水光注射はアンチエイジングを目的として世界的に用いられている治療のひとつです。
肌の老化に伴い、真皮細胞の量の減少、角質層の減少、コラーゲンとエラスチンの減少、グリコサミノグリカンの減少が起こります。さらに、老化とともに活性酸素が増えることで、メラノサイトが活性化して肌がくすんできてしまいます。
水光注射とは
水光注射は真皮に直接栄養成分を導入することで肌自身を強化し、エイジングや色素沈着、炎症、血管拡張を改善していくことで肌に若々しさを取り戻す治療です。
オジスキンクリニックで用いる水光注射は液漏れがほぼゼロの「ハイコックス」です。こだわり抜いた機器による効果をぜひ体感してください。
このような方へおすすめ
- 肝斑・くすみ
- 肌のハリ・小じわ
- 目周りの小じわ
- ニキビ跡（色素沈着や凹凸）
- 開き毛穴、たるみ毛穴
ハイコックス（HYCOOX）の特徴
従来の水光注射との違い
水光注射は真皮内には直接栄養成分を注入していくことができるとして、10年以上前から韓国をはじめ世界中で注目を浴び続けてきました。
しかし、液漏れしてしまうことで本当の効果を発揮させにくいのが難点でした。
ハイコックスは特殊な方法で吸引圧をかけ、針が真皮に入りやすいよう設計されているため液漏れがほぼありません。そのため、医師が直接注入する「手打ち」よりも痛みは軽減されつつも、手打ちと同じように効果を感じることができます。
水光注射は美容大国の韓国でも人気の施術です。韓国ではハイコックスは薬剤漏れの無い機器として広く知られており、より高い施術効果を望む患者様から支持されています。
極細の9本の針
マルチニードルという9本の極細の針を用いています。確実な注入のためには針の形状も重要な要素です。ハイコックスで使用されている針は確実なドラックデリバリーのために新たに開発され、一番重要な針部分は日本製を採用しており、針のコーティング、針孔の角度など機器にマッチングした仕様となっています。
さらに、ハイコックスは皮膚を吸引しながら注入していくためスピーディに確実に皮膚の真皮層まで美容成分を届けることが可能になりました。
痛みやダウンタイムが軽減
従来行われていた水光注射は液漏れが多く、重ね打ちをしていくことがありましたが、ハイコックスは1ショットで確実に皮内へ薬液が入るため重ね打ちの必要がないため痛みが軽減されました。
同時に、内出血のリスクも減るため、ダウンタイムもほとんど気になりません。ハイコックスが登場し、水光注射は日常生活に取り入れやすいさらに素晴らしい治療方法になりました。
オジスキンクリニックの注入薬剤
リジュラン
このようなお悩みに
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- ハリ
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- 乾燥
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- 赤み
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- 色ムラ
リジュランは、韓国発祥の美容治療の一種で、主に肌の再生や若返りを目的として使用されています。
リジュランの主な成分は、ポリヌクレオチド（PN）と呼ばれるもので、DNAの原材料ともいえるものです。リジュランを真皮へ直接注入することで皮膚細胞の再生や修復を助け、皮膚に弾力性やハリをもたらします。
2014年以降、リジュランについての研究が進み、下記のことが明らかになりました。
１）リジュランに含まれるPNが毛穴のサイズ、皮膚の厚さ、色調、メラニンレベル、しわ、たるみなどのさまざまな皮膚パラメータを改善することを実証した。
（Park KY, Seok J, Rho NK, Kim BJ, Kim MN. Long‐chain polynucleotide filler for skin rejuvenation: efficacy and complications in five patients. Dermatol Ther. 2016;29(1):37‐40. Epub 20151102. doi: 10.1111/dth.12299）
２）無作為化二重盲検対照試験で、PN が毛穴のサイズ、皮膚の厚さ、色調、メラニンレベル、しわ、たるみを改善することが示された。
2018年に甲状腺摘出術を受けた44人の患者はPN治療を受けたところ、術後の瘢痕に大幅な改善が見られました。この改善は、バンクーバー瘢痕スケールスコアの大幅な向上、高さの3次元分析、患者満足度の向上、紅斑指数の減少によって証明されました。
(Kim JH, Jeong JJ, Lee YI, et al. Preventive effect of polynucleotide on post‐thyroidectomy scars: a randomized, double‐blinded, controlled trial. Lasers Surg Med. 2018:755‐762. Epub 20180325. doi: 10.1002/lsm.22812)
３）557人の韓国人医師を対象に調査を実施し、大多数の医師がさまざまな顔面紅斑の問題に対処するためにPNを採用していることを明らかにした。調査対象となった医師の80％以上が、PN治療を「効果的」または「非常に効果的」とみなしていた。
(Lee D, Kim MJ, Park HJ, et al. Current practices and perceived effectiveness of polynucleotides for treatment of facial erythema by cosmetic physicians. Skin Res Technol. 2023;29(9):e13466. doi:)
スネコス
このようなお悩みに
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- ちりめんじわ
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- ハリ
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- クマ
「スネコス」は、非架橋のヒアルロン酸と6種類のアミノ酸を特許比率で配合した製剤です。
スネコスを真皮層に注入することで、コラーゲン・エラスチンの合成を同時に誘発し、目元の小じわや肌のハリが回復するのと同時に真皮に厚みが出ることで目元のクマに効果的です。
真皮の細胞外マトリックスを生理学的プロセスで再生させるアプローチ法はスネコス独自のもので、その有効性と安全性は様々な試験により証明されています。
「スネコス」はイタリア製で、CEマーク クラスⅢ（欧州安全基準適合の承認）を取得しEUにおいては医療機器としての認可を受けた注入剤です。
ボトックス
このようなお悩みに
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- 小ジワ
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- 毛穴
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- 赤み
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- 肝斑
従来、ボトックスは皮脂抑制と毛穴縮小効果があることが知られています。
ボトックスを均一に顔全体に注入していくことでハリのある艶やかな肌を手に入れることができます。
オジスキンクリニックでは安全性と効果が確立している厚生労働省認可のアラガン社「ボトックス」を使用しています。
最近の研究では、ボトックスが肝斑や赤み、毛細血管拡張に効果があることも知られています。お肌の様々なお悩みにおすすめの治療です。リジュランとカクテルした「リジュックス」やスネコスとカクテルした「スネックス」としても注入することができます。
エトレベル（ジュベルック進化版）
このようなお悩みに
- ニキビ跡陥凹
- ひらき毛穴
- ハリ
エトレベルの成分
PDLLA製剤を真皮内へ注入することでコラーゲン生成が促進されることがわかっていますが、製品は日々進化しています。当院ではジュベルックを開発した韓国のVaim社が新たにジュベルック進化版として開発した「エトレベル」の取り扱いを先行して開始しました。 ジュベルックに比較して生体適合性が高く、PDLLA濃度が高くなったことでより安全にコラーゲン生成を狙うことができるようになりました。
エトレベルは、その特殊な構造から注入直後から肌にハリをもたらします。 ひらき毛穴が気になる方にはボトックスとカクテルした「エトレベックス」がおすすめです。詳細は当院のエトレベルのHPをご覧ください。
エトレベルについてホワイトニング
真皮内に美白成分を直接注入することで肝斑や色素沈着が改善していくことがわかっています。
リジュランやスネコスにオプションとして追加することができます。
水光注射の施術時間と経過
| 施術時間 | 45～60分（麻酔クリーム塗布時間込み） |
|---|---|
| 治療の経過 | 治療後は細かい膨疹（皮膚のふくらみ）が出ますが、注入薬剤によりおおよそ1～12時間で引いていきます。注入量によっては翌日まで残ることもありますが、ほとんどの場合は気にならない程度です。 治療回数：1回でもある程度効果を感じることができますが4回程度が推奨されています。 洗顔：洗顔は当日から、メイクは翌日から可能です。 メイク：12時間経過してから可能です。 |
| リスク | 内出血：針孔の赤みや内出血が出ることがあります。おおよそ3～5日程度で消えていきますが、翌日からメイクで隠していただくことも可能です。 痛み：麻酔クリームを塗布しますが、吸引圧などもあるため若干の痛みを感じます。 |
参考文献
・Skin Res Technol. 2024 Mar; 30(3): e13627.Skin boosters: Definitions and varied classifications
・Jung JA, Kim BJ, Kim MS, et al. Protective effect of botulinum toxin against ultraviolet‐induced skin pigmentation. Plast Reconstr Surg. 2019;144(2):347‐356.
・Jeon IK, Chang SE, Park GH, Roh MR. Comparison of microneedle fractional radiofrequency therapy with intradermal botulinum toxin a injection for periorbital rejuvenation.
・Shie JH, Liu HT, Wang YS, Kuo HC. Immunohistochemical evidence suggests repeated intravesical application of botulinum toxin A injections may improve treatment efficacy of interstitial cystitis/bladder pain syndrome. BJU Int. 2013;111(4):638‐646. Epub 20120903.
・Sayed KS, Hegazy R, Gawdat HI, et al. The efficacy of intradermal injections of botulinum toxin in the management of enlarged facial pores and seborrhea: a split face‐controlled study. J Dermatolog Treat. 2021;32(7):771‐777. Epub 20200103.