総額費用の内訳をチェック!埋没法の麻酔代や処方薬は別途必要か

総額費用の内訳をチェック!埋没法の麻酔代や処方薬は別途必要か

埋没法の検討において、広告に記載された金額のみを予算として想定するのは非常に危険です。

実際には、手術代金の他に麻酔費用や術後の処方薬代、さらには再手術を保証する権利などが加算され、最終的な総額が大きく変動する傾向にあります。

この記事では、後悔しないクリニック選びのために、見落としがちな費用の内訳を網羅的に解説します。

追加費用の発生条件や、相場との乖離を確認するポイントを事前に把握し、納得のいく形で理想の二重ラインを手に入れましょう。

目次

埋没法の総額費用を構成する基本的な項目

埋没法の総額は、単なる手術の手技料だけでなく、術前の診断から術後のケアまでを含んだ一連の医療サービスの対価として決定します。

患者さんの健康状態を確認する検査費用や、理想のデザインを形にするためのシミュレーションにかかる時間も、実質的なコストとして料金に反映します。

支払いの段階で困惑しないよう、まずは基本費用の成り立ちを正確に理解しておく必要があります。

手術代金に含まれる基本的な処置

二重埋没法の基本料金は、医師の技術料と手術室の使用料、そして滅菌された消耗品のコストが土台となります。

この価格帯には、まぶたの形を整えるために使用する医療用の極細針や、生体適合性の高い特殊なナイロン糸の代金が含まれるのが標準的です。

ただし、基本料金だけで完結するケースは稀であり、多くの場合は個別の希望に応じてオプションが追加される仕組みになっています。

糸の素材そのものをより組織に馴染みやすい高価なものに変更する場合、技術料とは別に数万円の差額が生じるときもあります。

基本的な費用の分類表

項目名主な内容備考
技術料医師による手術の実施術式により変動
材料費医療用糸・注射針高機能素材は追加
施設利用料手術室・備品使用基本料に含む場合が多い

また、手術で使用する針の細さも価格に影響を与える重要な要素です。

血管を傷つけにくい特別な針を指定する場合、別途費用を請求するクリニックも存在します。内出血を最小限に抑えたいというニーズが高まる中で、こうした細かな物品の選択が総額を押し上げる要因となります。

カウンセリング費用と初診料の扱い

カウンセリングは、患者さんのまぶたの状態を正確に診断し、適切な術式を決定するために重要です。

大手の美容外科では集客のために無料としているところが多いものの、経験豊富な専門医が一人で運営する医院では、3,000円から5,000円程度の初診料を設定しています。

この費用には、専門的な知見に基づくリスク説明や、精密な二重幅の計測が含まれています。

無料カウンセリングを数件回り、納得感を得た上で有料のクリニックを受診するという使い分けをする方も少なくありません。診察の質を担保するための対価として考えるのが適切です。

予約時に初診料の有無を確認しておかないと、当日の受付で予期せぬ出費に驚くことになります。

また、再診料が必要なクリニックでは、術後の定期検診ごとに1,000円から2,000円程度の支払いが発生する場合もあります。通院回数が増えるほど、こうした細かな出費が積み重なっていきます。

再手術や修正が必要な場合の保証費用

埋没法は、時間の経過やまぶたへの刺激によって糸が緩んだり、ラインが消えてしまったりするリスクが常に存在します。

多くのクリニックでは「安心保証」という名称で、一定期間内の再手術を無料、あるいは格安で提供する制度を整えています。この保証が基本プランに含まれているかどうかで、初期費用に大きな差が出ます。

保証期間が1年という短いものから、一生涯という手厚いものまで、選択肢は多岐にわたります。当然ながら、保証期間が長くなるほど手術時の支払総額は上昇します。

将来的にラインが取れてしまった際の「保険」を、あらかじめ手術代金に上乗せして支払うという感覚が近いでしょう。

また、保証の範囲についても注意深く確認しなければなりません。

単純に「糸が取れた場合」のみなのか、あるいは「ラインが薄くなった」「左右差が気になる」といった審美的な不満まで対応してくれるのかで価値が大きく変わります。

契約書の細部を読み込み、どのようなケースで追加費用なしの修正が可能かを把握しましょう。

麻酔費用の詳細と別途料金が発生するケース

埋没法の手術では、局所麻酔を用いるのが一般的ですが、その費用が手術代に含まれるかはクリニックの料金体系によって明確に分かれます。

標準的な麻酔以外にも、患者さんの恐怖心や痛みを軽減するための高度な麻酔オプションを複数用意しているところがほとんどです。

こうした特別な配慮を希望する場合、広告に記載された金額に数万円が上乗せされることを覚悟しなければなりません。

標準的な局所麻酔の料金設定

手術中にまぶたの感覚を麻痺させるための局所麻酔は、医療提供の前提となる処置です。

多くの良心的なクリニックでは、この費用を手術代金の中に組み込んでいますが、格安を売りにしている施設では、別途10,000円前後の「麻酔代」を計上する例が見受けられます。

局所麻酔の注射そのものに強い痛みを感じる方が多いため、最近では注射の前に点眼薬タイプの麻酔を使用することも標準化しています。

この点眼麻酔についても費用が発生するかどうかは、見積書の細部で確認するしかありません。細かな項目を積み上げ、最終的な利益を確保するビジネスモデルが存在します。

麻酔の種類や量によって、術後の腫れ方が変わるという側面も忘れてはなりません。

止血剤が含まれた麻酔液を使用する場合、ダウンタイムの短縮に寄与する一方で、その液剤自体のコストが高く設定されるときがあります。

快適さと美しさを追求するほど、麻酔費用の項目は重くなっていく傾向にあります。

痛みを軽減するための麻酔オプション

注射時のチクッとした痛みを避けたい方向けに、世界でも数少ない極細のマイクロニードルを使用するオプションが普及しています。

通常の針よりも皮膚へのダメージが少なく、内出血のリスクを大幅に下げられます。この針の使用には、3,000円から5,000円程度の追加料金がかかるのが一般的です。

痛みを和らげるための工夫点

  • 34Gなどの極細マイクロニードルへの変更
  • 麻酔液のpHを体液に近づけて刺激を緩和
  • 冷却デバイスによるまぶたの事前の麻痺

これらの配慮は必須ではありませんが、手術への恐怖心が強い方にとっては非常に価値のある投資となります。クリニック側も、患者の不安に寄り添う形でこうしたメニューを提案してきます。

自分にとってどこまでの「無痛」が必要かを冷静に判断し、予算と照らし合わせながら選択しましょう。

笑気麻酔や静脈麻酔を選択する場合の相場

意識がある状態での手術に耐えられないと感じる方には、鼻から吸入する「笑気麻酔」が推奨されます。吸い始めるとすぐにお酒に酔ったようなリラックスした状態になり、痛みだけでなく精神的な恐怖も大きく軽減します。

費用は5,000円から15,000円程度が相場であり、多くの患者さんがこのオプションを選択しています。

さらに、完全に眠った状態で手術を終えたい場合には「静脈麻酔」という選択肢もあります。これは全身麻酔に近い状態を作り出すため、高度な管理が必要となり、追加費用も30,000円から50,000円と高額になります。

埋没法という短時間の処置に対して、これほどのコストをかけるべきかは医師との相談が必要です。

静脈麻酔を選択した場合、手術後の回復室での休息時間も必要になるため、施設利用料などの名目でさらなる加算が行われるときもあります。

また、手術前の絶食指示など、日常生活への制約も生じる点に留意してください。安全に手術を受けるためには、費用の多寡だけでなく、体への負担も考慮した判断が求められます。

術後の処方薬やアフターケアにかかるコスト

手術が終わった瞬間にすべての支払いが完結するわけではなく、その後の回復を支える薬剤やメンテナンスにも費用が必要となります。

術後の炎症を抑えるための内服薬や、傷口を保護する衛生用品は、スムーズなダウンタイムを過ごすために欠かせない存在です。

これらが手術代に一括で含まれているか、あるいは個別に請求されるかによって、実質的なコスト感が大きく変わります。

痛み止めや抗生剤の薬剤費

埋没法の術後には、必ずと言っていいほど抗生物質と痛み止めが処方されます。抗生物質は傷口からの細菌感染を防ぎ、痛み止めは麻酔が切れた後の不快感を和らげるために不可欠です。

クリニック内での処方であれば、これらの薬剤費は3,000円程度のパッケージ料金として設定されるのが一般的です。

院外処方箋を出す形式の場合、薬局での支払いが別途発生します。健康保険が適用されない美容整形の薬剤は全額自己負担となるため、通常の風邪薬などと比較して割高に感じるかもしれません。

薬の代金をあらかじめ予算に組み込んでいないと、術後の薬局で思わぬ支払いに困ることになります。

また、胃が弱い方のために胃粘膜保護薬がセットになる場合もあり、処方内容が手厚くなるほどコストは上がります。

処方薬の内容を事前に確認し、自分が常用している薬との飲み合わせについても、カウンセリング時に医師へ伝えておくと良いです。安全な回復のためには、薬剤費を惜しむべきではありません。

腫れを早く引かせるための追加オプション

仕事や学校の都合で、一刻も早く腫れを引かせたいというニーズに応えるため、腫れ抑制に特化したサプリメントや漢方薬を販売するクリニックが増えています。

例えば、血流を促してむくみを解消する「五苓散」などは、美容整形後の定番の処方となっています。これらは1週間分で5,000円から10,000円程度の価格で提供されています。

ダウンタイムを支える主なケア用品

用品名期待できる効果価格目安
アイシング用保冷剤まぶたの腫れを冷却抑制込〜2,000円
腫れ抑制サプリメント内側から代謝をサポート5,000円前後
専用コンシーラー内出血を自然にカバー3,000円前後

こうしたケア用品は、必ずしもクリニックで購入する必要はありませんが、医師の監修がある安心感から購入を選ぶ方も多いです。

予算が限られている場合は、市販の冷感シートや保冷剤で代用可能かどうかを医師に確認してみてください。自分にとっての必要性を検討すると、不必要な出費を抑えられます。

点眼薬や消毒液などの衛生管理費

埋没法はまぶたの裏側に糸を通すため、術後数日間は目薬の使用を推奨されることが多々あります。

結膜の炎症を防ぐための抗菌点眼薬や、傷口の清浄を保つための消毒キットが、アフターケアセットとして提供されます。セット料金として数千円を請求する仕組みを設けているクリニックもあります。

特にコンタクトレンズを使用している方は、目薬の種類によって使用再開のタイミングが変わるため、専門的な知識に基づく処方が重要です。

衛生管理にかかる費用は、術後のトラブルを未然に防ぐための必要経費として捉えるべきでしょう。感染症を起こして再受診することになれば、さらなる高額な治療費がかかるからです。

消毒用の綿棒やガーゼ、保護用の眼帯なども、必要に応じて配布されます。これらが個別に有料となっている場合、細かい課金が積み重なり、総額を分かりにくくさせる要因となります。

すべてが「コミコミ」のプランを提供しているクリニックを選ぶことが、結果として最も安上がりになるケースも少なくありません。

広告価格と実際の支払額に差が出る理由

スマートフォンの画面で見かける「両目数千円」といった破格の広告は、あくまで最低条件を満たした場合の入り口価格に過ぎません。

実際にカウンセリングのテーブルに着くと、医師やカウンセラーから個別の状態に合わせたプランを提示されます。その結果、最終的な見積もりが広告の10倍以上に跳ね上がるという現象が、美容外科業界では頻繁に発生しています。

糸の種類や留め数によるランクアップ

広告に載っている最安値のプランは、糸の耐久性が低かったり、留める点数が1点のみであったりと、満足度が低い設定であるものがほとんどです。

医師は「あなたのまぶたの厚みでは、このプランだとすぐに糸が外れてしまう」という事実を伝えてきます。これは医療的な助言であると同時に、より高単価なメニューへの誘導でもあります。

4点留めや、糸を連結させて面で支える術式(スクエア法など)を選択すると、一気に費用は跳ね上がります。

糸の強度や技術の複雑さが価格に直結するため、納得感はあるものの、予算との乖離に悩まされることになります。美しい仕上がりを長期間持続させたいという心理を突いた価格設定と言えるでしょう。

糸の結び目を皮膚の深い層に埋め込んで、目をつぶった時のボコつきを防ぐ手法なども、上位プランとして設定されています。

こうした機能的なメリットを一つずつ追加していくと、当初の予算を大幅にオーバーしてしまいます。どの程度のクオリティを自分が求めているのか、優先順位を明確にしておく必要があります。

オプション追加が推奨される背景

埋没法の見積もりに、なぜか「脂肪取り」や「目頭切開」が含まれているときが多々あります。これは、埋没法単独では理想の二重ラインを作るのが難しいと判断された結果です。

まぶたの脂肪が厚い場合、そのまま糸を留めてもすぐに緩んでしまうため、脂肪を取り除く処置を併用するのが、医学的にも合理的とされています。

併用が提案されやすい処置の例

併用メニュー理由とメリット追加費用
上まぶたの脂肪取り糸の緩みを防ぎ持続向上5万〜10万円
目頭切開平行型二重を作りやすくする15万〜25万円
美肌点滴術後のダウンタイムを軽減1万〜2万円

しかし、中には不要な処置を「セット割」などの名目で強引に勧めてくるクリニックも存在します。

目の前のカウンセラーが、自分の美しさを追求してくれているのか、それとも売上目標のために話しているのかを冷静に見極めてください。

不必要なオプションを削る勇気が、総額を予算内に収めるための鍵となります。

キャンペーン価格の適用条件と注意点

学生割引やインフルエンサー割引など、特定の条件を満たすと大幅な減額を謳う広告には、必ず裏の条件が付随しています。

例えば「平日の指定時間のみ」「研修医が担当する」「SNSで動画を公開する」といった条件です。これらの条件を飲めない場合、通常価格での契約を余儀なくされることになります。

また、キャンペーン価格には麻酔代や保証代が含まれておらず、それらを一つずつ追加していくと、結局は通常価格と変わらない金額になる「見せかけの割引」も横行しています。

割引率に惑わされるのではなく、最終的に自分が支払う現金の総額で、他院と比較する癖をつけましょう。

期間限定を強調して当日中の契約を迫る手法にも注意が必要です。医療行為である以上、本来であれば一度持ち帰ってじっくり検討する時間が与えられるべきです。

焦って契約書にサインをしてしまうと、後から「あちらのクリニックの方が総額が安かった」と後悔することになりかねません。冷静な判断が何よりも大切です。

クリニック選びで失敗しないための料金比較

料金の比較を行う際は、単にホームページ上の価格を並べるだけでは不十分であり、診察室で提示される「最終的な見積もり」を基準にする必要があります。

複数のクリニックを回ると、提示される金額の項目がそれぞれ異なることに気づくはずです。

どこまでのサービスが「当たり前」として含まれているかを知ると、真にコストパフォーマンスの高いクリニックを見極められます。

総額表示を義務付けているクリニックの特徴

患者の満足度が高いクリニックは、カウンセリングの冒頭から「麻酔、薬、術後のケア、5年保証」をすべて含んだワンプライス表示を提示しています。

こうした運営を行っている施設は、価格の透明性を重視しており、後から予期せぬ請求が発生するリスクが極めて低いです。こうした誠実さは、医療の質そのものにも反映される傾向にあります。

信頼できるクリニックの共通点

  • ウェブサイトに詳細な料金表が掲載されている
  • 見積書の有効期限が明記されている
  • 安すぎるプランでの客寄せを行っていない

総額表示のクリニックは、一見すると高額に見えるかもしれません。しかし、すべての項目を積み上げた他院の価格と比較すれば、実は適正価格、あるいはそれ以下であるケースが多いです。

窓口での支払いが一度で済む簡潔さは、患者さんにとって大きな安心感となります。こうした「明朗会計」を掲げるクリニックを優先的に候補に入れましょう。

基本料金が安すぎる場合に確認すべき項目

もし、相場を大きく下回る「両目2万円以下」といった料金を提示された場合、それは基本的な安全コストが削られているか、あるいは別の項目で利益を回収する仕組みであることを疑ってください。

特に、麻酔代が別途請求されないか、術後のトラブル対応が有料になっていないかは必ず確認すべきポイントです。

また、安価なプランは「新人医師の練習台」を兼ねている場合もあります。美容整形の技術は経験値に左右されるため、安さを追求した結果として、理想とは異なる仕上がりになるリスクも考慮しなければなりません。

自分の顔に一生残る可能性のあるラインを、数万円の差で妥協すべきかどうかを自問自答してみてください。

安いプランを希望した際、医師の態度が露骨に悪くなったり、説明が投げやりになったりするクリニックは、避けるのが無難です。

本来、どのような価格帯のプランであっても、医療者としての誠実な対応は変わるべきではありません。価格誘導を目的とした接客が透けて見えるようなら、その場を去る決断も必要です。

追加費用の有無を事前カウンセリングで聞く方法

見積書を受け取った際には、必ず「これ以外に発生する可能性のある費用をすべて教えてください」と質問してください。

特に、再診料、糸の抜去料、万が一の際の処置料などが含まれているかを一つずつ指差し確認する姿勢が重要です。曖昧な返答が返ってくる場合は、その項目の名称と概算金額を余白に書き込んでもらいましょう。

また、キャンセル料が発生するタイミングについても事前に把握しておく必要があります。

手術当日の体調不良や急用でキャンセルした場合、費用の50%から100%を没収されるクリニックもあります。こうした「見えないコスト」も、総額費用の一部として考慮すると、トラブルを未然に防げます。

口頭での約束は、トラブル時に証明するのが難しいため、可能な限り書面での記録を求めてください。良心的なクリニックであれば、丁寧に見積書の内容を説明し、納得いくまで質問に応じるはずです。

自分が支払う金額に100%の納得感を持って手術に臨めるかどうかが、術後の満足度を左右する最大の要因となります。

埋没法の持続期間とコストパフォーマンス

埋没法の真の価値は、一度の支払金額ではなく、その効果がどれだけ長く維持されるかという「年間あたりのコスト」で決まります。

安いけれどすぐに取れてしまう手術と、高くても長期間美しいラインをキープできる手術では、長期的な経済負担と身体的リスクが大きく異なります。

自分の生活プランに合わせた術式を選ぶことが、最も効率的な資金の使い方となります。

点留め数とラインの維持能力の関係

一般的に、糸を留める点数が多いほど、まぶたへの固定力は強まり、ラインは外れにくくなります。2点留めよりも4点留めの方が、力が分散されるため皮膚への食い込みも安定します。

当然ながら、点数が増えるほど技術料と材料費が加算されますが、これは持続期間を買うための投資と捉えられます。

一方で、点数が多ければ良いというわけでもありません。必要以上に糸を埋め込むと、まぶたの中に異物が増え、違和感や不自然なラインの原因になる場合もあるからです。

医師のアドバイスを仰ぎながら、自分のまぶたの厚みや弾力に対して、最もコストパフォーマンスの良い点数を見つけ出す必要があります。

また、最近では「点」ではなく「線」で固定する術式も注目されています。これは糸をまぶたの内部で複雑に絡ませる手法で、従来の点留めよりも格段に外れにくいとされています。

こうした特殊な術式は高額ですが、5年、10年と維持できる可能性が高まるため、トータルの出費を抑える賢い選択肢となり得ます。

抜去ややり直しに伴う累積費用の計算

埋没法が外れてしまった場合、再度手術を受けるには「古い糸を抜く費用」と「新しい手術の費用」が二重にかかります。

他院で入れた糸を抜く「他院抜去」は非常に手間がかかるため、1本につき10,000円から20,000円という高い料金を設定しているクリニックが多いです。この累積費用は、想像以上に重い負担となります。

術式による持続性と年間コストの試算

術式タイプ初期費用の目安期待持続期間年間換算
標準2点留め30,000円1〜2年1.5万円〜
特殊4点留め150,000円5〜7年2.1万円〜
永久保証プラン250,000円10年以上2.5万円以下

初期費用が3万円の格安プランを選び、1年で外れてしまった場合、毎年その金額を支払い続けることになります。

加えて、何度も針を通すとまぶたの組織が硬くなり、後の手術が難しくなるというデメリットも無視できません。長期的なコストとリスクのバランスを、冷静な視点で比較検討しましょう。

長期的な視点で見た術式の選び方

将来的に二重ラインの好みが変わったり、まぶたの老化によって形が崩れたりすることも想定しておくべきです。

埋没法はやり直しが効くというメリットがある一方で、何度も繰り返すとまぶたへのダメージが蓄積されます。もし3回以上埋没法が取れているのであれば、思い切って切開法という選択肢を検討するほうが経済的かもしれません。

切開法は初期費用こそ30万円から50万円と非常に高額ですが、基本的には一生涯そのラインが持続します。

埋没法を3年おきに繰り返すコストと、切開法を一度行うコストを30年スパンで計算すれば、答えは自ずと見えてくるはずです。

また、将来のメンテナンス費用をあらかじめ保証料金として含めておくのも一つの戦略です。永久保証プランを選択しておけば、万が一ラインが変わっても追加費用なしで修正が可能です。

自分のまぶたがどれくらい変化しやすいか、家族のまぶたの経年変化なども参考にしながら、長期的なプランニングを行うと良いでしょう。

予算オーバーを防ぐための賢い資金計画

理想の仕上がりを追求するあまり、当初の予算を大幅に超えてしまうケースは珍しくありません。しかし、資金不足で妥協した手術を受け、結果に満足できないことが最も大きな損失となります。

現代の美容医療では、一括払いが困難な方でも、無理のない範囲で質の高い治療を受けられるよう、多様な支払い方法が用意されています。

支払いの仕組みを正しく活用すると、家計への負担を抑えながら美しさを手に入れることが可能です。

クレジットカード決済や医療ローンの活用

美容クリニックの多くは、主要なクレジットカードの利用に対応しています。ポイント還元を受けられるメリットがある一方で、高額な支払いを分割払いやリボ払いにすると、年率15%程度の高い手数料が発生します。

これを避けたい場合は、クリニックが提携している「医療ローン(メディカルローン)」の利用を検討してください。

医療ローンは、クレジットカードのリボ払いよりも金利が低く設定されている場合が多く、審査に通れば毎月3,000円程度の低額から返済プランを組めます。

審査には身分証明書や勤務先の情報が必要となりますが、安定した収入があれば学生や主婦の方でも利用できるケースが多いです。金利負担を最小限に抑えつつ、まとまった資金を確保する有効な手段です。

ただし、ローンを利用する際も、最終的な支払総額(元本+金利)を必ず計算してください。便利さに惹かれて返済期間を長く設定しすぎると、利息だけで数万円の追加出費となります。

ボーナス払いを併用するなどして、可能な限り早期の完済を目指す計画性が、美容への投資を成功させるための秘訣です。

モニター制度を利用した割引の仕組み

コストを劇的に抑えたい方にとって、モニター制度は非常に魅力的な選択肢です。手術前後の症例写真をクリニックの広報素材として提供する代わりに、通常価格の20%から50%程度の割引が適用されます。

最近では目元だけの部分モニターが一般的であり、個人を特定されるリスクもかなり低減されています。

モニター制度の種類と割引率

モニター種類公開の範囲割引率の目安
写真モニター目元の静止画のみ20〜30%
動画モニター瞬きや施術の様子40〜50%
フルモニター顔全体の公開50%以上

モニター募集は、特定の医師の症例数を増やすためや、新しい術式の導入時に行われる場合が多いです。高い技術を持つ医師が担当する場合もあるため、単に安いだけでなく、質の高い手術を受けられるチャンスでもあります。

ただし、術後の定期的な写真撮影のために通院回数が増えるなどの制約がある点は、あらかじめ理解しておく必要があります。

隠れたコストを見落とさないチェック

見積書に記載された金額以外にも、生活に付随するコストが発生することを忘れてはなりません。例えば、手術当日はサングラスや度付きの伊達メガネを着用しての帰宅が推奨されます。

これらを持っていない場合は、事前に購入する費用が必要です。また、コンタクトレンズの代わりとなるメガネを新調するコストも考慮すべきでしょう。

さらに、仕事を数日間休む必要がある場合、その間の収入減少も実質的なコストに含まれます。

術後の腫れを隠すために、普段よりも多めの化粧品を購入したり、外出を控えるための宅配サービスを利用したりするときもあるかもしれません。こうした日常生活への波及効果まで含めて、余裕を持った予算を立てましょう。

遠方の著名な医師を指名する場合は、往復の新幹線代や宿泊費も馬鹿になりません。術後の経過観察で何度も足を運ぶことを考えると、交通費だけで手術代を上回るケースすらあります。

地元の信頼できるクリニックと、遠方の名医を比較する際は、こうした物理的な距離に伴うコストも冷徹に算出してください。賢い選択は、常に全体像を見ることから始まります。

よくある質問

カウンセリング当日に手術を受ける場合、追加で費用が発生することはありますか?

原則として、当日の手術だからといって追加の特急料金を請求されることはありません。むしろ、再来院の手間が省けることを歓迎し、当日予約限定の割引を適用してくれるクリニックも存在します。

一方で、当日の予約状況に空きがなく、無理に時間を空けてもらう場合に、施設利用料としての加算が行われる可能性はゼロではありません。

また、当日に施術を希望する場合は、事前の電話や予約フォームでその旨を明確に伝えておく必要があります。

意思表示なしに当日施術を希望しても、手術室やスタッフの配置が整っておらず、処置を断られるときがあります。その場合はカウンセリング料のみを支払い、別日に改めて手術費用を払うことになります。

麻酔の注射が怖いので、できるだけランクの高い麻酔を選びたいのですが。

痛みの感じ方は個人差が大きいため、不安であれば笑気麻酔やマイクロニードルのオプションを活用するのは非常に合理的な判断です。

無理に痛みを我慢すると、緊張で全身に力が入り、まぶたの血圧が上がって内出血を引き起こしやすくなります。ダウンタイムが長引くリスクを考えれば、1万円程度の麻酔オプションは、結果として「安い」買い物になることが多いです。

ただし、静脈麻酔のように完全に眠るレベルの麻酔は、体への負担も大きいため、埋没法という短時間の処置には不釣り合いなケースもあります。

医師と相談し、自分の恐怖心のレベルに合わせた適切な段階の麻酔を提案してもらってください。痛みを抑える工夫は、費用の多寡だけでなく、手術そのものの満足度を大きく左右する重要な要素です。

術後に腫れが引かない場合、追加で診察を受けると再診料がかかりますか?

多くの場合、術後1ヶ月程度の検診費用は手術代金に含まれており、無料で診察を受けられます。

万が一、異常な腫れや痛みが続く場合は、クリニックの公式LINEや電話で状況を伝えれば、優先的に予約を入れてもらえます。アフターケア体制が整っているクリニックを選ぶと術後の安心感につながります。

ただし、処方された分以外の目薬や飲み薬を追加で希望する際は、実費として薬剤費が請求される場合があります。

また、患者さん自身の希望で「ラインを幅広くしたい」「やはり抜糸したい」といったデザインの変更を求める場合は、保証の対象外となり、改めて手術費用が発生するのが一般的です。

何が「無料」で、どこからが「有料」なのか、境界線を明確にしておくと良いでしょう。

友達紹介割引やペア割は、広告のキャンペーン価格と併用できますか?

割引の併用ルールは、各クリニックの規約によって厳格に管理されています。多くの場合、元から大幅に値下げされている「今月のキャンペーン価格」は、他の割引との併用ができない設定になっています。

どちらの割引を適用したほうが最終的な支払額が安くなるか、窓口でシミュレーションを依頼することが、賢い立ち回りとなります。

また、ペア割を利用する場合は、同日に二人が揃ってカウンセリングを受ける必要があるなど、適用のための細かな条件が定められています。

一人が契約し、後からもう一人が来る場合では適用外になるところもあるため注意が必要です。

割引の種類に惑わされるのではなく、常に「自分の財布から出ていく総額」を確認し、他院との比較材料にしてください。

未成年の場合、親の同伴が必要ですか?その際の追加費用は?

18歳未満の未成年の方が手術を受ける場合は、親権者の同意書が必須となります。クリニックによっては、同意書だけでなく親の同伴を条件としているところも多いです。

これに伴う特別な手数料は発生しませんが、親権者が同席できない場合に「電話確認」や「印鑑証明の提出」を求められるときがあり、その手続きにかかる実費が隠れたコストとなります。

また、未成年者向けの特別な低価格プランが用意されているクリニックもありますが、その場合も親権者の理解と承諾がなければ契約は成立しません。

親に費用を立て替えてもらう場合も、返済計画を含めて事前にしっかりと話し合っておくことが、スムーズに手術を受けるための鍵となります。家族の協力があれば、資金面での不安も軽減されるはずです。

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この記事を書いた人

Dr.王子 富登のアバター Dr.王子 富登 日本形成外科学会専門医

オジスキンクリニック医師 / 日本医師会認定産業医 / 医学博士

2010年慶應義塾大学医学部卒業。慶應義塾大学病院形成外科、東邦大学医療センター佐倉病院形成外科(医局長)などを経て現職。 形成外科専門医として大学病院で研鑽を積み、2016年度には眼瞼下垂手術の執筆症例数が千葉県最多を記録。まぶた眼瞼外来の開設や、大手美容クリニックでの勤務経験も併せ持つ。

「目の前の患者さんを自分の家族だと思ってメスを持つ」を信条に、二重整形、眼瞼下垂、まぶたのたるみ治療、他院修正など、「まぶた治療」のスペシャリストとして機能と美しさを両立させる緻密な手術に定評がある。

【所属学会】
日本形成外科学会
日本美容外科学会(JSAPS)
日本頭蓋顎顔面外科学会

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