厚み取り併用手術– category –

切開法と傷跡リスク厚み取り併用手術

ROOF切除は、上まぶたの眼輪筋の奥にある脂肪の層を部分的に減らす手術です。二重切開と併用すると、二重の折れ込みとまぶたの厚みを一つの計画で調整できます。

ただし、厚いまぶたのすべてに必要な処置ではありません。厚みのもとが皮膚や筋肉、眼窩脂肪にある場合は、ROOFを減らしても変化は限られるため、診察でどの層が関わるかを確かめます。

必要なふくらみまで減らすと、くぼみにつながります。減らす量だけでなく残す量も決めること、扱う範囲が広がるぶん腫れが出やすいことも、手術前に知っておきたい点です。

ROOF切除は筋肉の奥の脂肪層を調整する手術

ROOFは眼輪筋の奥に広がる脂肪性の組織です。上まぶたの外側寄りの厚みにはROOFが関わることがあり、ふくらみの位置が診察の手がかりになります。

減らす対象は脂肪の層の一部

ROOF切除では、まぶたの厚みにROOFが関わっている場合に、眼輪筋の奥にあるこの組織の一部を減らします。皮膚表面から脂肪を吸い出す処置とは異なり、切開した場所から対象の層を確かめて扱う特徴があります。

ROOF切除が合うかは厚みを作る層で変わる

まぶたの厚みに関わる皮膚、眼輪筋、ROOF、眼窩脂肪の4層を重ねた模式図

まぶたの厚みは脂肪だけでは決まりません。皮膚のゆとりや筋肉の厚さに加え、眉の位置によっても重く見える範囲が変わります。

厚みに関わる層場所調整する方法
皮膚と皮下脂肪表面とそのすぐ下余剰皮膚切除・皮下脂肪切除
眼輪筋皮膚の下にある筋肉眼輪筋の部分切除
ROOF眼輪筋の奥ROOFの部分切除
眼窩脂肪眼球を包む空間眼窩脂肪除去

ROOF切除が必要かを判断する基準は、厚みの位置と減らす対象が一致するかです。正面や斜めからの見た目と触診を合わせて確かめ、皮膚や筋肉が中心なら別の調整を検討します。

二重切開とROOF切除で二重ラインと厚みを調整

まぶたの同じ切開線から二重をつくる操作と厚みを減らす操作へ分かれる図

二重切開の一種である全切開では、同じ切開線から二重の折れ込みを作る操作と厚みの調整を行えます。ROOF切除を併用する場合の傷は、二重のラインに沿います。

二重の幅と折れ込みを作る位置を合わせて設計

二重の折れ込みを作るために組織を留める位置を、固定位置と呼びます。希望の幅だけを先に決めず、皮膚のゆとりや目を開く力、残す組織の厚さに合わせて調整するため、脂肪を減らすだけで二重の見え方が決まるわけではありません。

厚みを残した幅広の二重とハム目

厚みが残るまぶたで二重幅を広くすると、ラインの下がふくらむハム目のリスクがあります。リスクの回避には、脂肪の量だけでなく、二重幅と固定位置の組み合わせも関わります。

厚みの調整は必要な層に絞る

表に挙げた処置をすべて加えるわけではなく、診察で必要と判断されたものを選びます。眼輪筋を扱う際は、厚さだけでなく目を閉じる働きへの影響も検討の対象です。

同時施術で増える負担も確認

全切開と脂肪取りの同時施術は、二重ラインと厚みをまとめて調整できる一方、扱う組織が増えるぶん腫れや内出血の負担も増えます。厚いまぶたの改善を目指す場合も、傷跡や左右差が生じる可能性があります。

ROOF切除と眼窩脂肪除去の違い

小さな開口部から行う脂肪取りは、主に眼窩脂肪を対象とします。ROOFや皮膚、筋肉が厚みの中心なら、同じ変化を期待できません。

「切開なし」でも脂肪を出す入口は必要

切開なしの脂肪取りとは、皮膚を長く切らずに眼窩脂肪除去を行う方法を指し、まったく傷を作らない意味ではありません。二重埋没法と組み合わせる場合も、糸で作る二重と、脂肪を減らして変わる範囲は分けて判断します。

二重切開とROOF切除で目指す変化と取りすぎのリスク

上まぶたの厚みが残る状態、ふくらみを残す状態、くぼみを輪郭線で並べた図

ROOFが厚みの原因なら、上まぶたの外側寄りのふくらみが減り、二重ラインにかぶさる重い印象が和らぐ場合があります。ただし、必要なふくらみまで減らすと、くぼみや複数の折れ線につながります。

減らす量より残す組織のバランス

適量に共通の数値はなく、脂肪の位置や皮膚と筋肉の状態を合わせて決めます。眉の位置による重さは脂肪を減らしても変わりにくいため、診察では希望する変化が得られる範囲を医師に尋ねましょう。

  • 左右の違い … それぞれに減らす量を判断
  • 残すふくらみ … 目を開けたときの輪郭を確認
  • 閉じたときの形 … 傷の引き込みや段差も考慮

二重切開と脂肪取りの効果は、除去量だけでは判断できません。二重整形で後悔しないために適量を考える際も、まぶたのくぼみなど避けたい仕上がりを医師に伝え、どこまで調整する計画かを確かめましょう。

二重切開とROOF切除の併用後の腫れと日常生活

術後の腫れや内出血が落ち着くまでの経過には個人差があります。腫れがある時期の厚みや二重幅を、完成形と決めつけることはできません。

  • 予定 … 人前に出る日を伝え、必要な休みを術前の診察で医師に聞く
  • 傷の扱い … こすらず、洗顔は医師の指示に従う
  • 生活 … 運動や入浴を再開できる目安を術前の診察で医師に聞く

ROOF切除だけのダウンタイムを調べた比較研究は少なく、回復の見通しには個別の判断が必要です。術後の診察では腫れの引き方や傷の閉じ具合を確認します。片側だけ強い腫れや痛みが出たら、早めに手術を受けた医療機関へ連絡してください。

併用費用はROOF切除を含む処置の範囲で比較

厚み取りの費用相場を見る際は、ROOF切除や眼窩脂肪の処置がセット料金か追加料金かを確かめます。同じ「脂肪取り」でも扱う層が違うため、処置の範囲をそろえた総額で比べる必要があります。

ROOF切除だけを単独で受けられますか?

厚みの原因や希望する形によっては、二重を作る操作とは分けて検討する場合があります。単独でも眉下などに切開が必要です。二重幅を変えたくない場合は、その希望を伝えたうえで、切開位置と変化が見込める範囲を相談しましょう。

ROOF切除を受けた後も加齢でまぶたは変わりますか?

手術後も皮膚のゆとりや脂肪の分布などは年齢とともに変化するため、同じ見え方が続くとは限りません。今の厚みだけを基準に大きく減らすのではなく、将来のくぼみやたるみも踏まえ、残す組織の量を決めるのが基本です。

ROOF切除で減らした脂肪は元に戻りますか?

切除した組織が元どおりに戻る前提で手術を決めるべきではありません。一方、術後に厚く見えても、腫れや残った組織などが影響している場合があります。再び厚みが気になるときは、追加で取る前に原因を診察で確かめます。

ROOF切除は朝だけのまぶたのむくみにも向いていますか?

朝と夕方で変わるむくみと、組織の厚さによるふくらみは分けて判断する必要があります。ROOFを減らしても、むくみの原因そのものへの対処にはなりません。時間帯による変化を伝えると、普段の状態と診察時の違いを共有できます。

ROOF切除は男性のまぶたでも検討できますか?

性別だけで適応は決まらず、厚みを作る層と希望する見え方をもとに検討します。男性だから多く切除するという基準もありません。二重を目立たせたいのか、幅を大きく変えず厚みを調整したいのかで、相談する内容は異なります。

埼玉・浦和駅から徒歩1分のオジスキンクリニックでは、二重整形や眼瞼下垂、まぶたのたるみ取りなどの相談に対応しています。まぶたが厚く、二重切開に処置を加えるべきか迷う場合は、当院にお気軽にご相談ください。

当院では、まずはまぶたの厚みの原因の見極めから始めます。効果だけでなくリスクも伝え、メリットが勝る場合に治療を受けていただく方針のもと、不安が残る場合は繰り返しご説明させていただきます。

Dr.王子 富登

王子富登は日本形成外科学会専門医で、目元の治療と手術を担当しています。2010年に慶應義塾大学医学部を卒業し、2012年に同大学の形成外科へ進み、まぶたの治療を専門としてきました。

2015〜2019年は東邦大学医療センター佐倉病院形成外科の医局長を務め、2017年にまぶた眼瞼外来を開設しました。初回手術に加え、他院術後や美容手術後の修正にも携わってきた経歴があります。

医学博士(慶應義塾大学)と日本医師会認定産業医の資格を持ち、日本美容外科学会(JSAPS)にも所属しています。

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