二重埋没法が取れる確率はどれくらい?術後の経過年数とラインが消失する割合

二重埋没法が取れる確率はどれくらい?術後の経過年数とラインが消失する割合

二重埋没法を受けた方の約20%から30%が、術後5年以内にラインの消失や緩みを経験するというデータがあります。

埋没法は医療用の糸で組織を固定する手法であるため、まぶたの厚みや日常的な摩擦によって効果が低下することは避けられません。

しかし、適切な術式選びと丁寧な術後のケアを心がけて、10年以上ラインを美しく維持できる方も大勢いらっしゃいます。

本記事では、経過年数ごとの消失確率や予兆、そして理想の二重を長持ちさせるための具体的な秘訣を詳しく解説します。

目次

埋没法が取れる確率の真実と全体像

埋没法が消失する確率は、術後5年で約2割から3割程度に収束するというのが、多くの臨床現場で見られる実情です。

この手法は皮膚を切開せずに糸を埋め込んで二重を作るため、まぶたの運動や組織の経年変化によって糸が緩む性質を持っています。

完全な消失に至らなくても、ラインの食い込みが浅くなったり幅が狭くなったりする変化を含めると、より多くの方が変化を実感します。

個人の体質や生活習慣、さらには選んだ術式の強度によって、この確率は大きく上下するため一概に断定するのは難しい側面があります。

糸の留め方による強度の違い

術式には点留めと線留めの2種類があり、固定する箇所の数や糸の通し方で強度が劇的に変わります。

1点留めや2点留めといったシンプルな手法は、特定の点に負担が集中しやすいため、比較的早期に取れる傾向が見られます。

それに対して、糸をループ状に通して面で支える線留めは、負荷を分散できるため消失率を低く抑えることが可能です。

手法別の平均的な持続期間の比較

術式の種類平均持続期間消失リスクの低さ
シンプルな点留め1年〜3年普通
多点留め(3点以上)3年〜5年高い
特殊線留め・ループ法5年〜10年以上非常に高い

まぶたの厚みと脂肪の影響

まぶたに厚みがある方や脂肪が多い方は、糸が組織を押し戻す力に負けてしまいやすく、取れる確率が高くなります。

特に眼窩脂肪だけでなく、皮膚そのものが厚いタイプの方は、糸が組織に食い込みにくく、数年でラインが浅くなるリスクがあります。

このようなケースでは、埋没法のみで無理に二重を作るよりも、脂肪除去を併用する方法が長期維持には有効です。脂肪の影響を抑えて、糸への負担を大幅に軽減できるからです。

医師の判断とデザインの整合性

無理に幅の広い二重を希望すると本来のまぶたの構造に逆らう形となるため、糸が外れやすくなります。

担当する医師が個々のまぶたの限界値を正確に見極め、適切な位置で固定を行えるかどうかが持続性の鍵を握ります。

カウンセリング時に自分の希望と、埋没法という手法の限界を十分にすり合わせる姿勢が、術後のトラブルを未然に防ぎます。

経過年数によるラインの持続性と消失率

術後1年以内の消失率は5%未満と極めて低いですが、3年から5年を経過する頃に約20%前後まで上昇します。

埋没法で作られた二重のラインは、時間が経つほど組織の癒着が弱まったり、糸が皮膚の奥深くへ沈み込んだりして変化します。

特に加齢に伴う皮膚のたるみは、本来のラインを隠してしまうため、見た目上の消失を感じる大きな要因となります。

年数とともに変化が起きることを前提に、自分のまぶたの状態を定期的にセルフチェックしましょう。

1年以内の消失率と原因

術後すぐにラインが取れてしまうケースは稀ですが、極度の腫れや術直後の強い摩擦が引き金となる場合があります。

この時期に消失する場合、医師の技術不足というよりも、糸を結ぶ強さが不適切だったり極端に腫れやすい体質だったりするケースが多いです。

また、手術直後に無意識に目を強くこすってしまうと結び目が緩んでしまい、固定力が一気に失われるため注意を要します。

3年から5年経過時の変化

この期間は埋没法にとって一つの大きな節目であり、多くの患者様がラインの緩みや幅の減少を感じ始めます。

糸が組織を通り抜けてしまう現象や、糸の張力が弱まることで、以前のようなクッキリとした二重が維持しにくくなる時期です。

朝は二重に見えても、夜になると奥二重のように見えるといった変化が現れたら、それはラインが消失に近づいているサインと言えます。

経過年数とライン維持率の推移目安

経過期間維持している割合主な変化の状態
術後1年95%以上概ね安定している
術後3年80%前後食い込みが少し浅くなる
術後5年70%程度幅が狭まり緩みが出る

10年以上持続するケースの条件

10年以上美しいラインを保っている方は共通してまぶたの皮膚が薄く、過度な幅広デザインを避けています。

生活習慣においても、目を擦らない、コンタクトレンズの着脱を丁寧に行うといった細かな配慮を継続している傾向にあります。

適切な位置に適切な強さで留められた糸は数十年単位で機能し続けるケースもあり、手法としてのポテンシャルは決して低くありません。

埋没法が取れやすい人の特徴とまぶたの状態

皮下脂肪が厚い方や、アレルギーなどで日常的に目を擦る習慣がある方は、標準よりもラインが消失しやすい傾向にあります。

埋没法の糸は非常に細いため、物理的な負荷が継続的にかかると、結び目が少しずつ移動して固定力が弱まってしまいます。

また、眼瞼下垂の気があるなど、まぶたを開ける力が弱い方も、糸に余計なテンションがかかりやすいため注意が必要です。

自分自身のまぶたが持つ特性を正しく理解し、それに合わせた対策を講じることが、長持ちさせるための近道となります。

皮下脂肪と皮膚の厚さの影響

まぶたにボリュームがある場合、瞬きのたびに糸が脂肪を押し退けようとする抵抗が生じます。その抵抗が蓄積されると、ある日突然糸が組織から外れてしまうか、あるいは結び目が深くに沈み込んでラインが消えます。

厚いまぶたの方は、最初から多点留めや線留めといった強度の高い方法を選ぶことが、早期の消失を防ぐ現実的な解決策です。

目を擦る習慣と摩擦の弊害

物理的な摩擦は埋没法の糸にとって最も過酷なストレスの一つであり、寿命を縮める大きな要因となります。

花粉症やドライアイで目をこする癖がある方は、そうでない方に比べて消失する確率が2倍以上高まるという意見もあります。

洗顔やクレンジングの際にも、指先でまぶたを横に引っ張るような動作は避け、優しく押し洗いするように心がけましょう。

過去の二重手術の履歴

過去に何度も埋没法を繰り返しているまぶたは内部に古い糸や瘢痕組織が残っており、新しい糸が馴染みにくい環境にあります。

以前の手術で組織が硬くなっていると、糸の食い込みが不自然になったり、短期間で緩んだりする悪循環に陥りやすくなります。

何度も取れてしまう場合は埋没法を繰り返すのではなく、根本的な原因を取り除く別の術式を視野に入れるべきタイミングかもしれません。

埋没法が取れやすい人のリスクチェック

チェック項目リスクの程度具体的な理由
厚いまぶた・脂肪過多糸の固定を押し返す力が強い
アレルギー・こすり癖物理的な摩擦で糸が緩む
ハードコンタクト使用まぶた裏への継続的な刺激

ラインが消失する主な予兆と初期症状

ラインが完全に消える前には、二重の幅が不安定になったり、朝夕で食い込みの深さが変わったりする予兆が現れます。

こうした変化を「気のせい」で済ませてしまうと、ある日突然一重に戻ってしまい、周囲に驚かれる原因となります。

予兆を早期に察知できれば、完全に取れる前にカウンセリングを受け、適切なタイミングで修正を計画することが可能になります。

毎日鏡を見る際に、以前の自分の目元と比較して違和感がないかを確認する習慣を身につけましょう。

二重の幅が狭くなる現象

糸が緩み始めると、まぶたを支える力が弱くなり、本来の幅よりも低い位置に皮膚が被さるようになります。

この変化は非常に緩やかに進むため自分ではなかなか気づきにくいですが、数年前の写真と比較すると一目瞭然です。

単なる加齢によるたるみとの見極めは難しいですが、糸の固定力が弱まっていることは間違いなく、消失へのカウントダウンと言えます。

ライン消失の注意信号

  • 夕方になると二重の幅が極端に狭くなる、あるいは一重に見える。
  • ラインの食い込みが浅くなり、眠そうな印象や疲れ顔に見えるときが増える。
  • 本来のラインの上に新しいシワが寄り、三重のような不安定な状態になる。
  • 瞬きをした際に、まぶたの引っかかりや違和感を感じる場合がある。

ラインが三重になる不安定な状態

まぶたの組織が糸の拘束から逃れようとすると皮膚が不規則に折れ曲がり、予期せぬ位置にラインが複数出現します。

この状態はまぶたの弾力が失われていることも示唆しており、糸一本で支えるには限界が近いことを物語っています。

三重になるとメイクでも修正しづらく、目元の印象が不鮮明になるため、早めの専門医への相談が推奨される状況です。

朝夕での食い込みの差

朝のむくみがある時はクッキリしていても、水分が引いてくる夕方にラインがボヤけるのは、固定力が限界に達している証拠です。

本来、正しい位置に糸が留まっていれば、まぶたのコンディションに関わらず一定の食い込みを維持できるはずだからです。

夕方の一重や奥二重をアイプチなどで補強しなければならない状態は、埋没法としての機能がすでに失われていると判断すべきでしょう。

持続期間を延ばすための術後の過ごし方と注意点

術後1ヶ月間の安静期間中にまぶたへの刺激を極力避けることが、糸を組織にしっかりと馴染ませる最大の鍵となります。

糸が完全に固定される前に強い刺激を与えてしまうと、結び目がずれてしまい、その後の持続期間が大幅に短縮されてしまいます。

日常生活の中での些細な習慣を見直すだけで、ラインの消失確率を劇的に下げ、数年単位での寿命延長が期待できます。

理想の二重を長く楽しむためには、医師の技術に頼るだけでなく、自分自身の徹底した管理意識が重要です。

目元を触らない習慣の徹底

洗顔時やクレンジングの際、横方向に皮膚を引っ張るような動作は糸へのストレスとなるため厳禁です。

目元が痒くなった時でも、指の腹で強く擦るのではなく、冷やしたタオルなどで優しく鎮静させるなどの工夫が求められます。

特に就寝中、無意識に目を擦ってしまう方は、アイマスクを着用して物理的に手を触れさせないガードを作るのも効果的です。

むくみと体重変化への対策

過度な飲酒や塩分の摂りすぎによってまぶたが激しくむくむと、内側から糸を押し広げるような圧力がかかります。

むくみが繰り返されると糸の結び目が緩む原因となるため、規則正しい生活習慣を維持する取り組みが、美しさの維持に直結します。

また、急激な体重増加はまぶたの脂肪を増やし、ラインを消失させる要因となるため、健康的な体型管理を心がけることが必要です。

アイメイクとクレンジングの工夫

ウォータープルーフの強力なアイラインやマスカラは、落とす際に強い摩擦が必要となるため、なるべく使用を控えてください。

お湯で簡単にオフできるフィルムタイプの化粧品を選び、まぶたを擦る回数を物理的に減らすことが長持ちの秘訣です。

アイメイクを施す際も、チップや筆の圧力を最小限に抑え、優しくソフトに仕上げる意識を持つと良いでしょう。

長持ちさせるための理想的な生活習慣

生活シーン心がけるべき行動避けるべきNG行動
洗顔・クレンジング泡で包むように洗うタオルでゴシゴシ拭く
スキンケア優しくタッピングするまぶたを強くマッサージ
就寝時枕を少し高くして寝るうつ伏せで顔を枕に押しつける

ラインが取れた場合の対処法と再手術の検討

埋没法が取れてしまった場合は、まず前回の手術から現在までの期間を振り返り、その原因を専門医と分析することが必要です。その結果をもとに、再度の埋没法にするか切開法に踏み切るかを判断してください。

もし1年足らずで消失してしまったのであれば、留める点数を増やしたり、より固定力の強い術式に変更したりする検討が必要です。

一方で、何度も埋没法を繰り返している場合は、組織への負担を考慮して、永久的な効果が得られる切開法への移行が望ましい時期かもしれません。

焦って再手術を決めるのではなく、将来的な目元の健康も見据えた冷静な判断が、後悔しない結果へと繋がります。

再手術を行うタイミングの見極め

ラインが緩んできたと感じたら、完全に取れて一重に戻ってしまう前にカウンセリングを受けるのがベストなタイミングです。

以前のラインがかすかに残っている状態であれば、それをガイドとして利用できるため、医師も新しいデザインを提案しやすくなります。

ただし、前回の手術から数ヶ月しか経っていない場合は組織の回復を待つ必要があるため、医師の指示に従い適切な冷却期間を置いてください。

埋没法の限界と切開法への移行

埋没法を3回以上経験し、そのたびに消失してしまった場合は、そのまぶたにとって埋没法は「不向き」であると判断せざるを得ません。

切開法であれば、皮膚と挙筋を直接つなぎ合わせるため、半永久的に取れない二重を手に入れられます。

ダウンタイムの長さや費用の違いはありますが、何度も取れるストレスから解放されたい方にとって、切開法は非常に有効な選択肢となります。

抜糸が必要になる判断基準

新しいラインを作る際に、古い糸を抜くべきかどうかは、現在のまぶたの状態や違和感の有無によって決まります。

古い糸がしこりになっていたり、目の中でコロコロした感触があったりする場合は、将来のトラブル防止のために抜糸を優先すべきです。

こうした経緯で適切に古い糸を除去すると、新しいラインがより自然に、かつ強固に定着する環境が整います。組織を健やかに保つことが、結果的に美しさを長続きさせることにつながります。

特に問題がなければ残しておくことも可能ですが、まぶたの内部に異物を溜め込みすぎないよう、最小限の処置に留めるのが理想的です。

Q&A

埋没法が取れたらすぐに再手術はできますか?

原則として可能ですが、まぶたが激しく腫れていたり、炎症を起こしていたりする場合は、組織の回復を待つ必要があります。

一般的には前回の術後から少なくとも3ヶ月、できれば半年ほど期間を空けると、より正確で安全な再手術が可能になります。

焦って手術を繰り返すと、仕上がりにムラが出たり、再度取れやすくなったりするリスクがあるため、慎重な判断が求められます。

コンタクトレンズの使用は取れやすさに影響しますか?

特にハードコンタクトレンズは、まぶたの内側から糸の結び目を刺激しやすいため、寿命を縮める一因となります。

また、レンズの着脱時にまぶたを強く引っ張る動作が日常化していると、糸に継続的な負荷がかかり、消失率が高まってしまいます。

術後はなるべく指でまぶたを広げる距離を最小限にし、目元の安静を保つような取り扱いを心がけましょう。

加齢で二重が取れることはありますか?

埋没法の糸自体が外れていなくても、加齢による皮膚のたるみが原因で、ラインが隠れてしまうときがあります。

これは糸の消失というよりは、まぶたの構造上の変化によるもので、見た目には二重が取れたように感じられます。

このようなケースでは再度埋没法を行うよりも、余分な皮膚を取り除く処置のほうが、目元を若々しく見せる効果を実感しやすい場合があります。

ダイエットで激痩せするとラインは変わりますか?

急激な体重減少によってまぶたの脂肪が減ると、これまでの糸の張力バランスが崩れ、ラインが不安定になるときがあります。

脂肪が減って二重がハッキリする場合もありますが、逆に皮膚が余ってたるみが生じ、ラインが消失してしまうケースも珍しくありません。

身体の大きな変化は目元のデザインにも影響を及ぼすため、極端なダイエットを避け、健康的な体型を維持するのが望ましいです。

二重が取れかかっている時に自分でできる対策はありますか?

残念ながら、一度緩み始めた糸をセルフケアで元の状態に戻す方法はありません。

アイプチやアイテープで無理に補強し続けると、かぶれやさらなる皮膚の伸びを招き、再手術の難易度を上げてしまう恐れがあります。

違和感に気づいた時点で、速やかに信頼できるクリニックで診察を受け、プロの視点から適切なアドバイスをもらうことが最善の策です。

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この記事を書いた人

Dr.王子 富登のアバター Dr.王子 富登 日本形成外科学会専門医

オジスキンクリニック医師 / 日本医師会認定産業医 / 医学博士

2010年慶應義塾大学医学部卒業。慶應義塾大学病院形成外科、東邦大学医療センター佐倉病院形成外科(医局長)などを経て現職。 形成外科専門医として大学病院で研鑽を積み、2016年度には眼瞼下垂手術の執筆症例数が千葉県最多を記録。まぶた眼瞼外来の開設や、大手美容クリニックでの勤務経験も併せ持つ。

「目の前の患者さんを自分の家族だと思ってメスを持つ」を信条に、二重整形、眼瞼下垂、まぶたのたるみ治療、他院修正など、「まぶた治療」のスペシャリストとして機能と美しさを両立させる緻密な手術に定評がある。

【所属学会】
日本形成外科学会
日本美容外科学会(JSAPS)
日本頭蓋顎顔面外科学会

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