まぶたが厚い人でも裏留めはできる?埋没法のバレにくさと固定力のバランス

まぶたが厚い人でも裏留めはできる?埋没法のバレにくさと固定力のバランス

「厚いまぶたでも、どうしても裏留め埋没法で二重にしたい」そう願う気持ちはとてもよくわかります。表面に傷がつかず、ダウンタイムが短いというメリットは、忙しい現代人にとって非常に魅力的だからです。

しかし、インターネットで調べると「厚いまぶたには向かない」「すぐ取れる」といったネガティブな情報ばかりが目につき、不安を抱えているのではないでしょうか。

この記事では、なぜ厚いまぶたには裏留めが難しいと言われるのか、その物理的な理由を包み隠さず解説します。

目次

なぜ厚いまぶたには裏留めが難しいの?脂肪と皮膚が糸にかける負担の正体

まぶたに厚みがある方が裏留め埋没法を検討する際、まずはご自身のまぶたの構造が施術にどう影響するのかを正しく知ることがスタートラインです。

結論から申し上げますと、物理的な厚みがある分だけ糸にかかる負担が大きくなり、結果として固定力が弱まりやすい傾向にあるのは事実です。

脂肪の重みと皮膚の硬さが糸にかける物理的なストレス

「まぶたが厚い」と一口に言っても、その中身は皮膚そのものが分厚い場合や、皮下脂肪や眼窩脂肪が多く蓄積されている場合など様々です。

二重まぶたの仕組みは、糸を使って皮膚と、まぶたを持ち上げる筋肉(眼瞼挙筋や瞼板)を連結させ、目を開けたときに皮膚が折り畳まれるようにすることにあります。

このとき、挟み込む組織の量(厚み)が多ければ多いほど、糸には「元の形に戻ろうとする強い反発力」がかかり続けることになります。

分厚いハードカバーの本を開いたままにしておくには強い力が必要ですが、手を離すとすぐに閉じてしまいますよね。

厚いまぶたを二重の状態で維持しようとするのもこれと同じで、常に糸が組織の弾力に抗い続けている状態なのです。

この持続的な負荷が、時間の経過とともに糸を少しずつ緩ませたり、最悪の場合は組織を切って外れてしまう原因となります。

裏留め法が従来の埋没法と比較して取れやすい仕組み

裏留め法(経結膜的埋没法)は、糸の結び目をまぶたの裏側(結膜側)に埋め込むという画期的な術式です。

表面に傷がつかないという素晴らしい利点がありますが、構造的にいくつかの課題も抱えていることを知っておく必要があります。

まぶたの裏側は粘膜であり、非常に柔らかくデリケートな組織です。ここに結び目を作って固定するため、硬い皮膚側で結び目を作る表留めに比べると、どうしても組織をホールドする力が分散されやすくなります。

また、裏留めは筋肉と粘膜を直接つなぐような形になるケースが多く、厚い皮膚を貫通させてガッチリと固定する表留めに比べると、皮膚を引き込む力がマイルドになりがちです。

そのため、厚い皮膚を奥までしっかりと折り込ませるパワーが不足し、ラインが浅くなったり消失したりするリスクが高まると考えられています。

まぶたの厚みタイプ別・裏留め適性度チェック

まぶたの特徴裏留めへの適合性想定されるリスクと対策
皮膚が薄く脂肪が少ない非常に高い(◎)リスクは低く、長期維持が期待できます。裏留めのメリットを最大限に享受できるタイプです。
皮膚は薄いが脂肪が多い普通(○〜△)脂肪の重みでラインが浅くなる可能性があります。「脂肪取り」を併用することで適合率が格段に上がります。
皮膚そのものが厚く硬い低い(△〜×)糸への反発力が非常に強く、早期に外れるリスクが高いです。切開法や強度の高い表留めが推奨されます。

医師が厚いまぶたの人に切開法や表留めを勧める本当の理由

カウンセリングで「あなたには裏留めは向いていない」と断られ、ショックを受けた経験がある方もいるかもしれません。

しかし、多くの美容外科医が全切開や部分切開、あるいは固定力の強い複雑な表留め埋没法を推奨するのは、決して意地悪ではありません。

それは、ひとえに「長期的な持続性」と「患者様の将来」を真剣に考えているからこその提案なのです。

裏留め法を行って数ヶ月で取れてしまい再手術を繰り返すと、まぶたの組織に傷をつけ、将来的にシワやたるみの原因になるなど大きな負担となります。

また、裏留めは埋め込んだ糸の抜糸(除去)が技術的に難しいケースもあり、将来ライン変更やトラブルが起きた際のリスク回避の観点からも、より確実性の高い方法を提案することが、医師としての誠実さだと考えているのです。

それでも裏留めを選びたい!知っておくべきメリットとデメリット

リスクや医師の懸念を理解した上でも、やはり「表面に傷を作りたくない」「明日から仕事に行きたい」という切実な理由で裏留めを希望する方は少なくありません。

あえて裏留めを選択することで得られる具体的な恩恵と、それと引き換えに受け入れなければならない不利益について、天秤にかけてみましょう。

表面に傷ができず直後からメイクができる圧倒的な利便性

裏留め埋没法の最大の魅力にして最強の武器は、まぶたの表面に針を通す穴が開かない、あるいは極めて目立たない点に尽きます。

従来の埋没法では、糸の結び目を埋め込むために小さな穴が必要で、術後数日はその部分を避けてアイメイクをする必要がありました。

しかし裏留めであれば、手術直後からフルメイクが可能であると謳うクリニックも多く、これは忙しい現代女性にとって革命的です。

仕事や学校を休めない方、家族やパートナーに絶対にバレたくない方にとって、術後の「日常生活への復帰の速さ」は、多少のリスクを背負ってでも手に入れたい価値があるといえます。

鏡を見たその瞬間から、傷跡のない綺麗な二重まぶたで過ごせるという精神的な満足感は、何物にも代えがたいものでしょう。

腫れや内出血を最小限に抑えられるダウンタイムの短さ

まぶたの表面には、細かな毛細血管や静脈が多く走っていますが、裏留め法では表面の血管を傷つけるリスクが低いため、内出血が出にくい傾向にあります。

また、まぶたの表面にあるリンパの流れを阻害しにくいため、術後の腫れも比較的軽度で済むケースが多いのが特徴です。

厚いまぶたの人はもともと組織内の水分量が多く、むくみやすい傾向がありますが、裏留めを選択すると、術後の「ガチャピンのようにパンパンに腫れた状態」をある程度回避できる可能性があります。

週末の休みだけで手術を受けたい、翌日に大事な予定がある、といったシビアなスケジュール調整が必要な方にとって、このダウンタイムの短さは大きな救いとなります。

無理に裏留めを行った場合に起こりうるハム目やライン消失

メリットばかりに目を向けず、厚いまぶたに無理をして裏留めを行った場合の「最悪のシナリオ」も直視しておく必要があります。

最も懸念されるのは、糸の力だけで厚い組織を強引に折り込もうとすることで起こる「ハム目(ボンレスハムのような不自然な食い込み)」です。

また、厚みに耐えきれずに糸が組織の中を移動してしまい、せっかく作った二重ラインが数ヶ月で薄くなったり、完全に消失してしまうリスクも高まります。

さらに、結び目が裏側にあるため、万が一糸が露出してしまった場合に、瞬きのたびに角膜(黒目)を傷つけてしまうリスクもゼロではありません。

裏留めを選ぶということは、こうしたトラブルが起きた際にすぐにクリニックを受診できる環境や、定期的な検診が必要になるという「管理コスト」を受け入れることでもあります。

裏留め埋没法を選択する際の判断基準

メリット(得られるもの)デメリット(失う可能性)あなたの決断ポイント
表面に傷跡が一切残らない固定力が表留めより劣る「傷跡のなさ」を最優先事項とするか?
直後からフルメイクが可能抜糸や修正が困難な場合がある将来的な修正のリスクを許容できるか?
腫れや内出血が非常に少ない費用が割高になる傾向があるダウンタイムの短さに予算をかける価値があるか?

埋没法の固定力を高めるために技術的に工夫されているポイント

まぶたが厚いからといって、必ずしも裏留めが100%不可能というわけではありません。

近年の埋没法技術の進歩は目覚ましく、医師たちは様々な工夫を凝らして、厚いまぶたでも耐えうる固定力を生み出そうとしています。

糸をスクエアやクロスに通して支える面積を広げる

単純に1本の糸で1箇所を留めるだけの「点留め」では、厚いまぶたの強い反発力には到底勝てません。

そこで、糸をスクエア(四角形)状に通したり、クロス(交差)させたりして、皮膚を支える面積を広げる手法がとられます。

雪の上を歩くときに「かんじき」を履くと沈まないのと同じ原理で、線で支えるか、面で支えるかによって組織にかかる圧力は分散されます。

圧力が分散されれば、糸が肉に食い込んで緩んだり、組織を引き裂いて移動したりするのを防げます。

裏留めであっても、組織をしっかりと絡め取るような複雑な通し方をすることで、強度は格段に向上するのです。

点ではなく線で支える多点留めやループ形成の効果

固定力を高めるために最も分かりやすく、かつ効果的な方法は、留める点数を増やすことです。

2点留めよりも3点留め、さらには複雑なループを描くような特殊な留め方を選択すると、まぶた全体を均一に持ち上げられます。

特に「線留め」と呼ばれる技術は、点と点をつなぐライン全体で二重を形成するため、まぶたの厚みを面で受け止められます。

糸を何度も往復させることで組織との絡みを強くし、厚いまぶたでも戻りにくい強固な構造を作り出すのです。

また、固定源となる筋肉(挙筋や挙筋腱膜)のより奥深くの組織を利用することで、深くて取れにくい二重を作る工夫もされています。

固定力を左右する技術要素

技術的要素詳細な説明期待できる効果
スクエア・クロス法糸を四角形や十字に通す皮膚をつかむ面積が増え、緩みを防止する
多点留め・線留め留める数を増やし連結する負荷を分散させ、ライン全体の安定感を出す
挙筋法・腱膜固定より深い組織に固定する目を開ける力と連動し、くっきりした線を作る

使用する医療用糸の太さや材質が仕上がりに与える影響

使用する糸の品質そのものも、実は結果を大きく左右する重要な要素です。

一般的に心臓血管外科などで使われる極細の医療用ナイロン糸が使用されますが、その中でも特に伸縮性や強度に優れた高品質な糸が存在します。

厚いまぶたの反発力に負けないためには、ある程度の「伸び」と「戻る力」を兼ね備えた糸が必要です。

ただし、強度を重視して太すぎる糸を使ってしまうと、結び目が大きくなりゴロゴロとした異物感の原因になったり、目を閉じたときにボコッと浮き出たりしてバレやすくなります。

細さと強度のバランスが取れた糸を選定し、それを適切なテンション(締め具合)で結ぶことができるかどうかが、医師の腕の見せ所といえるでしょう。

まぶたが厚い人がバレにくい二重を手に入れるためのデザイン選び

固定力と同じくらい、あるいはそれ以上に重要なのが「どのようなデザインにするか」という選択です。

まぶたが厚い人が、モデルのような幅広の平行二重を希望すると、不自然さが際立ち、糸への負担も最大化してしまいます。

自分の目の形に合った「バレにくいデザイン」を見極めることが、結果として長持ちする二重への近道です。

幅広平行二重よりも奥二重や末広型が自然に見える理由

日本人の骨格やまぶたの構造上、厚みがある場合は「末広型」や控えめな「奥二重」が最も自然に美しく仕上がります。

目頭側から徐々にラインが広がる末広型は、まぶたの厚みをうまく外側に逃がすことができ、糸にかかるテンションも無理がありません。

逆に、目頭から幅を広く取る平行二重は、蒙古ひだの突っ張りや脂肪の厚みと喧嘩をしてしまい、ハム目の原因になるだけでなく、常に強い力で引っ張られるため、すぐに糸が取れてしまうリスクが高まります。

「憧れ」よりも「似合わせ」を優先することが、結果的に誰が見ても綺麗な目元を作る秘訣です。

食い込みを調整して整形特有の不自然さを消すテクニック

「食い込み」は二重のラインを作る上で必要不可欠な要素ですが、これが強すぎると整形特有の「やった感」が出てしまいます。

特に厚いまぶたの場合、強く食い込ませるて厚みを誤魔化そうとすると、伏し目にしたときにラインが深く凹みすぎ、まるで傷跡のように見えてしまうときがあります。

熟練した医師は、糸の締め具合を0.1ミリ単位で絶妙に調整し、「開眼時にはしっかりラインが出るが、閉眼時にはフラットに近づく」ような自然な食い込みを目指します。

この繊細な調整こそが、裏留め埋没法におけるバレにくさの核心部分といっても過言ではありません。

無理のないライン設定が長期的な維持につながる根拠

長持ちする二重とは、すなわち「無理のないライン」で作られた二重のことです。

無理のないラインとは、プッシャー(二重を作る棒)を軽く当てただけで、抵抗なく自然に皮膚が折り畳まれる位置を指します。

この「ゴールデンスポット」で固定すれば、まぶたの開閉に伴う抵抗が極めて少なく、糸への負担は最小限で済みます。

逆に、プッシャーを強く押し込まないと二重にならない位置で固定すれば、糸には常にその「押し込む力」がかかり続けることになり、早期のライン消失は避けられません。

デザインと持続性の相関関係

二重のデザイン厚いまぶたとの相性期待できる持続性
奥二重・狭めの末広型非常に良い(◎)負荷が最も少なく、数年以上長持ちしやすい
広めの末広型良い(○)比較的安定するが、加齢等の変化を受けやすい
幅広平行型悪い(×)負担が最大級に大きく、早期に取れる可能性大

裏留めだけでは難しい場合に検討すべき組み合わせ治療の選択肢

まぶたの厚みが著しい場合、埋没法(裏留め)単体の力では限界があることも、残念ながら事実です。

そのような場合には、別の施術を「オプション」として組み合わせると、厚みの原因を取り除き、理想の二重に近づけられます。

複合的な方法は費用がかかりますが、結果として二重の持ちを良くし、満足度を高めることに繋がります。

まぶたの脂肪取りを併用することで癒着強度は高まるのか

最も一般的かつ効果的なオプションは、「上まぶたの脂肪取り(脱脂)」です。埋没法の針穴、あるいは数ミリの小さな切開から、余分な眼窩脂肪を摘出します。

邪魔な脂肪が減るため、皮膚と筋肉の間の障害物がなくなり、癒着(組織同士のくっつき)がスムーズに起きやすくなります。

また、物理的な厚みが減るため、糸にかかる反発力も大幅に軽減され、裏留めであってもくっきりとしたラインが維持しやすくなるのです。

脱脂と埋没法を同時に行うメリット

  • 一度のダウンタイムで済むため、休みを何度も取る必要がない
  • 脂肪がなくなったスペースに二重ラインを引き込むため、食い込みが自然になる
  • 厚みが減ることで目が開きやすくなり、黒目が大きく見える効果も期待できる
  • 糸への負担が減り、埋没法単体よりも明らかに持続期間が長くなる

厚みの原因が筋肉や皮膚にある場合の対処法

ここで注意が必要なのは、まぶたが厚い原因は必ずしも「脂肪」だけではないということです。

皮膚そのものが厚い場合や、眼輪筋という筋肉が発達している場合、あるいは骨格的に目元が出ている場合もあります。残念ながら、これらの要素は「脂肪取り」では改善することができません。

この場合、無理に裏留めを行うよりも、小切開や全切開によって内部処理(筋肉や結合組織の調整)を行うほうが、結果的に綺麗で長持ちする二重になるケースが多いです。

自分の厚みの原因が何なのか、脂肪なのか皮膚なのか筋肉なのかを、医師に正しく診断してもらうことが成功への第一歩です。

失敗しないためにカウンセリングで医師に確認するべき重要事項

満足のいく結果を得るためには、手術前のカウンセリングが何よりも重要です。医師任せにするのではなく、患者自身が正しい知識を持って質問し、納得した上で契約することが、後悔や失敗を防ぐ唯一の鍵となります。

特にまぶたが厚い人は、一般的な人よりもリスクが高いため、確認すべきポイントがいくつかあります。

自分のまぶたの構造が裏留めに適応しているか診断してもらう

単に「裏留めがやりたいです」という希望を伝えるだけでは不十分です。

「私のまぶたの厚さや硬さで裏留めをやった場合、現実的にどのくらい持ちそうですか?」「無理があるなら正直に教えてほしいです」と、医師に直球で尋ねてみてください。

良心的な医師であれば、メリットだけでなく、あなたのまぶた特有のリスクについても隠さずに説明してくれるはずです。

実際にシミュレーションを行い、理想のラインを作ったときにまぶたがどう反応するか(すぐに戻ろうとするか、ラインが綺麗に出るか)を一緒に鏡を見て確認しましょう。

再手術の保証内容や期間はクリニックによってどう違うのか

まぶたが厚い人は、どうしても糸が取れるリスクが通常よりも高くなります。そのため、保証制度の内容は契約前に必ず一言一句確認が必要です。

保証期間は何年か(1年、3年、永久など)、再手術の際の費用は完全に無料か(麻酔代や薬代は別途かかるか)、同一幅でのかけ直しのみか変更も可能か、といった細則はクリニックによって大きく異なります。

特に裏留めは特殊な技術料が含まれて高額になる傾向があるため、万が一の時の保証が手厚いかどうかは、コストパフォーマンスを考える上で非常に重要な判断材料です。

過去の症例写真から自分に近い厚みの人の経過を確認する

クリニックのホームページやSNSには多くの美しい症例写真が掲載されていますが、元々まぶたが薄い人の成功例ばかりを見ても参考になりません。

自分と同じように「まぶたが厚い」「重い」「腫れぼったい」人の症例を探し、術直後だけでなく、術後1ヶ月、半年、1年と経過がどうなっているかを確認させてもらいましょう。

厚いまぶたの症例を多く扱っている医師は、それだけ経験値が高く、難易度の高いまぶたへの対処法も熟知しています。

カウンセリングで必ず聞くべきこと

確認項目チェックポイント備考
裏留めの適応可否無理なく維持できるか医師の「本音」を引き出す質問をする
保証制度の詳細期間・回数・免責事項口頭だけでなく契約書面で確認する
類似症例の提示厚いまぶたの長期経過加工のないリアルな写真を見せてもらう

術後の二重ラインを長持ちさせるために日常生活で気をつけること

手術が成功したからといって、それで全て終わりではありません。その後の生活習慣次第で、二重の持ちは1年で終わるか、5年以上持つかが大きく変わってきます。

特に裏留めはデリケートな固定方法であるため、日常の些細な動作が糸への負担となって蓄積されていきます。

コンタクトレンズの着脱やまばたきの癖が糸に与える影響

コンタクトレンズを使用する際、まぶたを強く引っ張り上げていませんか?毎日のこの動作が、数年単位で見ると糸へのダメージとなり、緩みの原因になります。

できるだけ優しく、まぶたを引っ張りすぎない着脱方法を習得しましょう。

また、無意識のうちに強く目を閉じる(ギュッとつぶる)癖がある人も要注意です。表情の癖は自分では気づきにくいものですが、意識して改善すると二重の寿命を延ばせます。

洗顔やメイク落としの際に目元を擦らない習慣

  • クレンジングは摩擦の少ないオイルやバームタイプを選び、たっぷりと使う
  • ポイントメイクは専用リムーバーをコットンに含ませ、30秒ほど置いて「浮かせて」落とす
  • 洗顔後のタオルドライは、ゴシゴシ拭かず、タオルを優しく押し当てて水分を吸わせる
  • 目がかゆい時は絶対にこすらず、冷たいタオルで冷やしたり、目薬を使用したりする

むくみを防ぎ安定した二重幅を維持するための生活習慣

まぶたが厚い人は、むくみによってさらに厚みが増し、一時的に二重ラインが浅くなる場合があります。

これを繰り返すと、糸が引っ張られたり緩んだりを繰り返し、やがてラインが定着しなくなります。

塩分の摂りすぎを控える、枕の高さを調整して頭を高くして寝る、寝る前の水分摂取を控えるなど、むくみ対策を日常に取り入れることも、美しい二重を維持するための立派なケアの一つです。

よくある質問

裏留め埋没法は、まぶたが厚い人だと何年くらい持ちますか?

個人差や医師の技術、生活習慣に大きく左右されますが、まぶたが厚い方の場合、平均して2年から4年程度が目安となることが多いです。

皮膚が薄い方に比べると、脂肪の重みや反発力によって糸が緩むリスクが高いため、やや短くなる傾向にあります。

ただし、適切なデザイン選びや脂肪取りの併用、目を擦らないケアを徹底すると、5年以上維持できるケースも珍しくありません。

逆に、無理な幅広ラインを設定した場合は1年未満で外れることもあります。

裏留め埋没法の手術中に痛みを感じることはありますか?

手術中は点眼麻酔と局所麻酔を使用するため、鋭い痛みを感じることはほとんどありません。

ただし、まぶたの裏側に麻酔の注射をする瞬間に「チクッ」とした痛みを感じたり、麻酔液が入ってくる際の圧迫感(鈍痛)を感じたりする場合はあります。

また、手術中にまぶたを裏返す操作や糸を引っ張る感覚はあるため、触られている違和感は残ります。痛みに弱い方は、笑気麻酔などを併用できるクリニックを選ぶと安心です。

裏留め埋没法のダウンタイムは具体的にどのくらい続きますか?

裏留め埋没法は表面に傷がつかないため、ダウンタイムは非常に短く、大きな腫れは2日から3日程度で落ち着くのが一般的です。

泣いた後のようなむくみは1週間ほど続くケースがありますが、メイクでカバーできる程度です。

内出血が出た場合でも、メイクで隠せる範囲で収まる方が多く、完全に消失するまでには1週間から2週間ほどかかります。

まぶたが厚い人はむくみが長引きやすい傾向にありますが、それでも従来の埋没法よりは早く社会復帰が可能です。

まぶたが厚い人は裏留め埋没法と脂肪取りを同時に受けるべきですか?

必ずしもすべての人に必要とは限りませんが、厚みの主な原因が「眼窩脂肪」である場合は、同時に受けることを強く推奨します。

脂肪を取り除くと、物理的な干渉が減り、二重ラインの食い込みが綺麗に出るようになります。

また、糸への負荷が減るため、埋没法の持ちが良くなるという大きなメリットがあります。

ただし、厚みの原因が皮膚の厚さや筋肉にある場合は、脂肪取りの効果は限定的ですので、医師の診断のもと判断することが大切です。

裏留め埋没法が取れてしまった場合、再手術は何度でもできますか?

再手術自体は可能ですが、回数には限りがあると考えたほうが良いでしょう。一般的には合計で3回程度までが目安とされています。

繰り返すたびにまぶたの中に糸が残り、しこりや違和感の原因となったり、まぶたの組織が硬くなってラインが出にくくなったりするリスクが高まります。

特に裏留めは抜糸が難しいため、何度も取れてしまう場合は、埋没法に固執せず、切開法などより強固な術式への変更を検討する時期かもしれません。

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この記事を書いた人

Dr.王子 富登のアバター Dr.王子 富登 日本形成外科学会専門医

オジスキンクリニック医師 / 日本医師会認定産業医 / 医学博士

2010年慶應義塾大学医学部卒業。慶應義塾大学病院形成外科、東邦大学医療センター佐倉病院形成外科(医局長)などを経て現職。 形成外科専門医として大学病院で研鑽を積み、2016年度には眼瞼下垂手術の執筆症例数が千葉県最多を記録。まぶた眼瞼外来の開設や、大手美容クリニックでの勤務経験も併せ持つ。

「目の前の患者さんを自分の家族だと思ってメスを持つ」を信条に、二重整形、眼瞼下垂、まぶたのたるみ治療、他院修正など、「まぶた治療」のスペシャリストとして機能と美しさを両立させる緻密な手術に定評がある。

【所属学会】
日本形成外科学会
日本美容外科学会(JSAPS)
日本頭蓋顎顔面外科学会

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