌の関係
ビタミンAを利用する上で注意したいポイント
を解説します。

当コラムを読むことで、ビタミンAについて理解が深まります。

「ビタミンAをエイジングケアに役立てたい」と考えている方は、
ぜひ最後までご覧ください。

先生執筆者:吉原 糸美
オジスキンクリニック浦和院 院長

ビタミンAは「お肌の潤滑剤」として働くため
肌の健康に欠かせない

ビタミンは
● 私たちの体では作れない
● 作れるとしても全然量が足りずに食事から取らないといけない
物質です。

ビタミンAそのものはエネルギーになったり体の材料になったりはしません。
しかしビタミンAにはとても大切な役割があります。(*1)

それは「体の潤滑材になる」ことです。
例えばビタミンAには皮膚の健康を保つ効果が期待されています。

ビタミンAが不足すると肌が乾燥します。
ビタミンAが含まれているサプリや食品もあるように「皮膚の健康を保つ」ためにビタミンAは欠かせません。

また「バイ菌と戦うためにもビタミンAは非常に大切です(*2)。

ビタミンAはお肌と粘膜を健康に保つために重要な物質です(*3)。
お肌と粘膜はバイ菌に対する最初のバリアですから、
そこが健康に保たれているかどうかはバイ菌と戦う上でポイントになりますよね。

ビタミンAの働き

ビタミンAには
●レチノール
● レチナール
● レチノイン酸

の3つの活性型があります。

レチノールはお肌の代謝をupさせて美肌効果を発揮する

レチノールはビタミンAの一種です。

レチノールはお肌の代謝をupさせて美肌効果を発揮することが知られています(*4)。
レチノールが美肌に効果を発揮するメカニズムとして

● お肌の新陳代謝を活性化する
● コラーゲンとヒアルロン酸を作るサポートをする
● 毛穴の詰まりやニキビの改善に役立つ

というものが知られています。

ビタミンAを塗布することで
①皮膚の浅い部分(角質層)に作用し、余分な角質を除去する力があります。
②表皮のより深い層に入り込んで細胞分裂を適切に促し、健康な皮膚をつくりあげていきます。

表皮はより厚みが出て、バリア機能が高まりますが、
余分な角質が取れることで全体に艶のある肌に仕上がります。
また、皮膚のターンオーバーが早まることで表皮内に
しみの元であるメラニンが蓄積しにくくなることもわかっています。
また、ビタミンAの中でもより強力な「トレチノイン」は濃度をあげていくと表皮だけでなく、
さらに奥の真皮まで作用します。
真皮内のコラーゲンが増え、しわが浅くなるといわれています。

ビタミンA美容化粧品で皮むけが起きても正常な反応だが、我慢できない時は皮膚科へ相談しよう

「ビタミンAを含んだ化粧品を使ったけれどお肌が皮むけしたりヒリヒリして嫌だった」

という方も少なくないでしょう。
実はこれはビタミンAを使った美容治療で起こる正常な反応です。
ビタミンAの効果でお肌の代謝が活性化されることで

● 皮むけ
● ヒリヒリ
● 赤み

などの症状(レチノイド反応)が生じてきます。

ビタミンA入りの化粧品を使っているのに上記の症状が出ないと
「効果がないんだ」とがっかりされる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、ビタミンAを使っても上記の反応(レチノイド反応)が出にくい方も当然いらっしゃいます。
決して効果がないわけではありません。がっかりする気持ちを抑えつつ、毎日コツコツ継続しましょう!

逆に症状が強すぎたり我慢できなかったりする場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。
病院で適切な対応をとることが美しい肌への近道です。

ビタミンAで美容効果を得るために必ず日焼け止めを塗ろう

ビタミンAを含んだ美容化粧品を使って美容効果を得るためには、
紫外線対策が非常に大切です。

「一年中」日焼け止めを使って紫外線ダメージを防ぎましょう。

ビタミンAを含んだ美容化粧品はお肌の新陳代謝を活性化させます。
このためビタミンA入りの化粧品を使うと皮むけが起こることがあります。

皮むけした肌は「お堀を埋められた城」と同じです。外からの刺激に対して直接ダメージを受けてしまいます。
もちろん紫外線からのダメージも受けやすい状態です。

ビタミンA化粧品、特にトレチノインは紫外線により分解され、効果が薄まることがわかっています。
近年は比較的安定したトレチノインが発売されていますが2時間程度の紫外線暴露により83%以上のトレチノインが分解され劣化してしまったとの報告もあります。

また、ビタミンA製剤を使用している時、
特に使用開始から6か月間は皮膚の角質層が急激に薄くなります。
紫外線にあたることにより起こる肌ダメージが起こりやすくなるのはもちろん、
日光過敏症になってしまうリスクもあります。
そのため、ビタミンA製剤は基本的に夜間に用いることが推奨されています。
朝も塗布する場合は必ずSPF30以上の日焼け止めを一緒に使いましょう。
夏に限らず1年中紫外線対策が必要です。
毎日しっかりと日焼け止めを塗り、できれば日傘も使って万全の紫外線対策を心がけてくださいね。

ビタミンAは多すぎても少なすぎてもNG

ビタミンAは塗布するだけではなく、内服することもできます。

ビタミンAが不足すると主に
● 目
● 皮膚
● 免疫

それぞれに異常が生じます。

ビタミンAは私たちの視力にとって重要な物質です。
ビタミンAが不足すると光をうまく受け取れず、
視力が下がったり暗いところで見えにくくなったりします(夜盲症)。

またビタミンAはお肌の健康維持にも非常に重要な物質です。
そのビタミンAが不足するとお肌がカサカサになったり目が乾燥しやすくなったりします。

さらにビタミンAは免疫力の維持にも関与していますから、ビタミンAが不足すると免疫力の低下につながることもあります。そうなってしまうとバイ菌への抵抗力が下がって色々な病気に感染しやすくなる恐れもあります。

ビタミンAを摂取するときにおすすめなのが「レチノールミセル」というサプリです。

医療機関専売ですが、特に副作用なくビタミンAを摂取することができます。美肌に不可欠なビタミンAをこの機会に始めてみてはいかがでしょうか。

<参考文献>

*1 Bar-El Dadon S, Reifen R. Vitamin A and the epigenome. Crit Rev Food Sci Nutr. 2017 Jul 24;57(11):2404-2411. doi: 10.1080/10408398.2015.1060940. PMID: 26565606.

*2
Zinder R, Cooley R, Vlad LG, Molnar JA. Vitamin A and Wound Healing. Nutr Clin Pract. 2019 Dec;34(6):839-849. doi: 10.1002/ncp.10420. PMID: 31697447.

*3
Polcz ME, Barbul A. The Role of Vitamin A in Wound Healing. Nutr Clin Pract. 2019 Oct;34(5):695-700. doi: 10.1002/ncp.10376. Epub 2019 Aug 7. PMID: 31389093.

*4
Szymański Ł, Skopek R, Palusińska M, Schenk T, Stengel S, Lewicki S, Kraj L, Kamiński P, Zelent A. Retinoic Acid and Its Derivatives in Skin. Cells. 2020 Dec 11;9(12):2660. doi: 10.3390/cells9122660. PMID: 33322246; PMCID: PMC7764495.

浦和駅1分の美容皮膚科・まぶたの治療【OZI SKIN CLINIC】

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美肌をゲットするために
皮膚の構造を
もっと知ろう!

皮膚は体の表面に近い側から体の内部に向かって
・表皮(ひょうひ)
・真皮(しんぴ)
・皮下組織(ひかそしき)
という3つのエリアに分けられます。
シミの原因として有名なものは紫外線です。とくに肝斑に関しては、
・ストレス
・女性ホルモン
・過剰なマッサージ
によって発症または悪化するとされています。

表皮の細胞が外部刺激を受けると、表皮の奥の方に存在する「シミ製造工場(メラノサイト)」を活性化させる物質が作られます。最終的に、その活性化物質は「シミ製造工場(メラノサイト)」に伝えられます。
本来、メラニンは表皮の細胞に受け渡されて「紫外線から細胞を守る」ために働く良い物質です。しかし、何らかの原因によってメラニンが作られすぎると、メラニンは行き場を失います。行き場を失ったメラニンは、仕方なく「お肌に蓄積」します。こうして色素がお肌に溜まっていき最終的に「シミ」として現れるのです。
皮膚の構造をよく理解すれば、コラーゲンを直接食べたり飲んだりしても、それがそのままコラーゲンとしてお肌に影響を与えるわけではないことをご理解いただけます。美肌をゲットするために皮膚の構造を丁寧に解説いたします。

吉原糸美先生執筆者:吉原 糸美
オジスキンクリニック浦和院 院長

目次

こんにちは、オジスキンクリニックの院長吉原糸美です。
美肌づくりの基本「さわらない」「こすらない」「太陽を防ぐ」をモットーに、今よりも良い肌になるためのプラスアルファの診療を行なっています!

私自身、ニキビに悩まされたり毛穴に悩まされたり、シミやくすみに悩まされたりした日々もありました。
美容医療に助けられた今までの経験を踏まえ、このブログでお肌やエイジングについての情報を発信していきます。
一緒に美肌を目指していきましょう!

皮膚は表皮・真皮・皮下組織の3層構造で
作られている

皮膚は体の表面に近い側から体の内部に向かって
・表皮(ひょうひ)
・真皮(しんぴ)
・皮下組織(ひかそしき)
という3つのエリアに分けられます(*1,*2)。

皮膚の構造:引用元:中外製薬 皮膚

表皮は私たちの体を守っている

皮膚の一番外側にある部分が表皮です。手のひら・足の裏以外の場所では表皮の厚さは0.2mm以下とされています。表皮はさらに4つの部分に分けられます:

・角化層:表皮の中でも一番外側にあります。ここでは古くなった細胞がはがれ落ちて新しい細胞と入れ替わります。いわゆる「垢」です。角化層の細胞は実はも う死んでいる細胞たちなのです。角化層の周りにはセラミド、コレステロールなどが存在して、細胞同士の接着や保湿に関わっています。

・顆粒層:平らな形をした細胞を含んでいます。細胞の中には顆粒が含まれています。

・有棘層:特殊な構造で細胞同士がつながっているため、顕微鏡で見ると「トゲトゲ」が細胞の間に生えているように見えます。このため「有棘」層という名前がついています。

・基底層:表皮の中では一番体の内側にある部分です。ここの細胞は分裂したり増殖したりすることができ、新しい表皮の細胞を常に供給しています。

表皮の細胞どうしを接着させる
「のり」の役割を
果たすのが
デスモソーム

表皮細胞どうしは「デスモソーム」と呼ばれる特殊な構造でお互いにくっついています(*3)。表皮の細胞が少しずつ剥がれてくる(垢になる)のは、細胞どうしをくっつけている「のり」が少しずつ分解されたり、細胞の周りにある脂質が分解されたりすることで「細胞どうしの接着力が弱くなる」ためです。

表皮にある「シミ製造工場」で
作られすぎた
メラニンがシミの原因

シミの原因として有名なものは紫外線です。とくに肝斑に関しては、
・ストレス
・女性ホルモン
・過剰なマッサージ
によって発症または悪化するとされています。

表皮の細胞がこのような外部刺激を受けると、表皮の奥の方に存在する「シミ製造工場(メラノサイト)」を活性化させる物質を作ります。その活性化物質はやがて「シミ製造工場(メラノサイト)」に伝えられます。
その物質を受けとった工場(メラノサイト)側では、チロシンというアミノ酸を原料にして

チロシン-> ドーパ->ドーパキノン->メラニン

という順番でメラニンが作られます(*4)。
本来であれば、メラニンは表皮の細胞に受け渡されて「紫外線から細胞を守る」ために働く良い物質です。シミの原因になるメラニンは、本当は私たちにとって必要不可欠な大切な物質なのです。
しかし、何らかの原因によってメラニンが作られすぎると、メラニンは行き場を失ってしまいます。行き場を失ったメラニンは、仕方なく「お肌に蓄積」します。このようにして色素がお肌に溜まっていき、最終的に「シミ」として現れるのです。

コラーゲンやヒアルロン酸を
生み出す細胞は
真皮に存在する

真皮は表皮の内側に存在する部分です。
真皮は皮膚の大部分を占めており「お肌の本体」とも言える部分です。真皮は表皮を裏打ちしており、
・血管
・リンパ管
・神経
なども真皮に存在します。真皮の大部分を占めているのは「コラーゲン」です。さらに皮膚の弾力を保つ成分である「エラスチン」という物質も真皮に存在します。
そしてそれらの間を「ヒアルロン酸」などの物質が満たしています。これらの物質はそれぞれ次のような役割を持っています:

コラーゲン:、肌のハリや弾力をキープする
エラスチン:皮膚に弾力をもたらす
ヒアルロン酸:お肌の保湿・うるおいキープに役立つ

これらの物質を作っている細胞が「線維芽細胞(せんいがさいぼう)」です。
真皮には他にも

・マクロファージ(異物を食べたり免疫反応に関与したりする)
・マスト細胞(肥満細胞ともいう。ヒスタミンを出してアレルギー反応に関わる)

といった細胞が存在しています。

コラーゲンを直接摂取してもそのままコラーゲンとして
お肌に影響を与えるわけではない

コラーゲンを直接食べたり飲んだりしても、それがそのままコラーゲンとしてお肌に影響を与えるわけではありません。コラーゲンはタンパク質の一つですから、他の食べ物と同様に、体の中で分解された後に吸収されます。コラーゲンは消化管の中で「アミノ酸」に分解されて私たちの体へ吸収されます。
コラーゲンをお肌の上から直接塗ったとしても得られる効果は低いでしょう。
コラーゲンは非常に大きな物質です。コラーゲンが大きすぎて、お肌の内側まで直接浸透するとは考えにくいと言わざるを得ません。

参考文献

*1
Fore J. A review of skin and the effects of aging on skin structure and function. Ostomy Wound Manage. 2006 Sep;52(9):24-35; quiz 36-7. PMID: 16980727.

*2
Arda O, Göksügür N, Tüzün Y. Basic histological structure and functions of facial skin. Clin Dermatol. 2014 Jan-Feb;32(1):3-13. doi: 10.1016/j.clindermatol.2013.05.021. PMID: 24314373.

*3
Jensen JM, Proksch E. The skin’s barrier. G Ital Dermatol Venereol. 2009 Dec;144(6):689-700. PMID: 19907407.

*4
Riley PA. Melanin. Int J Biochem Cell Biol. 1997 Nov;29(11):1235-9. doi: 10.1016/s1357-2725(97)00013-7. PMID: 9451820.

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