ハム目とはどんな状態?二重整形で不自然に腫れぼったくなる原因

ハム目とはどんな状態?二重整形で不自然に腫れぼったくなる原因

二重整形の後にまぶたが不自然に腫れぼったく見える「ハム目」は、二重のラインとまつ毛のあいだの皮膚がぷっくりと盛り上がり、ハムやソーセージを貼りつけたような外見になる状態です。広すぎる二重幅の設定や、まぶたの厚み・眼瞼挙筋の力に合わない施術が主な原因となります。

ハム目は見た目だけの問題ではなく、目が重く感じたり開きにくくなったりと日常生活にも影響を及ぼすことがあります。原因を正しく把握すれば、修正手術やカウンセリングでの予防が可能です。

この記事では、ハム目の原因やなりやすい人の特徴、セルフチェック法、修正手術の選択肢、予防策まで専門的な視点から詳しく解説します。

目次

ハム目とは二重ラインの下がソーセージのように腫れぼったく見える状態

ハム目とは、二重整形の後にまぶたのラインとまつ毛のあいだが厚く膨らみ、食品のハムやソーセージを連想させるほど腫れぼったい見た目になった状態を指します。

手術そのものの失敗ではなく、二重幅やまぶた構造の相性から生じるケースが多い点を知っておくと、必要以上に不安にならずに済むでしょう。

「ハム目」という名前の由来と具体的な見た目

ハム目は、韓国の美容整形分野で「ソーセージアイ」と呼ばれる現象が日本語に訳される際に、「ハム」に置き換えられて定着した表現です。まぶたの二重ライン直下がぽってりと前方に突出し、正面から見ると細長い楕円のかたまりが目の上に乗っているように映ります。

薄いまぶたの方であっても、二重ラインを高い位置に設定すると、ライン下の皮膚が折りたたまれて厚みが増します。その影響でまつ毛の生え際が奥へ入り込み、目元全体が腫れぼったく重たい印象になるのが特徴です。

二重の幅が広いほど腫れぼったさが目立つ

二重の幅とハム目の発生率には密接な関係があります。二重幅を広くとるほどラインの下に折りたたまれる皮膚の面積が増え、その部分の厚みが前方へせり出しやすくなるためです。

とりわけ日本人を含む東アジア系のまぶたは、欧米人に比べて脂肪が多く皮膚も厚い傾向があります。そのため7〜8mm以上の広い二重ラインを設定すると、まぶたの構造上ハム目が生じるリスクが高まるといえます。

比較項目自然な二重まぶたハム目
二重ラインの位置まぶたの厚みに合った高さ厚みに対して高すぎる
ライン下の皮膚薄くなだらかに折り込まれる厚く前方へ突出する
まつ毛の見え方自然に外側へ向く皮膚に押され下向きになる

上記のように、まぶたの厚みと二重ラインの高さのバランスが崩れると、皮膚の突出とまつ毛の圧迫が同時に起こりやすくなります。

埋没法でも切開法でもハム目は起きうる

ハム目は切開法だけに起こる合併症ではありません。糸でまぶたを留める埋没法であっても、固定位置を高く設定しすぎたり、まぶたの厚みを十分に考慮しなかったりすると同様の腫れぼったさが出現します。

ただし埋没法の場合は糸を取り除くことで改善が見込めるのに対し、切開法で組織を切除してしまったケースでは修正が難しくなる場合があります。どちらの術式を選んでもリスクはゼロではないため、カウンセリングの段階でまぶたの構造を精密に評価してもらうことが大切です。

二重整形でハム目が生じる原因は大きく4つに分けられる

臨床の場で多く見られるハム目の原因は、ライン設定・脂肪量・挙筋機能・術後腫脹の4つに集約できます。それぞれが単独で作用することもあれば、複数が重なって症状を強くする場合もあるため、原因の切り分けが修正方針の決め手になります。

原因概要
二重ラインの設定が高いライン下の皮膚が余り、折り重なって厚みが出る
脂肪・皮膚の厚みと術式の不一致まぶた構造に合わない術式で皮膚が押し出される
眼瞼挙筋の力不足・隠れた眼瞼下垂目を開ける力が弱く、ライン下が持ち上がらない
術後の一時的な腫れダウンタイム中のむくみでハム目のように見える

二重ラインを高い位置に設定しすぎている

ハム目の原因として最も多いのが、二重ラインの高さ設定のずれです。患者の希望で幅広い二重を目指した結果、瞼板(けんばん)の上縁よりもかなり高い位置に固定点を置いてしまうケースがあります。

この場合、ライン下に折りたたまれる皮膚量が過剰になり、前方へ盛り上がる「ソーセージ現象」が発生します。加えて固定点が高いほど眼瞼挙筋にかかる負担も増え、目を開けるたびに皮膚の厚みを持ち上げなければならなくなるため、まぶたが重たく感じられる原因にもなります。

まぶたの厚みや脂肪量に術式が合っていない

まぶたの構造は個人差が大きく、皮下脂肪の量や眼窩隔膜(がんかかくまく)の位置、皮膚の弾力などが異なります。この個人差を踏まえずに、画一的な術式やデザインで施術を行うと、まぶたの厚い方は術後に皮膚が前方へ押し出されやすくなります。

脂肪が多いまぶたに対してはROOF(眼輪筋下脂肪)の適切な処理や、眼窩脂肪の部分除去を併用するなど、構造に応じたアプローチが必要です。術式の選択はハム目予防の要といえるでしょう。

眼瞼挙筋の力不足や隠れた眼瞼下垂

眼瞼挙筋(がんけんきょきん)とは、まぶたを持ち上げて目を開ける筋肉のことです。この筋肉の力が弱い、あるいは腱膜が瞼板から外れかけている「隠れた眼瞼下垂」がある方は、二重整形後にハム目が出現しやすくなります。

挙筋の力が十分でないと、二重ラインの下の組織を上方に引き上げられず、皮膚がたるんだまま前方へ突出するためです。術前検査でMRD1(瞳孔中心からまぶた縁までの距離)や挙筋機能を測定し、必要に応じて眼瞼下垂手術を同時に行う判断が必要です。

ダウンタイム中の腫れが引いていないだけのケース

術後数日から数週間のあいだは、内出血やむくみが残っているため一時的にハム目のような見た目になるときがあります。このタイプは時間の経過とともに自然に改善していくため、厳密にはハム目と区別して考えるべきでしょう。

多くの場合、切開法では3〜6か月程度、埋没法では1〜3か月程度で腫れが落ち着き、二重ラインが安定してきます。ダウンタイム中に焦って修正を検討するのではなく、担当医と経過を確認しながら十分な期間を待つのが望ましいでしょう。

ハム目になりやすい人に共通するまぶたの特徴

「自分はハム目になるのだろうか」と心配な方もいるかもしれません。まぶたの厚み・蒙古ひだの強さ・挙筋の働きという3つのポイントがリスクに直結するため、事前に自分のまぶた構造を把握しておくことが予防の第一歩となります。

皮膚が厚く脂肪が多いまぶた

まぶたの皮膚が厚く、眼窩脂肪やROOFが発達している方は、二重ラインを作った際に折り込まれる組織のボリュームが大きくなります。ラインの下にたたまれた組織が前へ押し出されることで、腫れぼったい見た目につながりやすい構造です。

  • まぶたをつまむと厚みを感じ、指で薄くのばしても戻りやすい
  • 目を閉じた状態でまぶた表面にくぼみが少なく、全体的にふっくらしている
  • アイプチやアイテープで二重を作ったとき、ラインの下がぽってり膨らむ

こうした特徴に当てはまる場合、狭めの二重幅や脂肪処理を組み合わせた術式が候補になるため、カウンセリング時に相談してみてください。

蒙古ひだが発達していて目の開きが狭い方

蒙古ひだ(内眼角贅皮)が強い方は、目頭側の皮膚に引っ張られる力が大きく、二重ラインの内側部分が折り込まれにくくなります。その結果、内側だけ皮膚が余って膨らんで見える「部分的なハム目」が生じやすくなります。

蒙古ひだの張りが強いケースでは、目頭切開を併用して皮膚のテンションを解放する方法も選択肢に入ります。ただし目頭切開は顔全体の印象を大きく変える手術ですので、慎重に検討する必要があるでしょう。

術前から眼瞼下垂の傾向がある方

まぶたを持ち上げる力が弱い方は、二重整形だけを行っても十分にまぶたが開かず、ラインの下の組織が持ち上がらないままハム目になりやすい傾向があります。コンタクトレンズの長期使用や加齢などによって挙筋腱膜がゆるんでいるケースは珍しくありません。

術前に瞳孔中心から上まぶた縁までの距離(MRD1)が3mm以下であったり、額の筋肉を使って無意識に目を開けていたりする場合は、眼瞼下垂の兆候がないか医師に確認してもらうことをおすすめします。

ハム目かどうか自分で確認するポイントと受診の目安

術後のまぶたの違和感がハム目なのか、それとも一時的な腫れなのかは、時期と見え方の変化で区別がつきます。ここからは自分でチェックする方法と、クリニックへ相談すべきタイミングを具体的にお伝えします。

セルフチェックで押さえたい3つの観察ポイント

ハム目かどうかを判断するためには、毎日同じ条件で鏡を見て変化を記録するのが有効です。とくに注目してほしいのは次の3つの観察ポイントになります。

チェック項目確認方法
ライン下の膨らみ正面から鏡を見て、二重ラインとまつ毛のあいだがぷっくり前に出ていないか確認する
まつ毛の向きまつ毛が皮膚の重みで下を向いていないか横から確認する
左右差の有無左右のラインの高さと腫れ具合に差がないか比較する

スマートフォンで毎朝同じ角度から撮影し、1週間ごとに見比べると変化が分かりやすくなります。

ダウンタイム中の腫れとハム目はどう見分ける?

術後1〜2か月のあいだは、組織のむくみや内出血の影響でまぶたが腫れぼったく見えるのが通常の経過です。この腫れとハム目を区別する目安は「術後3〜6か月が経過しても膨らみが引かないかどうか」です。

一時的な腫れであれば週単位で少しずつ軽くなっていきますが、ハム目の場合は数か月たっても変化がほとんどありません。3か月を過ぎても膨らみが横ばいのまま改善しない場合は、構造的な問題である可能性が高いと考えてよいでしょう。

早めにクリニックへ相談すべきサイン

次のような症状がある場合は、ダウンタイムの範囲を超えた問題が起きている恐れがあります。早めに施術を担当した医師または信頼できるクリニックを受診してください。

まぶたが重くて目を開けるのがつらい、頭痛や肩こりが術前より悪化した、目元の違和感で日常生活に支障が出ているといった状態が受診の目安となります。

早期に受診すると修正が必要な場合でも組織が柔らかいうちに対処でき、回復の選択肢が広がります。

二重整形前のカウンセリングでハム目を予防する

ハム目は偶然の産物ではなく、術前のデザインと計画の段階で大部分を防げるトラブルです。カウンセリングを「とりあえず受ける場」ではなく、医師と一緒にまぶたの構造を精査する場と捉えることが予防の出発点になります。

希望の二重幅をシミュレーションで具体的に共有する

カウンセリングでは、ブジーと呼ばれる細い棒やピンセットを使って、まぶたの上に仮のラインを作るシミュレーションを行います。目を開けた状態と閉じた状態の両方を確認し、ラインの下がぷっくりしないかどうかをその場でチェックできます。

理想の二重幅をSNS画像や写真で伝える方も多いですが、画像の人物と自分のまぶたの厚み・骨格は異なります。シミュレーション結果と希望の画像を照らし合わせながら、無理のない幅を医師と一緒に決めていく姿勢が大切です。

まぶたの構造に合った術式を選ぶ

まぶたの状態によって選択できる術式は異なります。二重整形の代表的な術式とそれぞれの向き不向きを把握しておくと、カウンセリングでの話し合いがスムーズになるでしょう。

  • 埋没法:まぶたが薄く脂肪が少ない方に向いており、修正もしやすい
  • 部分切開法:中程度の厚みのまぶたに対応し、持続性と修正しやすさのバランスがよい
  • 全切開法:まぶたが厚い方や脂肪除去が必要な方に適するが、修正の難度は上がる

術式の選択と同時に、ROOF切除や脂肪除去を併用するかどうかの判断もハム目予防に直結します。医師にまぶたの厚みや脂肪の分布を丁寧に診察してもらい、最も合った組み合わせを提案してもらいましょう。

修正対応やアフターフォローの体制も確認する

万が一ハム目になった場合の修正手術に対応してもらえるか、アフターフォローとしてどのくらいの期間経過を診てもらえるかは、クリニック選びの重要な判断材料です。施術前に修正のリスクや追加費用について明確に説明してくれる医師であれば、信頼度が高いといえます。

修正手術は初回手術よりも組織の瘢痕化(はんこんか)が進んでいるため難易度が上がります。だからこそ、修正の実績がある医師やクリニックをあらかじめ選んでおくことが安心につながります。

ハム目を修正する手術方法と治療の選択肢

ハム目の程度や原因によって修正のアプローチは変わります。二重ラインの再固定、眼瞼下垂手術の併用、埋没糸の抜去など複数の方法があり、医師がまぶたの状態を総合的に評価して方針を決定します。

二重ラインを下げる再固定手術

ハム目の原因が「ラインの設定が高すぎること」にある場合、もっとも直接的な修正方法はラインの位置を下げる再固定手術です。高い位置に作られた癒着を剥がし、瞼板の上縁付近に適切な高さでラインを作り直します。

このとき旧ラインの瘢痕と新ラインのあいだに脂肪組織などの緩衝材を挟んで、古い癒着が再び生じるのを防ぐテクニックが用いられる場合があります。修正後は新しいラインが落ち着くまで2〜3か月ほどかかるため、その期間は安静を心がけてください。

眼瞼下垂の治療を組み合わせた改善法

隠れた眼瞼下垂がハム目の一因になっている場合は、ラインの修正だけでは根本的な改善が難しいケースがあります。

挙筋腱膜前転術(きょきんけんまくぜんてんじゅつ)で挙筋の力を回復させたうえで二重のラインを整えると、目の開きが改善しライン下の腫れぼったさも解消されやすくなります。

眼瞼下垂手術を併用するかどうかは、術前のMRD1測定や挙筋機能検査の数値をもとに医師が判断します。二重のデザインと眼瞼下垂の治療を一体として計画できる医師に相談することが望ましいといえます。

埋没法の抜糸でまぶたを元に戻す

埋没法でハム目になった場合は、まぶたに留めた糸を取り除くことで二重ラインを解除し、まぶたを元の状態に戻す方法があります。糸を抜くだけの施術であれば体への負担は比較的少なく、回復期間も短めです。

ただし、埋没法の施術から時間が経過していると瘢痕が形成されてしまい、糸を除去しても完全には元に戻らないことがあります。抜糸後に改めて適切な位置で二重ラインを再設定する二段階の修正プランを医師から提案を受けるケースもあるでしょう。

修正手術に適した時期と繰り返しの限界

修正手術のタイミングは、原則として初回手術から少なくとも6か月以上が経過し、まぶたの腫れや瘢痕が落ち着いてからが適切です。組織が安定していないうちに再手術を行うと、出血や瘢痕のリスクが高まるだけでなく、仕上がりの予測も難しくなります。

修正方法適応ダウンタイム目安
ライン再固定ラインが高すぎる場合2〜4週間
眼瞼下垂手術併用挙筋機能が低下している場合3〜6週間
埋没法の抜糸埋没法によるハム目数日〜1週間

修正手術を繰り返すほど、まぶたの組織は薄くなり瘢痕も増えるため、可能であれば1〜2回の修正で仕上げるのが理想です。回数を重ねるほど修正の難易度は上がるため、初回の修正から信頼のおける専門医に任せることが結果を左右します。

後悔しない二重整形のためにハム目のリスクを事前に把握しておく

幅広の二重を希望する方ほど、ハム目のリスクを術前に正しく理解しておくことが重要です。希望と仕上がりのギャップを小さくするために、情報の選び方と医師との向き合い方を見直してみましょう。

幅広二重への憧れと仕上がりの落差

「芸能人のような幅広い平行型二重にしたい」という希望は多く寄せられますが、まぶたの構造は人それぞれ異なります。脂肪の多い厚いまぶたに幅広の二重を作ると、ラインの下に皮膚が過剰に折り込まれてハム目になるリスクが跳ね上がります。

仕上がりは骨格やまぶたの厚みに大きく左右されるため、他の人の症例写真をそのまま自分に当てはめることはできません。自分のまぶたの構造を正確に理解し、「自分にとって自然に見える幅はどのくらいか」を医師と共有することが、理想と現実のギャップを埋めるカギになります。

SNSの加工写真と現実の目元は別物

SNSやネット上に投稿されている整形後の写真は、照明やフィルター、カメラの角度、加工アプリなどで実際よりも美しく見えている場合が少なくありません。そうした画像をゴールに設定してしまうと、術後の自分の目元とのあいだに大きな落差を感じやすくなります。

カウンセリングに持参する参考画像は、できるだけ加工の少ないナチュラルな写真を選ぶと、医師とのイメージ共有がスムーズになります。実際の症例写真を豊富に見せてくれるクリニックであれば、仕上がりのイメージもより具体的につかめるでしょう。

まぶたの手術経験が豊富な医師を選ぶ

ハム目を防ぐうえで最も効果的な予防策は、まぶたの解剖学に精通し、二重整形と修正手術の両方に豊富な実績を持つ医師に施術を依頼することです。経験の浅い術者が画一的な手法で施術すると、まぶたの個人差に対応しきれずハム目のリスクが高まります。

確認したい項目チェック内容
専門分野まぶた・眼瞼の手術を専門としているか
症例数二重整形と修正手術の症例が十分にあるか
カウンセリングの質まぶたの構造や挙筋機能を丁寧に検査してくれるか

医師選びに時間をかけることは、決して遠回りではありません。信頼できる専門家に出会えれば、ハム目のリスクを下げるだけでなく、術後のアフターケアまで一貫して安心できる体制を得られます。

よくある質問

ハム目は二重整形を受けていなくても起こることがありますか?

ハム目という言葉は二重整形後の合併症を指す用語として使われるのが一般的ですが、先天的にまぶたの皮膚が厚く脂肪が多い方や、加齢で皮膚がたるんだ方が二重のラインを持っている場合にも、似たような腫れぼったい見た目になることがあります。

ただし、そのような自然な状態をハム目と呼ぶかどうかは医師によって見解が分かれます。整形をしていなくてもまぶたの腫れぼったさが気になる場合は、眼瞼下垂やまぶたのたるみの可能性も含めて専門医に相談してみてください。

ハム目の修正手術にはどのくらいのダウンタイムがかかりますか?

修正の内容によって異なりますが、埋没法の抜糸のみであれば数日〜1週間ほど、ラインの再固定や切開を伴う修正手術では2〜4週間ほどが目安です。眼瞼下垂手術を併用する場合は3〜6週間ほどかかるケースもあります。

術後の腫れや内出血が完全に引いて最終的な仕上がりが安定するまでには、さらに3〜6か月を見ておくと安心です。仕事や予定に支障が出ないよう、術前に医師とスケジュールをよく相談しておくことをおすすめします。

ハム目は時間がたてば自然に改善しますか?

術後のダウンタイムによる腫れが原因である場合は、3〜6か月ほどで自然に改善することがあります。一方、二重ラインの設定が高すぎたり、眼瞼下垂が隠れていたりする構造的な原因によるハム目は、時間がたっても自然には治りません。

構造的な問題が原因の場合は修正手術が必要になります。術後半年を過ぎてもまぶたの膨らみに変化が見られない場合は、自然回復を期待するのではなく専門医を受診してください。

ハム目になりにくい二重の幅はどのくらいですか?

個人差があるため一概には言えませんが、日本人の場合は閉眼時に5〜7mm程度の二重幅がハム目になりにくいとされています。まぶたが厚い方はさらに控えめな幅が自然な仕上がりにつながりやすいでしょう。

理想の幅はまぶたの厚みや脂肪量、瞼板の高さ、挙筋の力などを総合的に見て決定するものです。カウンセリング時にブジーなどを使ったシミュレーションで、自分のまぶたに合った幅を医師と一緒に確かめるのが確実な方法といえます。

ハム目の修正手術は複数回受けることが可能ですか?

技術的には複数回の修正手術を行うことは可能ですが、回数を重ねるごとにまぶたの組織が薄くなり瘢痕が増えるため、修正の難易度は上がっていきます。できれば1〜2回の修正で満足のいく結果を目指すのが望ましいとされています。

3回以上の修正が必要な場合は、まぶた修正の実績が豊富な専門医に改めて相談し、綿密な手術計画を立てたうえで臨むことが大切です。過去の手術歴をすべて伝え、画像検査なども含めた精密な評価を受けると、より精度の高い修正が期待できます。

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この記事を書いた人

形成外科専門医 王子富登
形成外科専門医
王子 富登

オジスキンクリニック顧問医師 / 医学博士

2010年、慶應義塾大学医学部卒業。
慶應義塾大学病院形成外科、東邦大学医療センター佐倉病院形成外科(医局長)などを経て現職。

形成外科専門医として大学病院で研鑽を積み、2016年度には眼瞼下垂手術の執刀症例数が千葉県最多を記録。まぶた眼瞼外来の開設や、大手美容クリニックでの勤務経験も併せ持つ。
二重手術、眼瞼下垂手術、二重修正手術、逆さまつげ手術など、まぶた治療において豊富な経験を有し、初回手術から難症例まで幅広く対応している。

また、日本美容外科学会(JSAS・JSAPS)などにおいて、まぶた手術や修正手術に関するシンポジウム・パネルディスカッションへの招待演者として多数登壇し、専門的な知見の発信も行っている。

「目の前の患者さんを自分の家族だと思ってメスを持つ」を信条に、二重整形、眼瞼下垂、まぶたのたるみ治療、他院修正など、“まぶた治療”のスペシャリストとして、機能性と美しさの両立を追求した緻密な手術を行っている。

【所属学会】
日本形成外科学会
日本美容外科学会(JSAPS)

学会発表歴はこちら

2025年 第113回日本美容外科学会(JSAS)

  • 「眼瞼修正シンポジウム」招待演者
    演題:「治しにくい二重切開、治しやすい二重切開 ― 修正手術の現実からみるその違い ―」
  • 「ラウンドテーブルディスカッション ~眼瞼下垂を極める~」招待演者

2024年 第47回日本美容外科学会総会(JSAPS)

  • 「二重修正シンポジウム」招待演者
    演題:「重瞼における“姿”=“重瞼の強さ”を意識した修正手術」

2023年 第47回日本美容外科学会総会(JSAPS)

  • 「パネルディスカッション 眼瞼形成術後の修正術」招待演者
    演題:「二重まぶたの修正手術を考える」
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