埋没法の抜糸にかかる費用相場|他院修正のやり直し料金とセット割引

埋没法の抜糸にかかる費用相場|他院修正のやり直し料金とセット割引

埋没法の抜糸費用は、手術を受けたクリニックで行うか他院で行うかによって料金体系が明確に異なります。

自院であれば保証制度により無料や数千円で済む場合が多い一方、他院修正では3万円から5万円程度が一般的な相場です。

再手術とセットで申し込むと抜糸代が割引される仕組みもあり、トータルコストを抑えられます。

デザインの不満や痛みなどのトラブルを解消するためには、適切な時期に専門医へ相談し、納得のいく修正プランを立てることが大切です。

目次

埋没法の抜糸が必要になるケースとタイミング

埋没法の抜糸は、主にデザインの不一致や体質的な違和感、そして健康上のトラブルが発生した際に検討される重要な処置です。

早期であれば組織の癒着が少なくスムーズに除去できますが、状態によっては一定の期間を置いてから判断することが推奨される場合もあります。

不自然なラインの修正

二重の幅が広すぎたり、左右のバランスが著しく崩れていたりする場合、抜糸によって一度まぶたをリセットする必要があります。

埋没法は糸による固定でラインを作るため、その糸を外すと元の状態に近い形へ戻すことが可能です。

特に、いわゆるハム目と呼ばれる、不自然なぷっくりとした腫れぼったいラインを改善したいという要望は非常に多く寄せられます。

新たな希望のデザインを再構築する前段階として、現状の固定を解除する作業は避けて通れません。

腫れや痛みの継続

術後、本来であれば落ち着くはずの期間を過ぎてもまぶたの腫れが引かず、瞬きのたびに痛みを感じるケースがあります。

これは糸が組織を過剰に圧迫している可能性があり、放置すると慢性的な違和感として定着しかねません。

通常、ダウンタイムは1週間から2週間程度でピークを越えますが、1ヶ月以上経過しても強い不快感が残る場合は抜糸を検討するべきです。

眼瞼下垂のような、まぶたの開きが悪くなる症状を誘発するリスクもあるため、専門的な診察を優先しましょう。

糸の露出や結び目の目立ち

まぶたの表面に黒い点のような結び目が透けて見えたり、実際に糸の先が皮膚を突き抜けて出てきたりするときがあります。

皮膚が薄い方や、固定が浅すぎた場合に起こりやすいトラブルであり、見た目の不自然さだけでなく角膜を傷つける恐れもあります。

異物反応によって結び目の周囲にしこりが形成される「肉芽腫」の疑いがある場合も、早急な糸の除去が必要です。

こうした物理的なトラブルは自然に治癒するケースは稀であるため、外科的な方法による抜糸が適切な解決策となります。

感染やアレルギー反応

非常に稀なケースですが、埋没糸の素材に対して体が拒絶反応を起こしたり、針穴から細菌が侵入して炎症を引き起こしたりします。

まぶたが赤く腫れ上がり、膿が出るなどの症状が見られる場合、原因となる異物を速やかに取り除かなければなりません。

抗生物質による内科的治療と併せて抜糸を行い、炎症の沈静化と組織の回復を促進します。一度感染を起こした部位は癒着が強くなる傾向にあるため、医師の指示に従い慎重なアフターケアを心がけましょう。

抜糸を優先して検討すべき身体的状況

  • 術後数ヶ月が経過しても目がゴロゴロして違和感が続く場合
  • 目を閉じた時に糸の結び目が凸凹としていてメイクでも隠せない場合
  • まぶたに明らかな炎症や痛みがあり日常生活に支障をきたしている場合
  • 過去の手術によるデザインが精神的なストレスとなり早期にリセットしたい場合

埋没法の抜糸にかかる費用相場と内訳

抜糸にかかる費用は、施術内容やクリニックの所在、そして保証の有無によって5,000円から10万円を超える場合まで幅広いです。

基本的な料金体系を理解しておくと、カウンセリング時に提示される見積もりの妥当性を自身で判断できるようになります。

自院での抜糸料金

もともと手術を受けたクリニックで抜糸を行う場合、アフターケアの一環として無料で対応してもらえるケースが少なくありません。

保証制度が充実している大手クリニックなどでは、1年以内であれば何度でも抜糸や修正が可能というプランを掲げているところもあります。

自院であれば手術の記録が残っているため、糸の種類や深さを正確に把握しており、処置に伴うリスクを最小限に抑えられます。

保証期間を過ぎていたとしても、5,000円から1万円程度の比較的安価な再診料のみで対応してくれるのが一般的です。

他院での抜糸料金

他のクリニックで受けた埋没法の糸を外す処置は「他院修正」扱いとなり、料金は全額自己負担となるのが通例です。

相場としては両目で3万円から5万円程度、難易度が高い場合は10万円近くに達するケースもあります。

どのような手法で留められているか不明な状態から糸を探し出すため、医師には高い集中力と経験値が要求されます。そのための技術料が加算されているため、自院での処置と比較して高額になるのは避けられません。

診察料や局所麻酔代

抜糸の基本料金とは別に、カウンセリング料や麻酔の費用が別途発生するクリニックが多く存在します。初診料として2,000円から5,000円、さらに抜糸に必要な局所麻酔代として1万円程度を見込んでおくのが無難です。

痛みに弱い方のために笑気麻酔などのオプションを用意している場合、さらに数千円から数万円が積み重なります。

最終的な支払額が基本料金の数倍になって驚かないよう、諸経費が含まれた総額を確認しておきましょう。

薬代やアフターケア費用

処置後の感染を防ぐための抗生剤や痛み止め、炎症を抑える目薬などの処方代金も内訳に含まれます。

多くのクリニックではセット料金に含めていますが、個別に数千円の支払いを求める形態のところもあります。

抜糸後の経過を確認するための再診が必要な場合、その都度通院費用がかかることも念頭に置くべきでしょう。

組織の回復を円滑に進めるためのケアは必須であり、健康なまぶたを取り戻すために必要な投資と捉えるのが賢明です。

抜糸における総費用のシミュレーション

項目自院抜糸の目安他院抜糸の目安
基本技術料0〜11,000円33,000〜55,000円
局所麻酔費用込〜5,500円込〜11,000円
内服・点眼薬込〜2,200円込〜3,300円

他院修正としての抜糸にかかる追加料金の理由

他院での修正料金が高額に設定されているのには、医療上のリスク管理と、費やされる人的・時間的リソースに対する正当な対価という背景があります。

前の医師の施術意図を読み解きながら慎重に作業を進める必要があり、通常の抜糸よりもはるかに繊細な判断が求められる処置だからです。

埋没糸の探索にかかる高度な技術

埋没法の糸は髪の毛よりも細く、時間が経過するほど周囲の組織に埋もれて一体化し、肉眼での識別が困難になります。

特に透明な糸や青い細糸を使用している場合、それを見つけ出す作業は非常に難易度が高く、特殊な拡大鏡を使用するときもあります。

まぶたを不必要に大きく切開して傷跡を残さないよう、最小限の穴から糸を探り当てるには、医師の指先の感覚と豊富な経験が必要です。

こうした職人芸に近い技術の提供が、他院修正における料金加算の主な要因となっており、処置の質を担保するための重要なコストです。

以前の手術記録がないリスク

他院での抜糸は、どのような術式(点留め、挙筋法、瞼板法など)で、何箇所の結び目があるかという情報が欠如した状態から始まります。

内部で糸が切れていたり、複雑に絡まり合っていたりする可能性もあり、予期せぬ事態への備えを整えておく必要があります。

医師は手術の過程で刻一刻と変わる状況に合わせて判断を下さなければならず、その精神的な負担と責任の重さは計り知れません。

万が一、糸が完全に見つからなかった場合の保証なども含めたリスク管理費用が、あらかじめ料金に織り込まれているのが美容業界の通例です。

組織の癒着による処置の複雑化

手術から数年が経過している場合、糸の周辺に瘢痕組織が形成され、糸が組織を巻き込む形で癒着していることがよくあります。

この癒着を丁寧に剥がしながら糸を抜き去る工程は、単純な抜糸の数倍の時間を要し、丁寧な止血処置も欠かせません。

無理な力を加えて引き抜くと、まぶたを動かす筋肉を傷つけ、眼瞼下垂を引き起こす危険性さえ孕んでいます。

患者さんの安全を第一に考え、時間をかけて組織へのダメージを最小限に抑えるための手間が、最終的な価格設定に強く反映されています。

再手術に向けたデザインの再構築

抜糸を希望する方の多くは、その後の再手術によって理想の目元を手に入れたいと考えています。

医師は単に糸を取るだけでなく、次の手術に影響が出ないように配慮し、将来的なデザインの整合性を考えながら処置を行います。

カウンセリングの段階で過去の失敗原因を分析し、それを克服するための治療計画を提示するコンサルティングの要素も含まれます。

高い専門性に基づいたトータルプロデュースの一部として抜糸が行われるため、一般的な処置料よりも高い付加価値が付与されています。

修正料金を左右する主な要因

変動要因コストへの影響理由
経過年数組織の癒着が強固になるため
糸の箇所数探索箇所が増え時間が増すため
前回術式複雑な糸の通し方の可能性があるため

抜糸と再手術を同時に行うセット割引の仕組み

多くのクリニックでは、抜糸と新たな二重形成手術を同日に受ける場合に、料金を優遇するセット割引を提供しています。

経済的なメリットはもとより、身体への負担や日常生活への影響を一度に集約できるという合理性が、多くの患者さんに支持される理由です。

抜糸料金が無料になるケース

再手術として「二重手術」の新規契約を結ぶと、既存の糸の抜糸費用をクリニック側が全額負担するキャンペーンがあります。

通常であれば数万円かかる他院抜糸代が無料になれば、実質的な手出し費用を大幅にカットでき、新しい施術に予算を充てられます。

こうしたサービスは集客目的だけでなく、医師が納得のいく土台を作った上で再手術を行いたいという医療的な観点からも行われます。

適用条件として「特定の術式に限る」などの縛りがある場合も多いため、自身の希望するプランが対象か確認しておきましょう。

麻酔代や手術代の合算割引

抜糸と再手術を別の日程で行うと、その都度、再診料や局所麻酔の費用が発生してしまいます。

セット割引は、一度の施術にまとめてこうした共通経費を1回分に集約し、トータルパッケージとしての割引価格が適用される仕組みです。

例えば、別々に受けると合計で20万円かかる内容が、同日施術なら15万円程度まで抑えられるケースも見受けられます。

医療材料の無駄を省き、効率的にオペレーションを回せるクリニック側のメリットが、患者さんの支払額軽減という形で還元されています。

モニター契約による費用負担の軽減

他院での失敗を修正するという症例は、クリニックにとって技術力をアピールするための貴重な実績となります。

そのため、症例写真の提供に協力する「モニター制度」を利用すると、抜糸を含む全費用から20%から50%もの割引を受けられる場合があります。

プライバシーを守るため、目元のみの露出やSNSへの掲載可否を細かく設定できるクリニックも増えています。高額になりがちな他院修正において、クオリティを下げずに費用を抑えるための非常に有効な手段と言えるでしょう。

カウンセリング当日の施術による割引

初回の相談に訪れたその日に施術まで済ませる「当日施術割引」を導入しているクリニックも少なくありません。

再度の予約管理の手間が省けるため、数千円から1万円程度の優待を受けられる場合が多く、忙しい方にも適しています。

ただし、費用を安くしたい一心で焦って決断してしまうのは、望ましくない結果を招くリスクもあります。

事前にある程度情報を整理し、当日までに不安な点を解消しておく準備ができている場合にのみ利用するのが賢明な判断です。

セット割引の適用による費用変化の例

プラン内容通常合計額セット割引後
他院抜糸+新埋没法180,000円130,000円
他院抜糸+切開法400,000円350,000円
モニター協力プラン定価最大50%OFF

費用を抑えて納得のいく他院修正を受けるためのクリニック選び

価格の安さだけで判断することは、再度のトラブルを招く危険があり、結果として修正を繰り返す「修正スパイラル」に陥る原因となります。

限られた予算の中で最良の結果を得るためには、クリニックの技術水準と、価格設定の誠実さを冷静に見極める力が不可欠です。

カウンセリングの丁寧さと説明内容

抜糸の費用だけでなく、想定されるリスクや「できないこと」を包み隠さず話してくれる医師は、非常に信頼性が高いと言えます。

特に、糸が見つからなかった場合の返金規定や、追加の処置が必要になった際の料金設定など、金銭面の不透明さを排除しているかが重要です。

患者さんの悩みを丁寧に聞き取り、医学的な根拠に基づいて複数の選択肢を提示してくれる場所を選びましょう。

医師とのコミュニケーションがスムーズであれば、意思疎通の齟齬によるデザインミスを防げて、結果として満足度の高い修正が叶います。

修正手術の実績と症例写真

美容外科の技術は経験に裏打ちされるため、他院修正を専門的に扱っているか、その症例写真が豊富にあるかを確認します。

単なる「二重整形」の写真ではなく、わざわざ「抜糸・修正」の経過が掲載されていることが、そのクリニックの自信の表れです。

修正に特化した器具を揃えていたり、顕微鏡を用いた精密な抜糸を行っていたりするクリニックは、費用は相場より高くても成功率が格段に違います。

一時的な出費の多寡よりも、一生付き合うまぶたの「完成度」を優先することが、長期的には最もコストパフォーマンスが良い選択です。

トータル費用の透明性

ウェブサイトに記載されている料金が、麻酔代や薬代、アフターケアを含んだ「総額表示」になっているかを厳しくチェックしてください。

表示価格が異常に安いクリニックでは、カウンセリング時に次々とオプションを上乗せされ、最終的に数十万円を請求されるという事案も報告されています。

最初からすべての内訳を開示し、当日に追加料金が発生しないことを明言しているクリニックは、経営方針が健全です。

見積書を一度持ち帰って検討することを許容してくれるかどうかも、強引な勧誘をしない誠実な姿勢を測るバロメーターとなります。

アフターフォロー体制の充実度

万が一、抜糸後に再びトラブルが起きた場合や、修正後のラインが安定しなかった際の保証期間を確認しておきましょう。

他院修正は組織の状態が不安定な場合が多いため、経過観察の再診料が無料であるなど、手厚いフォローがあるクリニックは安心感があります。

夜間の緊急連絡先が確保されていたり、LINEで気軽に相談できたりする体制は、不安の多いダウンタイムを乗り切るための支えとなります。

価格表の数字だけでは見えないこうした「安心料」が、結果として納得のいく医療体験へと繋がっていくのです。

信頼できるクリニックのチェック

  • カウンセリングで抜糸の難しさとリスクを正直に説明している
  • 提示された見積もりにすべての諸経費が含まれている
  • 他院修正の具体的な成功事例や経過写真が提示されている
  • 術後の保証内容やアフターケアの範囲が文書で明確に示されている

抜糸後のダウンタイムと日常生活への影響

抜糸処置は手術よりも侵襲が少ないとはいえ、まぶたの組織に手を加える以上、一定のダウンタイムは避けられません。

費用を投じて行った修正の結果を最大限に引き出すためには、術後の安静期間の過ごし方がその後の仕上がりを左右すると言っても過言ではありません。

腫れや内出血の持続期間

抜糸による腫れのピークは、通常、当日と翌日の2日間です。手術時ほど激しい腫れにはなりにくいですが、癒着が強く処置に時間を要した場合は、1週間程度むくんだような感覚が残るときもあります。

内出血が出た場合、最初は赤紫色になりますが、3日目あたりから黄色味を帯びていき、10日前後で自然に消えていきます。

それまでの間は度入りのメガネを使用したり、前髪を重めに作ったりすると、周囲に気づかれずに過ごせます。

メイクやコンタクトレンズの制限

アイメイクは、抜糸の傷口が完全に塞がるまでの3日間は控えるのが最も安全な選択です。早すぎるメイクは化粧品に含まれる成分が傷に入り込み、炎症や色素沈着を引き起こすリスクを高めてしまいます。

コンタクトレンズも、まぶたの裏側の粘膜が回復するまでは、ソフト・ハードを問わずメガネで過ごすよう指示されるのが一般的です。

無理に使用すると角膜を傷つけ、視力トラブルの原因にもなりかねないため、医師の許可が出るまでは慎重に対応しましょう。

洗顔や入浴のタイミング

洗顔は当日から可能ですが、目の周りを強くこすらず、ぬるま湯で優しく流す程度に留めてください。

入浴については、当日はシャワーのみとし、湯船に浸かって体温を上げる行為は血流を促して腫れを助長するため、2、3日は控えるのが無難です。

飲酒や激しい運動も、血管を拡張させて出血や腫れを悪化させる一因となります。修正したばかりの繊細な時期だからこそ、少なくとも術後3日間は静かな生活を心がけ、組織の修復にエネルギーを回してあげましょう。

仕事や学校への復帰時期

事務職などの座り仕事であれば、翌日から復帰しても大きな問題はありません。

少しの腫れも他人に知られたくないという場合は、金曜日に施術を受け、土日を休みとして月曜日から登校・出社するスケジュールが人気です。

接客業など人前に出る職業の場合は、念のため3日程度の休みを確保しておくと、精神的にも余裕を持って復帰できます。

自身の腫れやすさや体調を考慮し、無理のない範囲で調整を行うことが、ストレスフリーなダウンタイムに繋がります。

抜糸後の経過スケジュール表

経過日数状態とケア生活の制限
当日局所的な腫れ・重み入浴・激しい運動禁止
3日目腫れが落ち着き始めるアイメイク解禁
7日目ほぼ目立たない状態コンタクトレンズ再開

抜糸を成功させるためのカウンセリングの受け方

納得のいく他院修正を受けるための第一歩は、カウンセリングで自身の希望を正確に医師に伝えることです。

費用や技術面での不安を解消し、医師との信頼関係を築くと、不必要な再修正を防ぎ、最短ルートでの理想実現が可能になります。

現状の不満を具体的にリスト化する

「なんとなく変だ」という曖昧な伝え方ではなく、何ミリ幅を狭くしたいのか、どの部分の食い込みが気になるのかを具体的に整理しましょう。

鏡を見ながら気になるポイントをメモにまとめ、カウンセリング時に提示すると、医師も修正の優先順位を判断しやすくなります。

もし可能であれば、前回の手術を受けた際のクリニック名や、実施された術式の内容を調べておくと処置がスムーズに進みます。

過去の情報を共有することは、追加費用の発生を抑え、より的確な方法を選択してもらうための強力な武器となります。

理想の目元の写真を複数用意する

言葉での説明には限界があるため、自分が理想とする二重のラインがわかる芸能人やモデルの写真を複数枚持参しましょう。

一つだけではなく、複数のバリエーションを見せると、医師はあなたの好みの共通項を正確に把握できます。

それによって、現在のまぶたの状態から「できること」と「物理的に不可能なこと」の境界線を明確に示してもらえるようになります。

術後のイメージ共有を事前に行っておくことは、費やした時間と費用を無駄にしないために最も重要です。

見積もりの内訳と有効期限を確認する

カウンセリングを受けたその場で契約を迫られる場合もあるかもしれませんが、まずは見積書の有効期限を確認し、一度冷静になる時間を作りましょう。

セット割引がいつまで適用されるのか、術後の診察料は含まれているのかを項目ごとに詳しく尋ねます。

説明を求めた際に応対が疎かになったり、不自然に契約を急がせたりするクリニックは注意が必要です。

納得のいくまで質問を重ね、すべての疑問が解消されたと感じた時こそが、大切なまぶたを預ける決断を下す最善のタイミングです。

よくある質問

他院で数年前に受けた埋没法の糸を抜きたいのですが、手術を受けた病院を忘れていても大丈夫でしょうか?

クリニック名や当時の詳細な記録が不明であっても、現在の状態を診察すると抜糸を行えます。多くの専門医は、まぶたの触診や視診を通じて糸の結び目の位置や深さを推測する経験を持っており、それに基づいて適切な処置を行います。

カウンセリング時に、大体何年前に受けたか、何点留めだったかなどの記憶している範囲の情報を共有してください。それによって医師の探索効率が上がり、まぶたへの負担を最小限に抑えた抜去が可能になります。

抜糸をしてから、また新しく埋没法をやり直すまでには、どのくらいの期間を空ける必要がありますか?

抜糸と同時に新しい二重手術を行うのは、多くの美容クリニックで日常的に行われている一般的な対応です。一度の麻酔で済み、ダウンタイムを1回分に集約できるという大きなメリットがあるため、多くの方がこの方法を選択しています。

一方で、まぶたに強い炎症や感染が見られる場合には、一度糸を抜いてから組織の回復を待つために1ヶ月から3ヶ月程度の期間を空けるよう提案されるときもあります。

再手術のタイミングについては、現在の組織の状態を専門医が診て判断するため、まずは診察を受けましょう。

昔受けた埋没法で、糸がどこにあるか表面から見えない状態でも抜糸できますか?

表面から結び目が見えない状態でも、経験豊富な医師であれば抜糸を試みることが可能です。高倍率のルーペや顕微鏡を用いてまぶたの組織を細かく観察し、糸特有の感触を頼りに探し出します。

しかし、糸が完全に組織と一体化してしまっていたり、すでに切れて散らばっていたりする場合は、無理に探すとかえってダメージを深めるケースもあります。

その際は、無理に抜糸を強行せず、現在の糸を残したまま新たなラインを形成する手法へと切り替える柔軟な判断が求められます。

抜糸をするだけで二重のラインは完全に消えて、元の目元に戻りますか?

理論上は、埋没法の糸を抜くことで糸による固定が解除され、手術前のまぶたの状態に戻ります。

しかし、手術から長い年月が経過していたり、糸の周囲に強い癒着が起きていたりする場合は、糸を抜いても二重の癖が残るときがあります。

これを「自然に定着した」と捉えることもできますが、完全に元の目元に戻したい場合には注意が必要です。現状のまぶたの癖がどの程度残る可能性があるかは、事前のカウンセリングで医師に予測してもらいましょう。

抜糸をすると、まぶたに大きな傷跡が残ってしまうのではないかと不安です。

抜糸の処置では、結び目がある場所の直上を1〜2ミリ程度、針先で開けるような極めて小さな切開しか行いません。そのため、傷跡が一生残るような目立つものになる心配はほとんどありません。

術後数日間は小さな赤みが出る場合がありますが、時間の経過とともに白くなり、どこに傷があったか判別できないほど綺麗に治ります。

傷を最小限に抑える技術と道具を備えたクリニックを選ぶと、見た目のリスクを極限まで下げることが可能です。

参考文献

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この記事を書いた人

Dr.王子 富登のアバター Dr.王子 富登 日本形成外科学会専門医

オジスキンクリニック医師 / 日本医師会認定産業医 / 医学博士

2010年慶應義塾大学医学部卒業。慶應義塾大学病院形成外科、東邦大学医療センター佐倉病院形成外科(医局長)などを経て現職。 形成外科専門医として大学病院で研鑽を積み、2016年度には眼瞼下垂手術の執筆症例数が千葉県最多を記録。まぶた眼瞼外来の開設や、大手美容クリニックでの勤務経験も併せ持つ。

「目の前の患者さんを自分の家族だと思ってメスを持つ」を信条に、二重整形、眼瞼下垂、まぶたのたるみ治療、他院修正など、「まぶた治療」のスペシャリストとして機能と美しさを両立させる緻密な手術に定評がある。

【所属学会】
日本形成外科学会
日本美容外科学会(JSAPS)
日本頭蓋顎顔面外科学会

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