埋没法のダウンタイムの経過とは?二重整形後の腫れと過ごし方

埋没法のダウンタイムの経過とは?二重整形後の腫れと過ごし方

埋没法を受けたあとの腫れや内出血がいつ落ち着くのか、不安を感じている方は少なくありません。ダウンタイムの長さは個人差があるものの、多くの場合は1〜2週間で日常生活に支障がない程度まで回復します。

この記事では、まぶたの治療に20年以上携わってきた経験をもとに、埋没法の術後経過を時系列で詳しく解説していきます。

腫れを早く引かせるための具体的なケア方法や、仕事・学校との両立のコツもお伝えしますので、術前の準備にお役立てください。

目次

埋没法のダウンタイムは平均どのくらい続くのか

埋没法のダウンタイムは、目立つ腫れが落ち着くまで1〜2週間、二重ラインが完全に安定するまでは約1〜3か月が目安です。

切開法と比べると回復が早い傾向にありますが、術後の経過には個人差があるため、あらかじめスケジュールに余裕を持っておくことが大切でしょう。

施術直後から3日目までに起こる腫れのピーク

埋没法の施術直後は、まぶた全体がぷっくりと膨らんだ状態になります。これは糸を通した刺激に対する体の自然な反応であり、異常ではありません。とくに術後2〜3日目にかけて腫れがもっとも強くなる傾向があります。

この時期は、まぶたが重たく感じたり、目を開けにくかったりするかもしれません。内出血が出る方もいますが、通常は紫色から黄色へと変化しながら1〜2週間で消えていきます。

1週間後には見た目の腫れがかなり落ち着く

術後1週間が経過すると、目立っていた腫れの大部分は引いてきます。この段階でメイクをすればほとんど気づかれないレベルまで回復する方も多いでしょう。ただし、まぶたに触れるとまだ少し硬さや違和感を覚えるときがあります。

朝起きたときにむくみを感じやすい時期でもありますので、寝るときに頭をやや高くするといった工夫を続けてみてください。

埋没法ダウンタイムの経過まとめ

時期腫れの程度日常生活
当日〜3日目強い腫れ・内出血安静推奨
4〜7日目腫れが徐々に軽減軽作業なら可能
2〜4週間わずかなむくみほぼ通常通り
1〜3か月ほぼ消失完全に通常通り

2週間〜1か月で二重ラインが安定していく

術後2週間を過ぎたあたりから、二重の幅が自然な仕上がりに近づいてきます。

施術直後は二重幅が広く見えることがありますが、これは腫れによる一時的なもの。むくみが引くにつれて、希望通りの幅に収まっていくケースがほとんどです。

完全に仕上がるまでの目安は約3か月

埋没法の最終的な仕上がりを判断できるのは、術後3か月ほど経ってからです。

まぶたの組織が完全に落ち着き、二重のラインも安定するまでには時間がかかります。途中で左右差が気になるときもあるかもしれませんが、焦らず経過を見守りましょう。

埋没法の直後に腫れやすい人・腫れにくい人にはどんな違いがあるか

同じ埋没法を受けても、腫れ方には大きな個人差があります。まぶたの構造や体質、施術の内容によってダウンタイムの長さは変わるため、ご自身の状態を事前に把握しておくと安心です。

まぶたの厚みや脂肪量が腫れ方を左右する

まぶたの皮膚が厚い方や、眼窩脂肪(がんかしぼう:目の周りにあるクッションのような脂肪)が多い方は、糸を通す際に組織への負担が大きくなり、腫れが出やすい傾向があります。

反対に、まぶたが薄い方は術後の腫れが軽く、ダウンタイムも短めになることが多いでしょう。

糸のかけ方や留める点数でダウンタイムが変わる

埋没法には、1点留め・2点留め・3点留めなど、糸を固定するポイントの数によっていくつかの方法があります。一般的に、留める点数が多いほど二重のラインは安定しやすくなりますが、そのぶん組織への刺激が増え、腫れが強く出る場合があるでしょう。

担当医と相談しながら、ご自身のまぶたの状態に合った術式を選ぶことが、ダウンタイムの長さにも影響します。

体質やアレルギーが術後の経過に影響を与えることもある

もともと体がむくみやすい方や、花粉症などのアレルギー体質の方は、術後の腫れが長引きやすいといわれています。

また、血液をサラサラにする薬やサプリメントを服用している方は、内出血が出やすくなることがあるため、事前に必ず医師に申告してください。

腫れに影響するおもな要因

要因腫れやすい腫れにくい
まぶたの厚み厚い・脂肪が多い薄い・脂肪が少ない
留める点数3点以上1〜2点
体質むくみやすいむくみにくい

二重整形後の腫れを早く引かせるための冷却と安静のポイント

術後の適切なケアによって、埋没法のダウンタイムを短縮できる可能性があります。とくに冷却と安静は、腫れをコントロールするうえで欠かせない基本対策です。

術後48時間は冷やすことが鍵になる

施術後48時間以内にしっかりと冷やすと、血管が収縮して腫れの広がりを抑えられます。

清潔なタオルで包んだ保冷剤や冷却ジェルパックを、1回10〜15分ほどまぶたの上にあてましょう。1時間おきに繰り返すのが効果的です。

冷やしすぎや直接あてるのは逆効果になる場合もある

氷を直接まぶたにあてると、凍傷のリスクがあるだけでなく、かえって血流を妨げて回復が遅れる原因にもなりかねません。

保冷剤は必ず薄い布やガーゼで包み、長時間あて続けるのは避けてください。冷たすぎると感じたら、すぐに外すようにしましょう。

冷却時のポイント

項目推奨注意
冷却時間10〜15分30分以上は避ける
頻度1時間おき就寝中は不要
冷却材布で包んだ保冷剤氷の直接あては禁止

頭を高くして寝ることでむくみの悪化を防ぐ

横になると顔に水分がたまりやすくなるため、枕を2〜3個重ねるか、リクライニング状態で寝るのがおすすめです。

とくに術後数日間は、仰向けの姿勢で頭を心臓より高い位置に保つと、まぶたのむくみが軽減されます。

入浴・飲酒・激しい運動を控える期間の目安

体温が上がると血管が広がり、腫れや内出血が悪化するおそれがあります。術後3日間はシャワーのみにとどめ、湯船につかるのは1週間後以降にしたほうが安心です。飲酒も同様に1週間程度控えてください。

ジョギングや筋トレなどの激しい運動は、2週間ほど控えることをおすすめします。軽い散歩程度であれば、術後2〜3日目から再開しても問題ないでしょう。

ダウンタイム中にやってはいけないNG行動を覚えておこう

せっかくきれいな二重に仕上がっても、ダウンタイム中の不注意で結果が台無しになることがあります。やりがちなNG行動を事前にチェックしておきましょう。

目をこする・触る癖がある人は要注意

花粉症やドライアイの方にありがちですが、術後にまぶたをこすると、埋没した糸がゆるんだり外れたりする原因になります。かゆみが出た場合は、処方された点眼薬で対処し、手で触れるのは極力避けてください。

無意識に目をこする癖がある方は、就寝時にアイマスクを着用するのもひとつの方法です。

コンタクトレンズやアイメイクの再開時期を間違えないで

コンタクトレンズは、施術当日は装着できません。

ソフトレンズであれば翌日から使用可能とするクリニックもありますが、安全を考えると3〜5日ほど空けるのが望ましいでしょう。ハードレンズはまぶたへの負担が大きいため、1週間は避けたほうが無難です。

アイメイクについては、施術部位に触れないベースメイクは翌日から可能な場合が多いものの、アイシャドウやアイラインは1週間後を目安に再開してください。

自己判断で薬をやめたり市販薬を使ったりしない

クリニックから処方された抗菌薬や痛み止めは、指示通りに最後まで飲み切ることが大切です。「もう痛くないから」と自己判断で中断すると、感染症のリスクが高まるかもしれません。

また、市販の鎮痛剤のなかにはアスピリンなど血液をサラサラにする成分を含むものがあり、内出血が長引く原因になるときがあります。薬について不安があれば、必ず担当医に確認しましょう。

  • まぶたを強くこすらない
  • コンタクトレンズの早すぎる装着を避ける
  • アイメイクは1週間後を目安に再開する
  • 処方薬は自己判断で中断しない
  • 市販の鎮痛剤を使う前に医師に相談する

埋没法のダウンタイム中に仕事や学校は休むべきか

結論からいえば、埋没法であれば長期間の休みを取らなくても復帰できる方が大半です。ただし、職種や生活スタイルによって必要な休養期間は異なりますので、無理のないスケジューリングを心がけてください。

デスクワークなら翌日から復帰できる場合もある

パソコン作業が中心のデスクワークであれば、施術の翌日から仕事に戻る方もいます。

ただし、目を酷使すると疲労がたまりやすく、まぶたの回復に影響する場合もあるでしょう。可能であれば2〜3日間の休暇を確保しておくと安心です。

接客業や人前に出る仕事は3〜5日ほど余裕を見て

術後2〜3日目は腫れのピークと重なるため、接客業や営業職など人と対面する機会が多い方は、3〜5日の休みを取っておくことをおすすめします。

1週間後にはメイクでカバーできるレベルまで回復する方が多い傾向にあります。

職種別・推奨される休養期間

職種休養の目安
デスクワーク1〜2日
接客・営業3〜5日
肉体労働1〜2週間
学生2〜3日

サングラスや眼鏡でカバーするテクニック

長期間の休みが取れない場合、サングラスやフレームの大きな眼鏡でまぶたを隠す方法が効果的です。屋内では「ブルーライトカット眼鏡」を理由にかけておけば、不自然さを感じさせにくいかもしれません。

マスクと組み合わせれば顔の大部分を覆えるため、通勤・通学時のカモフラージュにもなるでしょう。

周囲にバレたくない場合のスケジューリング

ゴールデンウィークや年末年始、夏休みなどの連休前に施術を受ければ、まとまった休養を自然に確保できます。

金曜日に施術を受けて土日を回復にあてる「週末プラン」も人気があるようです。

腫れが長引くときや左右差が気になるときはどうすればいいか

術後しばらくしても腫れが引かなかったり、左右のまぶたに差が出たりすると、不安になるのは当然のことです。多くの場合は時間の経過とともに改善しますが、注意すべきサインについてもお伝えします。

1か月経っても腫れが引かない場合はクリニックに相談を

術後1か月を過ぎても明らかな腫れが残っている場合は、通常の経過から外れている可能性があります。糸の位置が適切でなかったり、まれに感染が起きていたりするケースも考えられるため、早めにクリニックで診てもらいましょう。

自然に治ると思い込んで放置すると、修正が難しくなることもあるため、迷ったら相談するのが正解です。

左右差は腫れの引き方の個人差であることが多い

術後に二重の幅や腫れ方に左右差が出ることは、実はめずらしくありません。人間の顔はもともと左右対称ではなく、血液やリンパの流れにも左右で違いがあるため、片方だけ腫れが長引くことがあるのです。

多くの場合、3か月ほどすると左右差は目立たなくなります。ただし、3か月を過ぎても明らかな非対称が続く場合は、医師に相談してください。

糸が露出したりチクチク感じたら早めの受診が大切

埋没法の糸がまぶたの裏側(結膜側)から飛び出してしまうと、角膜を傷つけるおそれがあります。目を閉じたときにチクチクとした違和感がある場合や、目がゴロゴロする感じが続く場合は、糸の露出が起きている可能性があるでしょう。

こうした症状を放置すると、角膜に傷がつき視力に影響を及ぼすことも報告されています。少しでも異常を感じたら、我慢せずに速やかにクリニックを受診してください。

受診すべきサイン

症状考えられる原因
1か月以上続く強い腫れ感染・糸の位置異常
チクチク・ゴロゴロ感糸の露出
目やにが増えた結膜の炎症
3か月後も明らかな左右差固定位置のずれ

よくある質問

埋没法の腫れは何日でピークを迎えますか?

埋没法の腫れは、施術後2〜3日目にもっとも強くなる傾向があります。この時期はまぶたが大きく膨らんで見えるため驚かれる方もいらっしゃいますが、正常な体の反応ですのでご安心ください。

4日目以降は徐々に引いていき、1週間後にはかなり目立たなくなるケースが多いです。完全に落ち着くまでは1〜3か月ほどかかりますが、日常生活に支障が出るほどの腫れは、通常1週間程度で治まります。

埋没法を受けた後にコンタクトレンズはいつから使えますか?

ソフトコンタクトレンズであれば、術後3〜5日ほど空けてから装着するのが一般的な目安です。ハードコンタクトレンズはまぶたへの圧力が大きいため、1週間以上経ってからの再開をおすすめします。

レンズの着脱時にまぶたを引っ張る動作が糸に負担をかけることもあるため、無理のない範囲で慎重に扱ってください。違和感がある場合はすぐに外して、担当医に相談しましょう。

埋没法のダウンタイム中にアイメイクをしても大丈夫ですか?

施術部位に直接触れるアイシャドウやアイラインは、1週間ほど控えたほうが安全です。まぶたに負担をかけるとダウンタイムが長引いたり、感染のリスクが高まったりする可能性があります。

ファンデーションやチークなど、まぶたに触れない部分のメイクは翌日から行える場合が多いです。メイクを落とす際もまぶたをゴシゴシこすらず、やさしくクレンジングするようにしてください。

埋没法の術後に左右で腫れ方が違うのは異常ですか?

左右で腫れの程度に差が出ることは珍しくなく、多くの場合は正常な経過の範囲内です。人間の顔や血管の走行はもともと左右対称ではないため、片方のまぶただけ腫れが強く出たり、回復のスピードが異なったりすることがあります。

通常は1〜3か月の経過のなかで自然に左右差が目立たなくなっていきます。ただし、3か月を過ぎても明らかな非対称が続く場合には、担当のクリニックで状態を確認してもらうことをおすすめします。

埋没法の糸が取れてしまうことはありますか?

埋没法の糸は永久に持続するわけではなく、数年〜十数年の間にゆるんだり外れたりする可能性があります。まぶたの厚みや生活習慣によっても持続期間は変わるため、一概に「何年もつ」とは断言できません。

二重のラインが薄くなってきた、あるいは消えかけていると感じた場合は、再施術で修正できることがほとんどです。無理に目をこすったりまぶたを引っ張ったりする癖を避けることが、糸の持ちをよくするうえで大切といえるでしょう。

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この記事を書いた人

Dr.王子 富登のアバター Dr.王子 富登 日本形成外科学会専門医

オジスキンクリニック医師 / 日本医師会認定産業医 / 医学博士

2010年慶應義塾大学医学部卒業。慶應義塾大学病院形成外科、東邦大学医療センター佐倉病院形成外科(医局長)などを経て現職。 形成外科専門医として大学病院で研鑽を積み、2016年度には眼瞼下垂手術の執筆症例数が千葉県最多を記録。まぶた眼瞼外来の開設や、大手美容クリニックでの勤務経験も併せ持つ。

「目の前の患者さんを自分の家族だと思ってメスを持つ」を信条に、二重整形、眼瞼下垂、まぶたのたるみ治療、他院修正など、「まぶた治療」のスペシャリストとして機能と美しさを両立させる緻密な手術に定評がある。

【所属学会】
日本形成外科学会
日本美容外科学会(JSAPS)
日本頭蓋顎顔面外科学会

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