二重埋没法は1点留めでも大丈夫?取れやすさのデメリットと向いている人の特徴

二重埋没法は1点留めでも大丈夫?取れやすさのデメリットと向いている人の特徴

二重埋没法の1点留めは、まぶたの1カ所を糸で固定する非常にシンプルな手法です。

手軽に短時間で施術を終えられる一方、固定力が限定的であるため、まぶたの状態によっては持続期間が短くなるリスクを伴います。

この記事では、1点留めの構造的な特徴から、メリット・デメリット、さらに個人差のあるまぶたの状態に基づいた向き・不向きの基準を詳しく解説します。

自分に合った留め数を選択するための知識を深め、理想の目元を叶えるための参考にしてください。

目次

1点留めの基本的な仕組みと特徴

1点留めは、まぶたの中央付近を医療用の細い糸で1点だけ固定し、目を開ける力によって皮膚を引き込んで二重を作る手法です。

この方法は固定箇所が少ないため、組織への干渉を最小限に抑えながら自然なラインを形成します。

糸をかける点数とまぶたの連動

埋没法における点数とは、まぶたの内側で糸を結ぶ箇所の数を指します。

1点留めでは、希望するライン上の1点に圧力を集中させます。

この支点を軸として、目を開けた際に皮膚が内側に折り畳まれる変化が生まれます。

固定箇所が少ない分、糸の食い込みが過剰にならず、目を閉じた際も糸の結び目が目立ちにくいという特徴があります。

まぶたの構造に与えるダメージ

1点留めは、針を通す回数が最も少ないため、組織への侵襲を極めて低く抑えることが可能です。

針穴の数が少なければ、それだけ術後の炎症反応を抑える効果が期待できます。

この影響で、腫れや内出血といったダウンタイムの症状が穏やかになり、回復も早まる傾向にあります。

短時間での完了を可能にする簡便さ

手術の工程がシンプルであるため、実際の施術時間は両目合わせて10分程度で終了します。

短時間で終わることは、患者さんの緊張や身体的な負担を軽減するために重要です。

忙しいスケジュールの中でも受けやすく、美容整形への心理的ハードルを下げる役割を担っています。

基礎的な特徴のまとめ

項目1点留めの内容期待できる結果
固定箇所中央1点のみ極めて自然なライン
針穴の数片目1〜2カ所組織ダメージの低減
手術時間約10分身体的な負担の少なさ

1点留めを選ぶメリットと費用面の影響

1点留めを選択する最大の利点は、費用の安さとダウンタイムの短さにあり、初めての方でも気軽に受けられるハードルの低さが魅力です。

他の手法に比べて経済的な負担を抑えつつ、確かな変化を得られる点は、多くの方にとって大きな判断材料となります。

初期費用を大幅に抑えられる経済性

美容クリニックの多くは、埋没法の料金を糸を留める点数に応じて設定しています。

1点留めは工程が少ないため、最もリーズナブルな価格帯に設定されているケースが一般的です。

予算を重視する学生の方や、美容整形に多額の費用をかけるのを躊躇している方にとって、このコストパフォーマンスは大きな助けになります。

腫れを最小限に抑える回復の早さ

組織への負担が少ないことは、そのままダウンタイムの短さに直結します。

1点留めは血管を傷つけるリスクが低いため、術後の大きな腫れや内出血が起きにくい傾向があります。

この変化によって、翌日からメイクでカバーして出かけられるなど、日常生活への復帰が非常にスムーズです。

期間限定の二重体験としての活用

「一生この顔でいたい」という強い決意がまだ固まっていない方にとって、1点留めは試験的な導入として適しています。

万が一デザインを変更したくなった際も、1点留めであれば抜糸が容易で、元の状態に戻しやすいからです。

自分の顔に二重が似合うかどうかを、比較的軽い負担で確認できる役割を果たします。

費用と手軽さの比較

手法価格帯ダウンタイム期間
1点留め安価約2〜3日
2点留め標準約3〜5日
3点留め以上高価約1週間

1点留めのデメリットと取れやすさの真相

1点留めにおける懸念点は、固定箇所が1点に集中するため、多点留めに比べてラインが消失しやすいという構造的な脆さにあります。

全ての負荷を1つの結び目で支える必要があるため、長期的な安定性を求める場合には注意を要します。

物理的な負荷が1点に集中するリスク

私たちのまぶたは、1日に何万回という瞬きを繰り返しています。

1点留めでは、そのたびに発生する張力が全て1つの結び目にかかります。

この影響により、糸が組織を少しずつ通り抜けてしまったり、結び目が緩んだりする現象が起きやすくなります。

負荷を分散できない構造が、結果として持続期間の短縮を招く原因となるのです。

ラインの安定感と形状の不完全さ

1カ所の固定では、目頭から目尻まで均一な深さのラインを維持することが難しくなります。

固定した点から離れるほど、二重の折り目が浅くなりやすく、理想の形をキープする力が弱まります。

その結果、時間が経過するにつれて「末広型」のラインが消えかかったり、左右差が生じたりする可能性を否定できません。

反復による組織への瘢痕蓄積

1点留めは取れやすいため、何度も再手術を繰り返す事態に陥ることがあります。

短期間に何度も針を通すと、まぶたの組織に傷跡(瘢痕)が蓄積してしまいます。

この変化によって、将来的に切開法など本格的な手術を希望した際、手術の難易度が上がったり仕上がりに影響したりする懸念があります。

持続性に関するデメリット

項目1点留めのリスク想定される影響
持続期間数ヶ月〜1年程度ラインの早期消失
固定の強さ弱い瞬きによる緩みやすさ
デザイン単純な形状のみ細かなニュアンスの不足

1点留めが向いている人の条件とまぶたの状態

1点留めでも満足できる結果が得られるのは、まぶたの皮膚が薄く、糸を留める力が弱くても十分にラインを維持できる方です。

自身のまぶたの状態を正しく把握することで、適切な留め数を選択する基準が見えてきます。

皮膚が薄く脂肪が少ないまぶた

埋没法が取れる原因の多くは、まぶたの反発力の強さにあります。

もともと脂肪が少なく皮膚が薄い方は、糸で留めた際に元に戻ろうとする力が弱いため、1点留めでもラインが定着しやすい性質を持っています。

指で軽く押さえただけで簡単に二重が作れるようなタイプの方は、1点留めの恩恵を最大限に受けられます。

すでに二重のクセがある程度の形として存在する人

「日によって二重になる」「以前は二重だったがラインが薄くなった」という方は、非常に良い対象です。

すでに存在する組織の折り癖を補強するだけで良いため、強力な固定を必要としません。

この働きにより、少ない点数でも安定した仕上がりを長期的に維持できる可能性が高まります。

アイプチの跡を確実に定着させたい人

長年のアイプチ使用により、皮膚にラインが定着し始めている方も向いています。

自力のクセを埋没法の糸でバックアップすることで、アイプチによる炎症や手間から解放されるメリットがあります。

まぶたへの追加の負担を最小限にしたい場合、1点留めは非常にスマートな解決策となります。

1点留めに適した人の特徴

  • 皮膚の厚み
  • 既存のライン
  • 補助的利用

1点留めを避けるべきケースと代替案

まぶたが厚く脂肪が多い場合や、幅の広いデザインを希望する場合は、1点留めでは固定力が不足し、すぐに元に戻ってしまうリスクが高まります。

無理に1点留めにこだわると、満足度が低下するだけでなく、再手術の手間も増えるため、最初から強固な手法を選ぶ判断が必要です。

厚みのあるまぶたと強い反発力

まぶたが腫れぼったい方は、目を開けるたびに糸が強い押し返しの力を受けます。

1点留めではその力に耐えきれず、数週間から数ヶ月で糸が外れてしまうケースが多く見られます。

この状態であれば、2点から3点、あるいは「フォーエバー法」のように特殊な糸の結び方を用いる強固な埋没法が必要です。

幅の広い平行二重への憧れ

広すぎる二重幅は、本来の解剖学的な構造を無視して皮膚を吊り上げることになります。

これには非常に強い固定力が不可欠であり、1つの支点だけで支えるのは力学的に困難です。

デザイン性を重視し、パッチリとした目元を目指すなら、複数の点で支えるか、あるいは切開法を検討するのが合理的です。

過去に埋没法が外れてしまった経験

一度埋没法をして取れてしまった方は、自身のまぶたに「戻ろうとする力」が備わっている証拠です。

再度1点留めを選んでも同じ結果になる可能性が高いため、手法の抜本的な見直しが必要です。

この変化によって、部分切開や全切開といった半永久的な手法が、結果的に満足度を高める近道になることもあります。

状態別おすすめの手法

まぶたの状態適した手法期待できる理由
厚みがあり脂肪が多い3点留め・切開法物理的な固定力の強化
幅広デザインを希望4点留め以上ラインを面で安定させる
脱落の経験がある切開法根本的な構造の修正

施術後の経過とダウンタイムの過ごし方

1点留めの後はダウンタイムが短いとはいえ、術後数日間の過ごし方がラインの完成度や持続期間を左右します。

糸がまぶたの組織に馴染むまでは非常に繊細な状態であるため、適切なケアを行ってリスクを最小限に抑えることが大切です。

冷却による炎症のコントロール

施術直後から24時間以内は、保冷剤を清潔なタオルで包み、まぶたを優しく冷やすことをおすすめします。

冷やすことで血管が収縮し、腫れや内出血の拡大を防ぐ効果があります。

ただし、冷やしすぎは血流を極端に悪化させ、回復を遅らせる要因になるため、15分程度の間隔で休憩を挟むようにしましょう。

まぶたへの摩擦を徹底的に避ける意識

埋没法の糸を長持ちさせるための最大の敵は、目をこすったり引っ張ったりする動作です。

特に洗顔やクレンジングの際、指先でゴシゴシとまぶたを横にこする習慣は、糸の結び目を緩める直接的な原因となります。

この影響を避けるため、洗顔料をよく泡立て、泡のクッションで包み込むように優しく洗う技術を身につけてください。

血流を促進しすぎる生活習慣の制限

術後数日間は、激しい運動や長風呂、アルコールの摂取を控える必要があります。

血流が活発になりすぎると、一度落ち着いた腫れが再発したり、内出血が長引いたりするリスクが高まるからです。

睡眠時は枕を少し高くして寝ることで、顔への水分停滞を防ぎ、翌朝のむくみを軽減する工夫も有効です。

日常での注意項目

  • 洗顔のタッチ
  • 入浴の温度
  • 睡眠の姿勢

失敗を防ぐためのカウンセリングの重要性

1点留めでも失敗しないためには、事前のカウンセリングで自身の希望とまぶたの現実を照らし合わせる丁寧な対話が重要です。

医師があなたの骨格やまぶたの個性を正しく見極めているかどうかを、しっかりと確認する必要があります。

ブジーによるシミュレーションの質

カウンセリングでは必ず「ブジー」と呼ばれる専用の棒を使い、希望のラインを仮止めして確認します。

この際、1点留めを想定した固定で、ラインがしっかり持続するかをチェックしてください。

ブジーを離した瞬間にラインが消えてしまうようであれば、1点留めでは固定力が不足しているという明確なサインです。

リスクや限界を正直に語る誠実さ

良い医師はメリットばかりを強調せず、1点留めのデメリットや取れる可能性についても包み隠さず説明してくれます。

「誰でも1点留めで大丈夫」と断言するのではなく、一人ひとりの状態に合わせて現実的な持続期間を予測してくれるクリニックは信頼に値します。

この対話によって、術後の「思っていたのと違う」というギャップを防ぐことが可能です。

充実した保証制度とアフターフォロー

1点留めは性質上、どうしても取れるリスクをゼロにすることはできません。

そのため、万が一糸が外れてしまった場合の再手術保証がどのように設定されているかを確認しておくのが賢明です。

保証期間の長さだけでなく、無償で再手術を受けられる条件が明確であれば、安心して施術に臨むことができます。

カウンセリングの確認リスト

確認項目判断の基準大切さ
シミュレーション何度も納得いくまで試せるか
リスク説明取れる可能性を説明されたか
再手術保証条件が明確で書面にあるか

よくある質問

1点留めの二重は平均してどのくらい維持できますか?

個人差がありますが、一般的には数ヶ月から1年程度といわれています。まぶたが薄い方であれば3年以上維持できることもありますが、厚みがある方の場合は数週間で戻ってしまうことも珍しくありません。

長期的な安定を求める場合は、最初から多点留めを検討するのが現実的です。

もし糸が取れてしまったら、まぶたの形はどう変わりますか?

糸が緩んだり外れたりすると、二重のラインが徐々に浅くなり、最終的には元の状態に戻ります。急激に変化することもあれば、朝だけ二重で夕方には一重に戻るといった不安定な時期を経て消失することもあります。

残った糸は健康上の問題はありませんが、再手術の際に抜糸を希望することも可能です。

1点留めをした後に、2点留めや3点留めに変更することは可能ですか?

可能です。1点留めの結果を見て「もう少し補強したい」と感じた場合、追加で点数を増やしたり、一度抜糸してから改めて強固な手法でやり直したりできます。

最初は最小限の負担で様子を見たいという方にとって、1点留めから始めるアプローチは慎重な選択として有効です。

手術中の痛みや恐怖心が心配ですが大丈夫ですか?

局所麻酔を使用するため、手術中に鋭い痛みを感じることはほとんどありません。麻酔を打つ際のチクっとした刺激さえ乗り越えれば、その後の工程は短時間で終了します。

痛みに極端に不安がある方は、笑気麻酔などを併用してリラックスした状態で受けられるクリニックを選ぶと、より安心感が高まります。

参考文献

OKUMURA, Kohki, et al. Comparison of Long-Term Stability Between Continuous and Two-Point Buried Suture Methods in Double Eyelid Surgery: A 4-Year Retrospective Cohort Study of 1000 Cases. Aesthetic Plastic Surgery, 2025, 1-6.

BAEK, Ji Sun, et al. Comparison between continuous buried suture and interrupted buried suture methods for double eyelid blepharoplasty. Journal of Craniofacial Surgery, 2015, 26.7: 2174-2176.

OKUMURA, Kohki, et al. Comparison of long-term stability among continuous, two-point, and transconjunctival buried suture methods in double-eyelid surgery: a 4-year retrospective cohort study of 1,500 cases. Archives of Aesthetic Plastic Surgery, 2025, 31.3: 61-67.

CAO, Jingjing; YAN, Lingling. The small incisions combined with interrupted buried suture blepharoplasty: flexible-rigid fixation. Frontiers in Medicine, 2024, 11: 1383937.

SAFARIPOUR, Amirabbas, et al. Absorbable versus non-absorbable sutures in upper eyelid blepharoplasty: a systematic review of clinical outcomes and follow-up burden. BMC ophthalmology, 2025, 25.1: 1-11.

AYDEMIR, Emre; KIZILTOPRAK, Hasan; AYDEMIR, Gozde Aksoy. Comparison of clinical outcomes of upper eyelid blepharoplasty using two different suture techniques. Beyoglu Eye Journal, 2022, 7.1: 18.

PARK, Ki-soo; PARK, David Dae-Hwan. Objective outcome measurement after upper blepharoplasty: an analysis of different operative techniques. Aesthetic plastic surgery, 2017, 41.1: 64-72.

DU, Xinglong, et al. Modified Continuous Figure-of-Eight Suturing Method Between Subcutaneous and Subconjunctival Tissue for Buried-Suture Double-Eyelid Blepharoplasty. Journal of Craniofacial Surgery, 2025, 10.1097.

HU, Jung-Woo; BYEON, Jun Hee; SHIM, Hyung-Sup. Simultaneous double eyelid blepharoplasty and ptosis correction with a single-knot, continuous, nonincisional technique: a five-year review. Aesthetic surgery journal, 2016, 36.1: 14-20.

WANG, Yue; ZHANG, Yang; TIAN, Ning. Cause and management of suture-related ocular complications after buried-suture double-eyelid blepharoplasty. Journal of Plastic, Reconstructive & Aesthetic Surgery, 2021, 74.12: 3431-3436.

埋没法の点数は何点がいい?留める数に戻る

埋没法の仕組みと値段相場TOP

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Dr.王子 富登のアバター Dr.王子 富登 日本形成外科学会専門医

オジスキンクリニック医師 / 日本医師会認定産業医 / 医学博士

2010年慶應義塾大学医学部卒業。慶應義塾大学病院形成外科、東邦大学医療センター佐倉病院形成外科(医局長)などを経て現職。 形成外科専門医として大学病院で研鑽を積み、2016年度には眼瞼下垂手術の執筆症例数が千葉県最多を記録。まぶた眼瞼外来の開設や、大手美容クリニックでの勤務経験も併せ持つ。

「目の前の患者さんを自分の家族だと思ってメスを持つ」を信条に、二重整形、眼瞼下垂、まぶたのたるみ治療、他院修正など、「まぶた治療」のスペシャリストとして機能と美しさを両立させる緻密な手術に定評がある。

【所属学会】
日本形成外科学会
日本美容外科学会(JSAPS)
日本頭蓋顎顔面外科学会

目次